購入後に後悔しないPCの地デジ化!PC地デジチューナー選択ポイント【デジ通】


地デジへの移行も終わり、地デジブームは一段落した感がある。が、筆者の場合、パソコン用地デジチューナーの購入で大きな失敗をしてしまった。

もし、これからパソコン用地デジチューナーを購入しようという読者の方がいるなら、ちょっと参考にしてもらいたい。転んだ先の杖から、頃版先の杖へのご提案だ。

大きな混乱もなく地デジへの移行も終了したようだ。PC雑誌でも、地デジについてはあまり取り上げなくなってきている。一見無事に移行したようだが、本当にそうなのだろうか。少なくても、我が家ではスムーズな以降は終了していない、ように思える。

そもそも、自宅はケーブルテレビなので、以降に関してはバタバタすることもなく7月24日を迎えた。といっても、デジアナ変換だから、2015年3月までの執行猶予みたいなものだ。

それはそれとして、仕事部屋では着々と地デジ対応を進めていたはずだった。が、なにもしないままその日を迎えてしまった。

ただ、やはりHD画質での録画もしたいということで、パソコン用の地デジチューナーを導入したのだ。そのために、いろいろ機種をピックアップし、比較検討してみた。メーカーとしては、バッファローやアイ・オー・データ機器などがおおどころで、それぞれのメーカー一押しの製品を中心に、あれこれ比較していた。

ところが、近所のPCショップで安売りがあり、恵安というメーカーの「KTV-FSUSB2」という外付けタイプのチューナーが3千円台で売られていた。「安い!」と思うと同時に、何も考えずにそれを購入していた。あの比較検討はなんだったのかと後から思ったが、もう遅かった。

結論から言えば、「KTV-FSUSB2」は、地デジチューナーのハードウェアとしては、まったく問題ない。映像もきれいだ。映像だけで言えば、どのメーカーの製品と比較しても、なんの遜色もないだろう。

しかし、添付されているユーティリティがいけなかった。とりあえず、番組を見て録画・予約録画ができるという程度のレベルのもので、とても使い勝手がよいといえるものではなかった。

「快適な地デジライフ」というのは、一重にユーティリティソフトの仕上がりに掛かっているということが、身にしみた。筆者としては、番組の表示、録画、再生といった基本機能に加えて、次のような機能の搭載を、ユーティリティソフトに期待したい。

・録画した番組のBlu-ray、DVDへのムーブへの対応。
・録画モードの選択
・タイムシフト機能
・正確なスキップ
・チャプターの設定などを含む簡易編集機能
・TV番組表の一覧表示と一覧からのiEPGによる予約
・携帯やスマートフォンからの録画予約
・録画先HDDが一杯になった場合のリレー録画

期待するということは、これらの機能が「KTV-FSUSB2」のユーティリティには搭載されていないとういことなのである。たとえば、TV番組表は、現在表示されている局の番組しか表示されず、他局の番組表を見たい場合には、表示されている局を変える必要がある。とても一覧性が悪いのだ。さらにNGなのが、Blu-rayなどへのムーブができない点だ。これは痛い。ダウンコンバートすらできないので、モバイルで持ち歩くこともできない。

たとえば、内蔵型、外付け型どちらにしても、バッファローの製品には「PCastTV3」というユーティリティが付属し、アイ・オー・データ機器の製品には「mAgicガイド GT」というユーティリティが付属する。これらのツールには、上気したような機能がほぼ搭載され、地デジチューナーを「TV&レコーダー」として活用するための強力なツールとして利用できるし、使い勝手を向上させてくれている。
バッファロー「DT-T70/U2」

アイ・オー・データ機器「GV-MVP/XS2W」

要するに、パソコン用地デジチューナーを選ぶポイントは、ユーティリティソフトの使い勝手、良し悪しを見極めるところにあるといってよいだろう。まず、自分が番組映像をどのように扱いたいのかをしっかりと見極め、そのために必要な機能を備えているかどうかをチェックして欲しい。間違っても、安いからという理由で購入しないようにして欲しい。ただし、番組が見られればよいというのであれば、安売りの製品でも、十分満足できると思う。

ちなみに、恵安の「KTV-FSUSB2」にはワンセグ機能も搭載されており、非力なノートパソコンでもTV番組の視聴ができる。これはこれで、意外と便利に利用している。

阿部信行@ramunepapa[digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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恵安
バッファロー
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