9.11から10年、アカデミー賞受賞者たちが勢揃いして世界的ベストセラーを映画化
本作は、悲しさ、嬉しさ、怒り、愛、楽しさ、恥ずかしさ、そしてユーモアを交えた“喪失”と“再生”のヒューマンドラマ。主人公・オスカーの父が“9.11”で亡くなった。彼は、最愛の父が遺したメッセージを探す旅に出る。突然、愛する者が奪われた時、遺された者たちはどう生きるのか。歴史の悲劇に対峙してきた三世代の物語が紡がれていく。
オスカー役は、全米で人気のクイズ番組「ジェパディ!」に出演した天才少年トーマス・ホーン。オスカーの父親役は、2年連続アカデミー賞主演男優賞を受賞したトム・ハンクスが演じる。さらに、母親役は『しあわせの隠れ場所』で念願のアカデミー主演女優賞を受賞したサンドラ・ブロックが演じ、オスカー受賞俳優同士の初共演が実現した。その他、4度のトニー賞に輝いたゾーイ・コールドウェルや『ペレ』で主演男優賞にノミネートされたマックス・フォン・シドー、『ダウト』で助演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイヴィスといった、豪華キャストが勢揃いした。
監督は、3作連続でアカデミー賞監督賞候補となったスティーヴン・ダルドリーが務める。また、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー脚本賞受賞のエリック・ロスが脚本を担当。撮影監督は、『ミッション』『キリング・フィールド』でアカデミー撮影賞を受賞したクリス・メンゲス務める。今年『ソーシャル・ネットワーク』、『トゥルー・グリット』で作品賞にノミネートされたスコット・ルーデンが製作を担当する。
撮影は、今年3月から5月にニューヨークで行われ、無事クランク・アップしたそう。キャストはもちろんのこと、実力のあるスタッフが集結しており、早くも来年のアカデミー賞確実の呼び声が高まっている。第84回アカデミー賞ノミネートの発表は、現地時間2012年1月24日、授賞式は2012年2月26日に開催される。果たして、アカデミー賞受賞となるだろうか。
本作の原作は、2005年に全米で発売されたジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説。2010年9月までに、58万5000部が全米で発行されている。シリアスな現状をユーモラスに語るオスカーの独白を軸に描かれている。また、凝ったタイポグラフィーや、随所に挿入された写真がヴィジュアル・ライティングの手法で編まれる新しい読書体験が共感を呼び、世界30カ国で翻訳されている。日本では、今年7月28日に同名タイトルで発売され、「人気若手作家による9・11文学の金字塔」として話題を呼んでいる。
まずは、来年の公開に備えて原作を読んでおこう。
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、2012年2月より、全国ロードショー。
【MOVIE ENTERおすすめニュース】
・大泉洋も飲んだ「探偵カクテル」でハードボイルドな世界を満喫
・キン肉マンと『グリーン・ランタン』が奇跡のコラボ、ゆでたまご直筆オリジナルイラストが当たるチャンス
・インタビュー:鼠先輩「こう見えて脱獄経験なし」
・一緒に逃避行したくなる? 脱獄映画に名作あり
・今話題の女性アイドルが一堂に会した究極の映画