キンドルの3G回線は無料で使える!書籍購入以外にも使い放題【デジ通】


AmazonのKindle(キンドル)にはWi-Fi版とWi-Fiと3Gに対応したモデルがある。Wi-Fi版では自宅などにあるWi-Fiで通信できるが、Wi-Fiと3Gに対応したモデルでは携帯電話のデータ通信回線でも通信ができるようになる。

日経新聞などの記事では、日本で販売されるKindleはドコモの3G回線を使うと報じているが、現在発売されているKindleでは、ユーザーがどこの回線を使用するかを気にする必要は無い。

■回線契約などは必要なしで使えるKindleの3G回線
Amazonの電子インクを利用した電子ブックリーダーのKindleは、Wi-Fiや3G回線を経由して直接本を購入できる。これ以外にもExperimental(実験)としてWebブラウザーなどもあり、Webサイトを見ることも可能だ。

3G回線を使用したデータ通信の通信料はAmazonが負担している。
ユーザーは通信会社と契約などをすること無く、3G版のKindle購入したらAmazonのアカウント設定など最低限の設定だけで、書籍をいつでもどこでも購入できるようになる。
通信会社との契約をしないので、ユーザーがどこかの通信会社へ料金を払う必要は一切無い。

当然ながら、本を購入しなければKindleのハードウェア購入費用以外にコストがかかることも無い。もちろん、電気は必要なので充電すれば電気代はかかるが、E-Inkは消費電力も低いのでその充電コストも非常に低い。

■通信料金もそれほど高くない
通常、書籍の文字数は日本語で10万文字前後だ。1文字2バイトとして、20万バイト。つまり0.2MBということになる。Kindleは独自のフォーマットを使用しているがKindle Format 7までは、Mobipocketをベースにしたオリジナルフォーマットを使用していた。

今後使われるKindle Format 8ではさらにリッチな表現が可能になるが、これらのタグや画像を含めても、本にもよるが本1冊分の容量は1MB程度だ。

ドコモの従量制料金で最も安いのが1パケットあたり0.0126円。1パケット128バイトなので、1MBは約8200パケットとなる。この時の料金は約103円。

Amazon.comでは書籍を1,000円程度で販売しているので、単純計算で10分の1が通信料となる。Wi-Fiで購入する人もおり、一般向けの料金体系がそのまま使われているわけではなく、Amazon自体が支払う通信料はさらに安くなるだろう。

Webブラウザ機能などもあり、使われれば使われるほどAmazonのコスト負担は増えるが、電子インクでのWebブラウズは使い勝手がよくないので、あまり使われることも無いだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
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