イラン映画として初のオスカー、外国語映画賞を『別離』が受賞
アスガ―・ファルハディ監督は、受賞スピーチで「多くのイラン人が世界各国で我々を見ています。喜んでいただいていると思います。重要な賞を受賞できたからというだけではありません。というのも今戦争の話がでています。そして攻撃の話がでています。そしてイランという国は我々の文化と離れて語られているわけです。古い文明であります。しかし政治の影に隠れてしまっています。この賞をイランの人々に捧げます。あらゆる文化、あらゆる文明を尊重する国民です。そして憎しみ、そして敵対的な行動を憎しむ国民です。ありがとうございました。」とコメントしている。
本作は、離婚の危機を迎える夫婦の物語を軸に、つなぎとめようとする娘、そして、彼らの問題に巻き込まれていくもう一つの家族の姿を通して、単に善悪では割り切れない複雑な人間の心理を、見事な脚本と緊張感あふれる演出で紡ぎ出した濃密な人間ドラマ。映画評論家として有名なロジャー・エバート氏は「今後数十年にわたって観られるべき不朽の名作の1本」と年間映画トップ20の第1位に選び激賞していた。
日本での公開も決定していて、4月7日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショーとなる。
・第84回アカデミー賞特集
・第84回アカデミー賞受賞作品一覧
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