Windowsもパソコンもいらない？TF201にみるノートパソコンの今後【デジ通】
ASUSが先日発表したEee Pad TF201は一世代前のTF101と比較しても完成度を高めており、特に薄さと性能においてはAndroidタブレットとして現時点で最高で、今後の展開が楽しみだ。
一方、このような製品が増えることで、現状のWindowsやノートパソコンの利用が確実に減りそうにも感じる。
ノートパソコンに限らず一般のWindowsやMacなどのパソコンは、個人などが使用する情報ツールとしては非常に有用だ。特に、各種周辺機器とソフトを含めたエコシステムが完成しており、iPadやAndroidなどがそれと同等になるのはまだ時間がかかるだろう。
しかし、TF201のようにクラムシェル型のノートパソコンの用に使えるキーボードドックとうまく融合したAndroidタブレットは、一般のタブレット型製品が苦手とするキーボード入力の問題が解決できる。さらに通常のバッテリー駆動時間でも十分だが、キーボードドックにはバッテリーもあるため、バッテリー駆動時間も伸びるなど全体的な使い勝手も向上する。
もちろん、用途によってはアプリがそろっていないなど、現時点でパソコンを完全に置き換えることはできないが、今後は充実することが確実だ。
どうしてもWindowsなどの通常のパソコン環境が使いたいなら、TF201ならリモートで遜色なく利用することもできる。
一般的なパソコンの用途のほとんどは、近いうちにAndroidタブレットやiPadがあれば十分になっていくだろう。
■まだまだ課題も多いAndroidタブレットと未知の次期Windows
単純にアプリの数や活用の幅でみると、現時点でAndroidタブレットはiPadに負けている。TF201も今後アップデートが予想されるIce Cream SandwichことAndroid 4.0からは、本格的にAndroidタブレットのアプリも増えることが予想されるが、iPhoneにおけるAndroidスマートフォン並みにそろうにはまだ時間がかかるだろう。
また、Windows 8(コード名)ではOSレベルで本格的にタブレットなどのタッチパネルに対応してくる。Windowsなら既存のソフトがそのまま使用できるし、ARMにも対応してくるのでバッテリ駆動時間などの問題も解消する。
しかし、ARMとx86との関係などがどうなっていくかは実機でないとわからない部分も多く未知数だが、AndroidタブレットやiPadなどのと競争が激化するだろう。
今回のようなEee Pad TF201の登場をきっかけにAndroidタブレット向けのアプリの数が増え、選考するiPadとの競争でより使い勝手が向上することで、従来ノートパソコンが必要だった用途も徐々に減っていくことは確実だ。
ASUS Eee Pad TF201
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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