『スター・ウォーズ』や『アバター』に多大な影響を与えた世紀の大作、注目度No.1俳優が登場


 ウォルト・ディズニー生誕110周年にあたる記念すべき2012年、ディズニー・スタジオの総力を結集した夢の映像プロジェクトが誕生する。『スター・ウォーズ』や『アバター』に多大なインスピレーションを与えたと言われるエドガー・ライス・バローズの伝説的SF小説「火星のプリンセス」(1912年)を原作に、ディズニー/ピクサー作品の『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』で全世界を沸かせたアンドリュー・スタントン監督が初の実写映画化に挑んだ、世紀のディズニー・スペクタクル巨編『ジョン・カーター』。4月13日の全国公開に先立ち、本編完成前のフッテージ映像が特別に上映された。

 特別上映会には、プロデューサーのジム・モリスによる映像解説と共に進行。主要キャストとして、主人公ジョン・カーターを演じるテイラー・キッチュと、美しき王女を演じるリン・コリンズ、そして4本の腕をもつ緑色のサーク族、タルス・タルカスの声を演じるウィレム・デフォーなどを紹介。その他にも、ホワイトエイプなどの凶暴なクリーチャーや、ウーラという見た目の割に可愛らしい、カーターと共に戦うクーリーチャーなどを紹介した。

 フッテージ映像は5つに分かれ、冒頭の地球で生きる意味を見失っていた頃のカーターの姿や、未知の惑星“バルスーム”に迷い込みタルス・タルカスと出会う場面、どこまで逃げてもカーターに付いてくるウーラ、王女を守るために一人で敵の大群に立ち向かうカーターの戦闘シーン、ラストシーンに近いホワイトエイプに襲われる死刑執行の場面が公開された。

 その後、テイラー・キッチュも加わり、記者からの質問に回答。ジム・モリスは、テイラー・キッチュの起用理由について「素晴らしいルックス。瞳の奥に何かを感じました。」と外見に触れると、「心に葛藤を抱えるジョン・カーターの色々な感情を、繊細な演技で表現してくれました。この役はハードで、一日中ワイヤーに吊るされる日も少なくなかったですが、ほとんどのスタントを自分でこなし、高く飛んだり、戦ってくれました。」と精神面でも彼を讃えた。

 フッテージ映像でも強靭な肉体美を披露していたテイラー・キッチュは、撮影の苦労について「ダイエットの食事制限を6ヶ月、撮影で7ヶ月ワークアウトをしました。一番大変だったシーンはグレイトホワイトエイプとの戦闘シーンで、5〜6日間とにかく打ちのめされて、しかもその後にスピーチをしなければならなかったので大変でした。」と述べた。

 最期に、オーディションを経て手にした、ジョン・カーターへの役作りについて「アンドリュー・スタントン監督との初対面で『この人と仕事をしたい』と感じました。自分に話がくること自体が稀なことだと自覚しているので、監督が色々な準備をしてきたように僕も脚本を読み返しました。自分が守るべき唯一のものを失ってしまった人物の気持ちを理解するために、戦地へと赴いた兵士が家族に宛てた手紙を読んだり、何でもするつもりで臨みました。全力投球した結果、ダメだったそれでいいと思いましたが、幸せなことに今日皆さんの前に立てています。』と心境を明かし、笑顔を見せた。

 『ジョン・カーター』は、2012年4月13日(金)より2D・3Dで同時公開。

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