GIGABYTE、CES 2012 で次世代マザーボードを披露!3D パワーデザインやUEFI BIOSを採用


世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2012」が米国のラスベガスにおいて2012年1月10日(現地時間)より開催された。同イベントでは、家電だけでなく、パソコン関連の新製品も展示されていた。

ギガバイトPC道場」でお馴染みの高品質マザーボードグラフィックスカードメーカーであるギガバイト(GIGABYTE)も、2012 年のハイライトとなる最新のマザーボード技術を披露した。

CESは1 月10 日から13 日の期間ラスベガスで開催され、GIGABYTEはベネチアンホテルで最新技術の展示を行った。

会場に行けなかった人のために、この場を借りて展示物の一部を紹介しよう。

■周波数、電圧、フェーズを効率良く制御する「3Dパワー」
注目展示物は、本年リリース予定といわれているIntel 7 シリーズチップセット搭載マザーボードだ。同シリーズは、最新のGIGABYTE 3D パワー技術を採用しており、CPU への給電をデジタル制御することができる。

マザーボード主要部分への給電を制御するデジタルPWM デザインは、LGA1155 ソケットに対応した第2 世代Intel Coreおよび次世代プロセッサーへの給電を容易に管理・調整することができる。
3D パワー技術を採用したGA-Z77X-UD5H マザーボード


■システムがパワーアップした - ヘンリー・カオ副社長
GIGABYTE マザーボードビジネスユニットの副社長ヘンリー・カオ氏は、
「7 シリーズマザーボードに搭載される最新技術がとても楽しみであると同時に、これらの最新技術が次世代Intel プラットフォームの向上されたパフォーマンスおよび機能と組み合わされ、更にシステムがパワーアップしたことをユーザーの方々にご体感いただけるはずであると、自信を持ってお伝えしたいと思います。製品開発と新機能のデバッグは順調ですので、解禁日には世界各地の店頭にフルラインナップが並ぶように準備を進めていま
す。」と、7 シリーズマザーボード発表に向けての熱意を示した。


■直観的な操作ができる「3D BIOS (Dual UEFI)」
CES2012 では、Dual UEFI BIOS.技術に基づく3D BIOSのデモも展示されている。3D BIOS は、3D モードとアドバンス・モードの2 種類のモードを使い分けることがで
き、従来のBIOS よりもグラフィカルかつ直観的な操作を可能にしたものだ。
3D BIOS 対応のGA-Z77X-UD3H マザーボード


■G1.Sniper 3 はデュアルLAN を採用
GIGABYTE 7 シリーズのG1.Killer ゲーミングシリーズは、2 モデルのラインナップで登場予定だ。

G1.Sniper 3 マザーボードは、G1.Killer シリーズの特長であるCreative 社製のゲーミングオーディオチップを搭載した。さらにLANチップは、IntelRGigabit およびKillerゲーム・ネットワーキング・コントローラーの両方を搭載したデュアルLAN 構成となる。
ゲーミングマザーボード「G1.Sniper 3(ATX)」

また今回のCES では、G1.Killer シリーズ初となるMicro-ATX フォームファクター
のG1.Sniper M3 も披露された。
ゲーミングマザーボード「G1.Sniper M3(Micro-ATX)」


■パーソナルクラウドを構築できるBluetooth 4.0/WIFI PCIe カード
7 シリーズマザーボードの上位機種は、Bluetooth 4.0(Smart Ready 対応)およびWi-Fi 接続用のPCI Express 拡張カードを同梱する。Bluetooth 4.0は、iPhone 4Sも対応する最新規格だ。

SplashtopVLC Remote などのリモート操作が可能なPC ソフトウェアの需要が増える中、GIGABYTE はホームクラウドに着目しているわけだ。

ホームクラウドとは、ポータブルのクラウドデバイスなどから、デスクトップPC のパフォーマンスや機能の制御を可能にする、個人のホームネットワーク環境のこと。

このトレンドに着目したGIGABYTE は、モバイルデバイスからデスクトップPC の制御や情報共有を容易にするCloud Station アプリケーションを公開するとしている。
Bluetooth 4.0/Wi-Fi PCIe カード


■7 シリーズからもオンボードmSATA 搭載モデルが登場
ATX フォームファクターのGIGABYTE 7 シリーズマザーボードからも、 オンボードmSATA コネクター搭載モデルが数機種登場予定だ。

また、6 シリーズ同様、7シリーズにもSSDをHDDのキャッシュとして使えるIntel Smart Response Technology(SRT)が採用されるので、SRTの設定を簡単にできるGIGABYTE独自のEZ Smart Response 技術を採用する予定だ。

mSATA SSD は、タブレットPC の普及に伴い供給量が増えている。また、従来のSSD より容量が小さく軽量であるため、HDD のキャッシングとして使用するのに最適とされている。これは今から楽しみでならない。
mSATA コネクター搭載のGA-Z77X-UD3H マザーボード


■スモール・ビジネス・ソリューションの「B75M-D3H」
スモール・ビジネス市場に視点を置いたB75M-D3H マザーボードは、PC の稼働状況、ソフトウェアインストール、データバックアップ、省電力とインターネット接続を管理・調整することができ、中小企業のPC ソリューションに付加価値を提供する。

これらのモデルの特長としては、管理が簡単で低コストであること、GIGABYTE Ultra Durable デザインを採用した品質の高さなどが挙げられ、システム・インテグレーターに注目されているラインナップだ。


かなりの駆け足だったが、CES2012で披露されたGIGABYTEの最新製品とその技術を紹介した。興味を持ったPCユーザーは、日本での発売を楽しみに待っていよう。

GIGABYTE公式ホームページ
日本ギガバイト公式ブログ「ギガバイ子日誌」
日本ギガバイト公式Twitterアカウント
facebook GIGABYTEマザーボードテクニカルコラム

【GIGABYTEのPC道場】

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