世界11カ国13都市で先行イベントを同時開催「スパイダーマンの武器は“軽口”」


 過去3作品の全世界興行収入が25億ドルを超える大ヒットとなった「スパイダーマン」シリーズ。スタッフとキャストを一新して、スパイダーマンである主人公ピーター・パーカーの知られざる秘密が明らかとなる新シリーズの第一弾『アメイジング・スパイダーマン』が3Dとなって幕を開ける。6月30日の日本での世界最速公開に先駆けて(全世界同時公開は7月3日)、2月7日には世界11カ国13都市で先行イベント「THE UNTOLD STORY」が同時開催された。

 本作の監督を務めるマーク・ウェブの「まずファンの方に観てもらいたい」との想いから、先行イベント「THE UNTOLD STORY」は、アメリカ(NY、LA)、メキシコ、ブラジル、フランス、ドイツ、スペイン、ロシア、韓国、オーストラリア、イタリア、日本の11ヶ国13都市にて同時開催。日本では、東京・秋葉原のアキバシアターに、抽選で選ばれた80名を招いて行われた。

 会場のスクリーンでは、スパイダーマン=ピーター・パーカー役のアンドリュー・ガーフィールド、ヒロインのグウェン・ステイシー役のエマ・ストーン、悪役リザード=カート・コナーズ博士役のリース・イーヴァンズ、マーク・ウェブ監督からの紹介コメントが映し出され、今朝届いたばかりの最新3D予告(字幕無し)が本邦初公開。続いて、先日の来日会見にて公開された8分半のフッテージ映像(字幕有り)が上映された。

 上映後のトークイベントに登場したアメキャラ系ライターの「杉山すぴ豊」氏は、これまでのスパイダーマンとの違いを「前のピーター・パーカーは単なるイジメられっ子だったんですけど、今回はクモに噛まれる前から正義の資質があり、スケボーも持っているので運動神経もそこそこ良いんでしょうね。」と分析。

また、スパイダーマンと他のヒーローとの違いを「アメコミのスーパー・ヒーローはマッチョが多いんですけど、スパイダーマンは痩せっぽち。『僕みたいな子でもヒーローになれる』と子供に勇気を与えてくれます。」と解説した。

 そんなスパイダーマンの武器については「クモ糸を投げるシーンで、手首が赤く光るウェブ・シューターを使います。」と述べると「スパイダーマンの武器の一つは『軽口を叩く』とヒーロー事典に書いてあって、一人でベラベラ喋っている所がすごく原作に近くて良いですね。敵をイラつかさせて、ミスを起こさせるという。コミックではスパイダーマンの吹き出しの量が異常に多くて、しょっ中グチってる、元祖つぶやきヒーロー。きっとTwitterをやってたら、すごくつぶやいてると思います。」と原作との比較を述べた。

 また、主人公のピーター・パーカーが学校の廊下でヒロインのグウェン・ステイシーを誘うシーンについては「マーク・ウェブ監督は『(500)日のサマー』という青春映画を撮ってる方なので、その辺がすごく良く出来てて、画面がとても綺麗でしたね。」と評価。

続いて「でも、青春映画を撮っている方に『スパイダーマン』を撮れるのかと思ったら、アクションは『007』のアクションチームも付いてるらしいので、ビルを使ったアクションとかとても良かったなと。スパイダーマンのアクションの基本って、悪いヤツをやっつけるんじゃなくて、敵のリザード自身や、事件に巻き込まれている人を助けようとするんですよね。」と語った。

 日本の他、LAではマーク・ウェブ監督、NYではアンドリュー・ガーフィールド、ロンドンではリース・イーヴァンズ、ブラジルではエマ・ストーンとプロデューサーのアヴィ・アラドが先行イベント「THE UNTOLD STORY」への参加を果たした。

アメイジング・スパイダーマン - 公式サイト
すぴ’s アメコミヒーロージャングル

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