GREE Platformの世界展開を加速!グリーがPayPalと業務提携した理由


グリーとペイパルは2011年12月14日、グリーのグローバルなモバイル向けソーシャルゲーム・プラットフォームの展開をペイパルの全世界190カ国にわたる1億を超えるアクティブユーザー基盤を活用するため、戦略的提携に合意したと発表した。

「PayPal」は世界で1.5億人規模のユーザー数を誇るソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」の決済方法として今後利用可能になる予定だ。ユーザーは、AndroidやiOSを搭載するスマートフォン向けに提供されている7,500本以上のゲームやアイテムを購入する際に利用することができる仮想通貨「コイン」を「PayPal」を利用して購入できるようになる。

今回の戦略的業務提携における最初の取り組みとして、2011年12月14日から、日本のスマートフォン向け「GREE」で「PayPal」の利用が可能になった。今後は順次、北米および世界各国向けに展開されるグリーの「GREE Platform」にも「PayPal」が導入される予定だ。

グリーの代表取締役社長 田中良和は、
「現在グリーでは10億ユーザーが使うプラットフォームの確立を目指してグローバル化を進めていますが、既に世界中で1億を超えるユーザーのモバイル端末でより安全・より迅速な決済方法として利用されているペイパルとの提携により、さらなるグローバル化の加速を期待しています。」と、述べている。

ペイパルのアジア太平洋地域担当シニア・バイス・プレジデント、ルパート・キーリー(Rupert Keeley)氏は、
「ペイパルは今年35億米ドルを超えると予測されている世界のモバイル取引において、世界中で利用されるデジタルウォレットとして、モバイルコマースの変革をリードしています。このたびの日本を代表するSNSを提供するグリーとの提携をとても嬉しく思います。グリーはペイパルが注力しているモバイル、ソーシャル、デジタルという決済のトレンドを網羅しています。日本だけでなく、世界中のユーザーにソーシャルゲーム・プラットフォームを提供するグリーにとって、『いつでも、どこでも、どんな方法でも(Anytime, Anywhere and Any way)』コマースを実現していくというビジョンを掲げるペイパルは、最適なパートナーであると確信しています。」と、述べている。

この提携により、グリーが世界に向けて展開する予定の「GREE Platform」で「PayPal」を利用できるようになる。急成長するAndroidやアップルのiOS搭載端末を利用するモバイルユーザーは世界中の様々なデジタルコンテンツを利用できるようになっている。

世界中にユーザー基盤があり、国際的に認知されているブランドであるペイパルと提携することは、世界で最も優れたモバイルでのソーシャルゲーム体験を提供するというグリーの戦略に大きく貢献するものと期待しているという。また、「PayPal」のより簡単でより安全な決済ソリューションは、ユーザーに決済手段の多様化を図るとともに、利便性を向上するものと考えている。

ペイパルは、「GREE」で「PayPal」のより安全・より迅速なデジタルウォレットが利用できるようになることで、日本におけるユーザー基盤をさらに拡大したいと考えている。

最近ペイパルが行ったオンライン・ショッピングにおける購買行動調査から、日本のモバイル・ショッピング利用者は52%が「画面が小さい」、25%が「モバイルでの取引は安全ではない」と考えており、モバイルコマースの障壁になっているということがわかったという。この結果から、使いやすさとセキュリティが日本のモバイルコマースの成長にとって必要なことだということがわかるとしている。

日本のユーザーは、「PayPal」を利用するとスマートフォンでわずか2回タッチするだけでソーシャルゲームの支払いをすることができるので、小さい画面でクレジットカード番号を入力するわずらわしさから開放される。また、「PayPal」はユーザーのクレジットカード情報や重要な金融情報を売り手やモバイル端末に残さないため、より安全なモバイル決済の取引が可能だ。

グリーとペイパルの提携を記念して、2012年1月11日(水)から2月10日(金)まで、日本での共同プロモーションを実施する。期間中に「PayPal」を利用してGREEの「コイン」をご購入頂いた方の中から抽選で、1万コインを200名に、総額200万コインをプレゼントする予定だ。

なお、本発表が業績に与える影響につきましては現在精査中であり、影響を与えることが判明した場合には、速やかに公表するとしている。

グリーとペイパルが戦略的業務提携を発表
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