常盤貴子、シースルーのロングドレスに身を包みヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットに
本作は、売れない映画監督の男が、映画への愛情と兄への後悔の思いを背負いながら生きるという物語。兄の死をきっかけに、兄がヤクザの世界で働いていて、自分の映画撮影のために借金をしていたという事実を知った男。後悔の念と莫大な借金返済のために、兄が死んだ場所で、殴られ屋を始めることを決意するのだが――。
上映前のレッドカーペットには、監督のアミール・ナデリ、主演の西島秀俊、そして常盤貴子も登場。 黒で身を固めた西島は『Dolls』以来、9年ぶりのヴェネチア映画祭参加だが、「今回は楽しんでいます」と余裕を見せていた。シースルーのロングドレスに身を包んだ常盤貴子は、初めての三大映画祭参加で緊張しつつも、映画祭の雰囲気を楽しんでいる様子だった。
上映終了時間が現地時間で夜の11時を過ぎるにも関わらず会場は満席。上映後は、拍手が鳴りやまず、スタンディング・オベーションは約10分間にわたり続いた。企画から製作に関わっている西島は、その様子を見て、目を潤ませた。
■西島秀俊のコメント
『Dolls』のときは、ヴェネチアは初めてで、よく分からないうちに終わってしまったのですが、今回は落ち着いて楽しむことが出来ています。撮影期間中は「誰とも口をきくな」という指示を監督から受けて、厳しい撮影をした作品が、ヴェネチアという場で満席のお客さんに受け入れてもらえて、感無量です。
■常盤貴子のコメント
ヨーロッパの映画祭は初めてですが、街中、皆が映画祭を楽しんでいる感じが、すごく楽しい。何よりも、観客の皆さんが、世界中から選ばれた私たちの映画を楽しみにしてくれている姿、見終わってなお、賛辞の言葉を頂けたことが、本当に嬉しかった。私をヴェネチア映画祭に連れて来てくだったナデリ監督に感謝します。
本作は、ヴェネチア国際映画祭に続き、北米最大といわれるトロント国際映画祭と釜山国際映画祭の出品も決定。海外セールスを『ブンミおじさんの森』など、現在のヨーロッパ映画界でアート映画界を牽引しているMATCH FACTORYが手掛けることも欧映画業界では話題になっている。
映画『CUT』は、12月、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー。
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