【編集部的映画批評】ある意味アカデミー賞に最も関連している作品
『ペントハウス』
ある日、超高級マンション“ザ・タワー”の管理人・ジョッシュは、最上階に住むアーサー・ショウが詐欺容疑で逮捕された事を知る。そして、同時にタワーの従業員たちの全財産も騙し取られていたことも発覚。彼と従業員は財産を取り戻す計画を立てるが――。(作品情報へ)【イベントレポート】ローラが1泊200万円の高級ホテルで高田純次を超えるテキトーな会見
本当の金持ちの生活、ゴージャス過ぎるマンション
映画は、アラン・アルダが演じる大富豪のアーサー・ショウが、ペントハウスにある大きなプールで泳ぐシーンから始まる。そのプールからはニューヨークを一望できる。部屋には、様々な高級そうな美術品が、ゆったりとスペースをとって飾られている。そして、中央には赤の輝くフェラーリ250GTルッソが堂々とした姿で置かれている。本作の脚本家であるジェフ・ナサンソンは「腹黒いセレブほど富の象徴を見せびらかしたがるものなのだ」「家の中にありえない物を置いている」と話すが、まさにショウもそのタイプである。食事も一般人とまるで異なる。ベン・スティラーが演じる使用人ジョシュは、ラジオを聴きながら、忙しそうに朝食の用意をしている。ショウは、ゆったりとテーブルに。そこには、既に豪華な朝食が用意されている。自分でつくることなんてない。富豪と一般人の違いをまざまざと感じさせられる。こうまで見せつけた上に、弱者である使用人たちの年金さえも奪ってしまうショウ。観客には自然と「頑張れジョシュ! ショウなんか倒しちまえ」という気持ちが芽生えてくる。どうしようもないメンバーに親近感が沸く
難攻不落のタワーマンションのペントハウスに潜入して金庫破りをするには、イーサン・ハントぐらいの凄腕のプロを用意しないといけないだろう。ジョシュの下に集まったのは、間抜けで解雇されそうなコンシェルジュに、陽気な新米エレベーターボーイ、ウォール街の負け組住人、空き巣専門の器が小さい泥棒、永住権が欲しいメイド。どう見ても成功すると思えない。エディー・マーフィが演じる泥棒なんて、金庫を開けてもらうために仲間にしたのに、その技術がない役立たずだ。唯一、メイドだけ金庫破りの特殊技術があるだけで、他のメンバーは何一つ取りえがない。あまりにも普通過ぎるメンバーなので「こいつらが成功するなら自分でもできるんじゃない」と自分が作戦遂行した場合を想像してしまう。妙な親近感が沸いてくる。それに、たとえ失敗しても「まあ、そんなもんだ」というあきらめがつく。心臓が高鳴りドキドキするようなこともないが、ゆったりと鑑賞できる。アカデミー賞と最も関係が深い作品?
実はこの作品、意外にも26日に発表となる第84回アカデミー賞と関係が深い。ブラット・ラトナー監督が授賞式プロデューサーに選ばれ、本作に出演しているエディ・マーフィが司会に就任したのだ。このタッグで、前代未聞のアカデミー賞授賞式が見られると思っていたのだが――なんと、ラトナー監督が、同性愛者を中傷する不適切発言をしたことで降板となってしまった。それに伴いエディ・マーフィも司会を辞任してしまう。しかし、ラトナー監督の後任のプロデューサーは、本作の製作を手掛けたブライアン・グレイザー。なんとも不思議な運命をたどったことか。この『ペントハウス』、ノミネートはされていないが“ある意味”最もアカデミー賞と関係が深い作品である。現在の観客動員数ランキングは、トップ10圏外となってしまったが、公開週は4位につけていた。アカデミー賞を機に、再度注目してみるのも良いだろう。
ヒーロー妄想のカンタの所見評価
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