『スパイダーマン』新ヒロインのエマ・ストーン「素敵なキスシーンはあります!」


 2002年に公開された『スパイダーマン』に始まり、2004年公開の『スパイダーマン2』、2007年公開の『スパイダーマン3』まで、過去3作品の全世界興行収入が25億ドルを超える大ヒットを記録した『スパイダーマン』シリーズ。1962年にマーベル・コミックで初めてスパイダーマンが登場してから50周年となる2012年、スタッフ・キャストを一新した新シリーズとして、新章となる3D映画『アメイジング・スパイダーマン』(マーク・ウェブ監督『(500)日のサマー』)が6月30日、ここ日本で世界最速公開される。

 公開に先駆けて、18日には新たな主人公ピーター・パーカー役としてハリウッドで最も期待される若手俳優アンドリュー・ガーフィールドと、新ヒロインを演じるエマ・ストーンがプロデューサーのアヴィ・アラド、マット・トルマックと共に海外のどこよりも先に来日し、8分半の特別フッテージ映像の上映と、記者会見を行った。

  

 日本では3月31日より公開となる最新主演作『ヘルプ 〜心がつなぐストーリ〜』が世界中で2億ドル以上のヒットとなった、今ハリウッドで注目の新進若手女優エマ・ストーンは、日本語で「こんにちは」と述べると、「初めての東京ですが、世界で最もクールな街だと感じています。高層ビルからの景色を見ても、その想いがまた強くなります。この『アメイジング・スパイダーマン』を楽しんで頂けると本当に嬉しいです。」と挨拶。

 作品への期待の高さを象徴するように、会場に詰めかけた大勢のマスコミからの質問で、過去3作のヒットを受けて、新たな『アメイジング・スパイダーマン』で役を演じる上でプレッシャーについて聞かれると、エマは「私が演じるグウェン・ステイシーというキャラクターは、過去3作ではブライス・ダラス・ハワードさんが演じた役ですが、初恋の相手ではなかったし、すでにMJの存在があって、ピーターとの仲の間にちょっと割って入るようなキャラクターだったので、今作で自分が演じるバージョンとは全く違います。今作では、まだMJは登場しないこともあり、キャラクターに対するプレッシャーはそんなに感じませんでした。自分はプロデューサーでもないし、スパイダーマンを演じる訳でもないので。実は、プレッシャーを感じているのは今まさに、この瞬間です。撮影現場で、ブルーバックだったり、ワイヤーを使ったアクションシーンだったり、ベッドルームの床で恋愛の心理を演じたりするのは、他の映画でもやっていることですから、プレッシャーは感じませんでしたけど、こんなに国際的に注目されている作品は初めてですし、初来日して皆さんの質問を受け、間違ったことを言ってはいけないと、今この場で大変なプレッシャーを感じております。」と笑顔で述べた。

 また、過去の『スパイダーマン』で見られた、宙吊りでのキスシーンは今作でもあったかと聞かれると「先に知らない方が映画を楽しめるのではないでしょうか。その上で『これは素晴らしいシーンだ』と観てから決めて頂ければと思っていますが、一つだけお教えすると、素敵なファーストキスのシーンは今作でもありますので期待して下さい。逆さ吊りではありませんが…。」と答え、隣にいたマット・トルマックから「今、アンドリューと二人でやってみる?」と聞かれると、「いや、ちょっと道具とか色々と準備がないので無理です。」とかわした。

 最後に、来日して行ってみた場所や、好きな食べ物について聞かれると「『アメイジング・スパイダーマン』のような作品に関わっていて、本当にエキサイティングなのですが、フラストレーションを感じるのは、世界中の素敵な場所に行かせてもらえるけど、1日か2日しか滞在できないことです。見るものは大体、ホテルの中ばかりが多いですね。今回も東京の通りを色々と歩いて回りたいと思うのですが、おそらく時間がありません。ですが、私はまた日本に戻って来ると約束します。その時は映画とは関係無く、ただ日本という国を楽しむために戻って来て、歩き回り、色々な物を食べ尽くしたいと思っています。日本の歴史や文化など、本当に奇跡的な素晴らしい国だと思うので、それを経験するためにも、私はまた日本に戻って来ます。その時もよろしくお願いします。」と答え、会場を後にした。

アメイジング・スパイダーマン - 公式サイト



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