カメラを片手に散策する、東京リラックスゾーン vol.1
vol.1:丸ノ内線茗荷谷駅周辺の文教地区と小石川植物園
Camera;LOMO LC-Wide、LOMO LC-A、HOLGA120FN
自然観察の場となっている「教育の森公園」
文京区は、その名の通り、石川啄木、川端康成、森鴎外、小泉八雲などの文人・学者などのゆかりの地として知られ、東京大学本郷キャンパス、筑波大学大塚キャンパスなどをはじめとする教育機関、病院、出版業などが多い土地。閑静な住宅街は緑に覆われている他、小石川後楽園や六義園などの名勝地もあり、東京の歴史を存分に味わうことができる。しかし、文京区に散策に行ったことがあるという声はあまり聞かない。
丸ノ内線茗荷谷駅を降りると、きっと多くの人は驚くはず。春日通りを渡り、小石川植物園南側へと抜ける湯立坂に沿う形で、とてもユニークな公園がひしめき合っているのだ。
まず、ギリシャ神話をモチーフにした彫刻が並ぶ「カイザースラウテルン広場」があり、その奥には筑波大学横に広がる防災公園「教育の森公園」が。さらに、湯立坂に沿って水車庫などが楽しめる「窪町東公園」があり、坂を下りきったところには、東京とは思えないほどうっそうと木が生い茂った「占春園」がある。占春園は、江戸時代には「江戸三名園」のひとつに数えられていた名園。今では筑波大学付属小学校の自然観察園として残されている。
駅からわずかに歩いただけで、これだけ豊富なスポットが。特に占春園の緑の美しさには驚かされるはずだ。緑が豊富な街並みを撮るため、今回はカラーネガフィルムで印象的な写真を撮ることを目標にカメラをセレクト。プラスチックレンズを搭載した真四角に撮れるカメラ「HOLGA120FN」、画像の四隅がうっすらと暗くなる「トンネル効果」が楽しめ、絵画的な描写をすることで人気の「LOMO LC-A+」、その広角レンズ版「LOMO LC-Wide」で撮影を行った。
春日通りから小石川植物園南側へと抜ける湯立坂。とても街路樹が大きい。(Camera:HOLGA120FN)
湯立坂沿いにある窪町東公園。遊具が豊富な細長い公園だ。フィルムが感光し、フィルム裏紙の印刷が写真に写り込んでいる。(Camera:HOLGA120FN)
占春園を散策する老夫妻。近所の人々の憩いの場となっている。手ぶれもフィルムカメラを使えば印象的な描写に。(Camera:LOMO LC-A+)
大きな銀杏の木とツーショット。まるで屋久島にでも来たかのような雰囲気。広角レンズのLOMO LC-Wide、少し黄色かぶりをするAGFA Vista400というフィルムを使っている。(Camera:LOMO LC-Wide)
教育の森公園は休憩をするサラーマンの昼寝スポットになっている模様。ハトも一緒に寝ている。カメラを地面に置いて撮影。(Camera:LOMO LC-A+)
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