第24回東京国際映画祭作品ガイド<アジアの風部門>


 10月22日から30日まで開催される第24回東京国際映画祭をムービーエンターで大特集。各部門ごとに作品をご紹介しよう。

 アジアの風部門は、「アジア中東パノラマ」と3つの特集を上映。“ご近所”の韓国・中国から遥かな中東まで、広大な地域に吹きわたるフレッシュな風を満喫できる。3つの特集は、フィリピンの映画の祭典、シネマラヤ映画祭の最新受賞作を紹介する「フィリピン最前線〜シネマラヤの熱い風」、女優でありプロデューサーでもある杉野希妃に注目した「女優=プロデューサー杉野希妃〜アジア・インディーズのミューズ」、アジア各国の伝説の映画人に光を当てた「ディスカバー亜州電影〜アジア映画史アラカルト」。どれも見逃せない。

<「アジア中東パノラマ」作品一覧>
『U.F.O.』
【作品解説】
男子高校生4人組がUFOスポットと噂されるソウル郊外の山へ向かう。不思議な少女と出会った彼らに思いがけない展開が待ち受ける。コン監督は韓国芸術綜合学校映像院出身の俊英で、本作で長編デビューを果たした。
【あらすじ】
高校生のスンギュは同級生たちと共に偶然UFOを目撃する。そのUFOを捜しに、彼らはいわゆる“UFO山”に出かける。そこで一行はジヒョンという少女に出会い、彼女に立ち去るよう言われるが、山の奥深くに入っていく。3日後、戻ってきた彼らは、最後の夜にエイリアンと接触したと主張するが、スンギュだけはあまりにも飲み過ぎたせいでそのとき意識を失っていた。ジヒョンが失踪していることを聞いた後、彼はエイリアンとジヒョンに関して自分が抱いた疑問を解決するため再び山に出かける。

『僕は11歳』
【作品解説】
中国「第六世代」の旗手、王小帥の自伝的な物語。1975年、中国南西部の村に暮らす11歳の少年の目を通して文革末期の社会と大人たちを見据えている。前作『重慶ブルース』(TIFF10上映)に続く力作。
【あらすじ】
貴州省に住む11歳の少年ワン・ハンは逃亡中の殺人犯と遭遇する。森に潜伏中のその男は怪我をしており、ワン・ハンにシャツを乾かせ、自分を助けてくれるよう説得する。恐ろしいと思いながらも、同時に興味をかきたてられたワン・ハンと彼の友人たちは警察には秘密にしておくことを受け入れる。一方、学校では奇妙なことが起き、警察がそこかしこに…。

『ここ、よそ』
【作品解説】
中国の都市と山間部、そしてパリの中国人コミュニティ。全く異なる環境の中で生きる人々を並行して描き、中国の“いま”を多角的にあぶり出す意欲作。ルー監督はジャ・ジャンクーやワン・ビンのスタッフを経て本作で長編デビューを果たした。
【あらすじ】
上海、パリ、そして中国の山間部。別々の場所、別々の物語。だが、すべては何らかの形でつながっている。上海。ルーのレストランで働く青年グオグアンは少女シアに出会う。シアが突然亡くなった後、孤独なグオグアンは彼女の最後の願いを叶えようとする…。パリ。ルーの息子、ルー・ハオは大学で学んでいる。彼は強盗に遭った後、気難しい大家、リウの別の面を知る。次第に、彼は最後の日々を過ごすリウと一緒にいるようになる。中国の山間部。グオグアンの長兄は、山間部の生活にも迫ってくる現代社会の影響をひしひしと感じていた。

『備えあれば』
【作品解説】
中国北西部のゴビ砂漠。金鉱を発見して10年間隠し続ける男の前に、金鉱を狙う3つのグループ(不動産ブローカー、映画撮影隊、地質学者)が現れ、複雑な戦いが開始されるが…。荒野の一軒家を舞台にした爆笑コメディ。
【あらすじ】
10年間、ピイはゴビ砂漠で発見した未開の金鉱をずっと守ってきた。その鉱山を買い取ろうという申し出をいくつも断ってきたため、彼にはあちこちに敵がいる。この日、ギャングがピイを消すため殺し屋を送り込む。しかし殺し屋が到着する前に、金鉱を狙う別の敵が荒涼とした砂漠にあるピイの家にやってきていた。金鉱がどうしても欲しい不動産ブローカーの3人組、そして地質学者と映画撮影隊だ。ピイの知恵と策略をめぐらした闘いが始まる。

『金(かね)で買えないモノ』
【作品解説】
ニセ薬を売って稼ぐふたりの詐欺師が各地をまわるロードムービー。富豪から大金をせしめたまではよかったが、薬を飲んだ富豪が突然倒れ、事態は思わぬ方向に…。タイが舞台の新感覚香港映画。
【あらすじ】
自信たっぷりでうぬぼれ屋の詐欺師ふたり。旅先でウブな人々を騙しニセ薬を売り歩いていた。しかし、バンコクから始まったロードムービーは、片方の詐欺がばれ吊るし上げにされ終わる。スコータイの壮大な廃墟が彼の墓地となる。ひとりで新たな道を歩み出した主人公。ランプンのみすぼらしいバーで女性歌手との素晴らしい出会いを経験する。立ち寄ったチェンマイの宿でも恋をする。彼はタイ北部の丘陵地帯にある故郷の村パイに、何の収穫もなく戻るのだった。

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