第24回東京国際映画祭作品ガイド<日本映画・ある視点部門>


 10月22日から30日まで開催される第24回東京国際映画祭をムービーエンターで大特集。各部門ごとに作品をご紹介しよう。

 日本映画・ある視点部門は、日本のインディペンデント映画を積極的に応援しながら、その多様性を世界に示していく。監督の個性が光る作品を堪能できる。

『ももいろそらを』
【作品解説】
新聞の採点を日課にしている高校生・川島いづみは、ある日大金の入った財布を拾う。財布の持ち主を探し当てたことから、話は意外な展開へ…。モノクローム映像と共に高校生の心情を自然体で描く青春の一篇。

『今日と明日の間で』
【作品解説】
世界が認める孤高のバレエダンサー首藤康之。彼を追うことで見えてきた、もうひとつの舞台。バレエとの出会いから、明日という末来への挑戦まで、今まで語られなかった日常と葛藤、希望を描く。

『トーキョードリフター』
【作品解説】
2011年5月。東日本大震災後、ネオンが消えた東京の街を舞台に『ライブテープ』(2009年日本映画・ある視点作品賞受賞)の松江哲明監督が最新作を撮りあげた。降りしきる雨の夜をミュージシャン・前野健太が歌い、叫び、さすらう。

『春、一番最初に降る雨』
【作品解説】
中央アジアのカザフスタン。中国国境に近い天山山脈の支脈に、漂流者のシャーマンと共に暮らす一家がいた。雄大なカザフスタンの大自然の中で素朴に暮らす家族を描く、再生と共生をテーマにした不思議な物語。

『ひかりのおと』
【作品解説】
土地特有の人間模様、将来の見えぬ不安、見つめ直される家族の絆。農業を生業とする映画作家・山崎樹一郎が若き酪農家の葛藤と未来へのささやかな希望を「土地からの視点」で描く長編初監督作。

『ひとつの歌』
【作品解説】
東京郊外の駅で起きた事故の真相にただひとり気付いている青年が辿る、ある告白までの道のりを描く。篠崎誠、黒沢清、青山真治など多数の監督の下で助監督の経験を積んだ新鋭・杉田協士による長編デビュー作。

『返事はいらない』
【作品解説】
前作『世界グッドモーニング!!』が国内外の映画祭にて数々の賞を受賞し、大きな注目を集める廣原暁の新作。若きカップルの平凡な同棲生活が非凡な逃避行劇へと変わる。

『レッド・ティアーズ〜紅涙〜』
【作品解説】
連続猟奇殺人事件を捜査中の鉄雄は、謎の美女・紗代子と出会い、互いに強く惹かれ合うが…。世界を代表するアクションスター、倉田保昭総指揮による本格サスペンス・ホラー・アクション。

 この部門では、昨年からスタートしたぴあフィルムフェスティバル(PFF)と提携企画も実施。PFFグランプリ受賞作品の特別上映に加え、好評だったインディペンデント映画と映画祭を議論するシンポジウムも実施予定。なお、上映作品は『ダムライフ』に決定。幼少期に大切な人を失ってしまった主人公が暴走していく、 虐げられた弱者の思わぬ反逆と狂気を描いた作品らしいが、どんなストーリーが展開するか楽しみである。

 その他の部門については、ムービーエンターで実施中の東京国際映画祭特集でまとめているのでアクセスしてみよう。

第24回東京国際映画祭特集 - MOVIE ENTER

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