【Office Scope vol.07】カッコよさと働きやすさが調和するこだわりのワークスペース(株式会社エフアイシーシー)


 ワークスペースのデザイニングに優れた企業のオフィスを訪問し、そこで働く人々の声から、その“働き心地”をリポートする連載企画『Office Scope』。第7回の今回は、世界的にも知られる大手企業のブランドサイトを数多く手がけるブランドサイトエージェンシー、株式会社FICCをご紹介。平均年齢27歳という若きスペシャリストたちが集う、気鋭のクリエイター集団がつくりあげるこだわりの空間とは!?


エントランスから続く廊下部分。一見するとただの壁のように見えるすりガラスには……。



会議室と執務スペースをつなぐ、まるでカラクリ屋敷のような機能的な扉が!!



すりガラスの“カラクリ”はもとより、柔らかな光のもれる天井のルーバーも印象的なアクセントに。


ブランドに新たな価値をプラスする“ブランドサイトエージェンシー”

「04年の設立以来、多くのプロモーションサイトを手がけてきた弊社も、いまがちょうど転換期。ここ数年、マーケティングの手法が多様化することで、個々の戦略がブランドに与える影響が見えにくくなっています。そんななかで、私たちが携わる様々な「デジタルの要素」が、ブランドをいかに強化するのかがこれからの私たちに求められることです。ユーザーが初めて接するブランドの「顔」となるWEBサイトをつくる。そうした決意も込めて、最近新しくなった名刺には、『I BUILD BRAND SITES』という言葉が使われているのです。」(FICC 広報)
 起業からわずか7年で、外資系のグローバルブランドを中心に50を超えるクライアントのサイト構築を手がけてるまでに成長したFICCは、社員数35名という少数精鋭ながら、企画・開発・制作のすべてをこなす“ブランドサイトデザイン”の急先鋒。昨年11月に移転したばかりという東京・渋谷のオフィスには、「ブランドをデザインする会社」を標榜するそんな彼らの“本物志向”が随所に垣間見える、シンプルかつスタイリッシュな快適空間が広がっている。


小会議室。調度品はクライアントのひとつでもあるアルフレックス社製の家具でコーディネイト。



ハーマンミラー社製のレザーチェアがならぶ大会議室。特徴的なデザインの窓との調和も美しい。



気兼ねなく書ける壁一面のホワイトボード。斬新なアイデアも、こうした機能美を追求してこそ。


広大なスペースをみんなで共有するフラットな執務エリア

「部署を跨いでチームを組む私たちにとって、一番大切にしているのは『コミュニケーション環境』。移転をするにあたっても、できるだけオープンなワンフロアというのを念頭にいろいろ物件を見てまわりました。内装をしっかり作りこんだことで、社員のモチベーションも大幅に向上しましたし、来ていただくお客様にも喜んでもらえる。あのエントランスを見たときはやっぱりみんなテンション上がりましたからね(笑)」
 従来のオフィスと同じ、建築事務所upsetters architectsがトータルで手がけたという、シックなエントランスからすりガラスの廊下へと続く斬新なデザインは、クールでありながら、そこで働く人々の活気をも十二分に感じさせる風通しのよさを実現。143坪もの広大なスペースを35人で贅沢に使う、ゆとりの執務エリアでは、社長をはじめとするすべての社員が仕切りのないフラットなスペースを共有。オープンかつ緊密な関係性を築いている。


広々とした執務エリア。フリーのデザイナーらが日常的に出入りできるほど、その気風はオープン。



働く環境と「本物」へのこだわりは、社員のモチベーションにもつながっている。


社員一人ひとりの感性を重んじる社風は福利厚生もユニーク

「私たちが働きやすい環境づくりを全面的にサポートしてくれるというのも、弊社の大きな特徴のひとつです。そのなかでも福利厚生はかなりユニーク。もっと感度の高い人間になってほしいと設けられた『感性の向上支援』では、ライブや展示会などへの参加を奨励し、費用を会社側が援助する制度です。また、自分の趣味のために半日以上の休日を有給休暇とは別にとれる「趣味の日」もあります。プライベートでいろんなことに興味をもっている人のほうが、仕事上でもおもしろい提案ができたりしますしね」
 上限金額はあるにせよ、プライベートの時間までをもサポートしてくれるというのはなんともうらやましい話。ひとつのプロジェクトが終わるごとに行われる打ち上げも、業務を円滑にするコミュニケーションの場として捉えているため、費用を会社が負担し、積極的な参加を評価するというのだから、社員たちもさぞかし働きやすいに違いない。


社員たちの憩いの場にもなっている畳敷きのリラックススペースが。


優秀な人材を育てながら、ゆるやかな弧を描いて成長を

「広いオフィスにはまだまだ余力がありますが、それはいつでも優秀な人材を迎え入れるためのバッファでもあります。新しいことをどんどんやっていくためにも、いまは下の世代の基盤づくりに注力しつつ、このスペースに見あうような規模へと緩やかに成長させていけたらいいですよね」
 コミュニケーションを第一に考えたオフィスやユニークな制度は、若くて可能性のあるスタッフがどんどん育つ環境でもある。優秀な人材が育つ環境と人材を迎え入れる態勢を着々と整えつつあるFICC。素晴らしい環境のもと、のびのびと仕事に打ちこむ彼らのクリエイティビティからは今後も、新たな価値を備えたブランドサイトが次々に生みだされていくことだろう。

■関連リンク
 ・株式会社エフアイシーシー 公式サイト
 ・Office Scope過去記事一覧

livedoor求人・転職

livedoor求人・転職

livedoor求人・転職は、あなたがどんな求人情報を探しているのかを瞬時に判断しておすすめするコンテンツ。「東京都内で年収700万以上の営業職で未経験OK」などあなたのこだわりにマッチする転職活動を完全サポート。
http://type.jp/s/livedoor/

共有する

関連記事

【アキバ物欲】ショップブランドに魅力あり!Vista搭載パソコン特集

2007年1月30日、マイクロソフトの新しいOS「Windows Vista」(以下、Vista)がついに発売される。Vistaは、同社が5年ぶりにパソコン市場へ投入するOSであるので、パソコンユーザーの中には、Vistaの登場を待ち望んでいた人も多いであ…

【アキバ物欲】驚愕のカスタマイズ!ショップブランド Vista搭載ノートPC特集

マイクロソフトの新しいOS「Windows Vista」(以下、Vista)が発売となり、パソコン業界はにわかに活気づいている。Vista発売を機にパソコンを購入した人が多く、その勢いは現在でも続いている。パソコンは、デスクトップパソコンとノー…

【アキバ物欲】Vistaへの対応状況は? ショップブランド・パソコンチェック!

Windows Vista(以下、Vista)は、マイロソフトが5年ぶりにパソコン市場へ投入した次世代OSであるだけに、パソコンユーザーの注目度は高い。Vistaは、同社がこれまでに販売したどのOSよりも使いやすいインターフェースと堅牢なセキュリ…

【世界のモバイル】″ブランド力″で海外に勝てない日本端末

携帯電話シェア世界第3位。堂々たる大メーカーにまで上り詰めたSamsung。日本でもソフトバンク向けに特徴ある端末を多数リリースしており、存在感あるメーカーになりつつある。先日開催された国際情報通信技術関連見本市「CeBIT 2007」…

【世界のモバイル】″ブランド品″ケータイをもてない日本人! ″PRADA Phone″にみるブランド電話の魅力

LG電子製のPRADAブランド携帯「The PRADA Phone by LG」が海外市場にお目見えした。約10万円の価格もさることながら、PRADAそのもののデザインはPRADAファンのみならず携帯電話市場でも大きな話題となっている。携帯電話方式がGSMのため…