【2012年先取り映画vol.7】樹木希林が可愛いすぎる感動作


2012年に公開を控える新作映画の中で、MOVIE ENTER編集部オススメの作品を紹介する「2012年先取り映画」。今回“ドラマのサイトー”が紹介する作品は『わが母の記』です。文豪・井上靖の自伝的小説を映画化。主演の役所広司ほか、樹木希林、宮崎あおいなど、日本を代表する豪華キャストが出演しています。

『わが母の記』(4月28日公開)

昭和39年、小説家の伊上洪作(役所広司)は、父が亡くなり、物忘れがひどくなった母・八重(樹木希林)の面倒を見ることになる。幼少期に母と離れて暮らしていたことで、「母に捨てられた」と思っている洪作だったが、妻や3人の娘、妹たちに支えられ、幼いころの記憶と八重の思いに向き合うようになる。昔の記憶がほとんどなくなった八重の口からこぼれたのは、洪作が想像もしなかったある「想い」だった――。

樹木希林が可愛いすぎる

静岡県伊豆の美しい風景をバックに、大きな心の溝を抱えた親子の和解が描かれています。樹木希林が物忘れがひどくなった母親役を好演。息子や娘、孫の名前を忘れ、何度も同じ質問を繰り返したと思えば、孫ほど年の離れた運転手の瀬川に好意を寄せるなど、コントのようなやりとりが笑いを誘い、その後に待つ「感動」を引き立てます。

メガホンをとったのは、『クライマーズハイ』の原田眞人監督。第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリを受賞するなど、海外でも高い評価を受けています。

母親をおぶったことはありますか?

ロケ地になった沼津市の商工会議所では「映画『わが母の記』を支援する会」を発足させ、ロケ地の清掃や炊き出しなどを行い、地域を上げて撮影を支援したそうです。

地元の強力な支援を受け、伊豆湯ヶ島の郷里の家、わさび田、沼津の海などの美しい景色が映像に収められました。改めて、日本の良さを実感させられます。鑑賞後、仕事は置いといて、田舎に帰ろうかなって思いました。

母親をおぶったことはありますか? 普段は照れ臭いものですが、きっと親のことを考えるいいきっかけになる映画です。ぜひ、家族で観に行ってみてください。

『わが母の記』公式サイト
編集部が新作を紹介『2012年先取り映画』
編集部員が個人的に称賛!『2011下半期アワード』
編集部が振り返る“心に残った映画”『2011上半期アワード』
編集部的映画批評

ドラマのサイト―の総評

【見どころ】息子におぶられた母の笑顔
【こんな人に観て欲しい】まだ親孝行できていない人
【おすすめ度】★★★★★

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