真夏のオススメ・ホラー映画BEST5 【デジ通】


なにかと暑い日の続く今日この頃。怪談などは、怖い話にぞっとすることで、この季節を少しでも快適に過ごそうという昔の人の知恵だろうか。現代でも、この季節にはテレビでもちょっと怖い番組、映画などがよく放送されている。しかし、その怖さは多くの人が見ることを意識してか、あまり強烈なものではない気がする。もっと恐怖を求める人は、ここで紹介する映画をDVDやブルーレイで見て、内面から涼しくなってはいかがだろう?(一条真人)

■ヘルレイザー
安っぽい気がしないでもない名前とは裏腹に、見る人に強烈なショックと痛みを感じさせる名作。話の発端は、「究極の快楽」を得ることができるという伝説のパズルボックス。このパズルを完成させると究極の快楽を得られるはずだが、実際にそれらの人々を襲うのは地獄の死者の拷問による極限の痛みだ。地獄の使者のボスで、切り刻まれ、無数のピンを顔に刺した男、ピンヘッドは見ているだけで痛い。原作はホラー作家として名高いクライブ・パーカーで、映画はシリーズ化されている。最近、DVDは欠品になっていたが、ブルーレイ作品のリリースとともに9月に再販される。


■死霊のはらわた(The Evil Dead)
サム・ライミ監督の若き日の作品。ホラー映画の金字塔とも呼ばれ、1981年という制作年を考えれば、もはや古典に近いはずだが、今、見ても激しい恐怖が伝わってくるのが凄い。5人の若者が休暇でキャンプに行くが、その別荘の地下で「死者の書」という本とテープレコーダーを見つける。そして、それを再生すると悪霊が蘇り、5人に次々に取り憑いて、取り憑かれたものは外観がゾンビのように変異し、他のものを襲っていく。ストーリーは今や凡庸にも思えるものだが、この映画は「恐怖」の演出に優れており、見る者の心を凍りつかせる。DVDは品切れのようだが、ブルーレイ版が入手できる。


■SAW
犯人がゲーム的に拷問連続殺をしていくというパターンを定着させた名作。シリーズ化されているが、第1作では犯人はジグソウと自称する。独自の判断で選んだ悪人に対して、その罪を裁くためという名目でゲーム的な残虐な拷問をしかける。その残虐さは他のホラー映画とは一線を画するハードなもので、それがSAWシリーズの魅力になっている。7作品が制作され、最後の作品「ソウ・ザ・ファイナル」は3D制作であり、映画公開名は「SAW 3D」だ。


■リング
日本的な恐怖を、現代のインフラにうまく適合させた作品。拷問のような物理的な痛みは表現されないが、見る者は日本的な真綿で首を絞めるようなじわじわした恐怖を感じることができるだろう。貞子は怖すぎる。僕はこの映画を見てしばらく、一人でテレビを見るのが怖くなった。シリーズで3作品制作されたが、僕は第1作目「リング」が一番怖い。また、ハリウッド版も制作されたが、日本オリジナル版のほうが日本人には怖いと思う。


■THE DESCENT
交通事故で旦那と娘を失った女性サラが、女性の友人5人と洞窟に冒険旅行に行く。しかし、その冒険旅行を面白くしようとしたメンバーが、「普通じゃ面白く無い」と、予定とは違う名前もない洞窟にメンバーを誘導してしまう。そして、この洞窟はたしかに普通じゃなく、未知の生物が待ち受ける洞窟だった。洞窟という閉鎖空間でのいつ、どこから来るとも知れない未知の怪物との戦いが怖い。シリーズで2作制作されており、どちらも同程度に怖い。最近はDVDの「THE DESCENT」は品薄だが、「THE DESCENT2」は流通している。「ヘル・レイザー」と同じくイギリスの作品。



【関連記事】
おすすめAndroidアプリ・ベスト5(日常編)
そもそも「Android」って何だ?
スマホでゲリラ豪雨に備える
マジやばい!「地デジ普及率」のウソを荒川区で見る
サッパリ普及する気がしない「スマートTV」
地デジに襲来する「2012年問題」とは?


一条真人 @ichijomasahito  [digi2(デジ通)]
digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。



















■関連記事
「個人被ばく線量計」の機能についておさらいしてみよう【ガイガーカウンター特集:豆知識】
Googleのモトローラ買収でAndroid市場は変質するのか?【デジ通】
女子必見!? ソフトバンクからキティちゃんのスマホ登場
さまざまな「線量計」、本来の機能についておさらいしてみよう【ガイガーカウンター特集:豆知識】
夏休みにおすすめのビデオ編集ソフト【デジ通】

共有する

関連記事

【デジカメ調査室】これからの一眼レフは1000万画素がスタンダード

2006年は、一眼レフのブームや低価格化が進んだことにより各メーカーから数々のデジタル一眼レフカメラが発売された。その中でも脚光を浴びたのが、今回紹介するNikon「D80」とPENTAX「K10D」ではないだろうか。「D80」は、低価格の一眼…

【気になるPC】ワイド液晶搭載の高級モデルTシリーズ「ThinkPad T60p」レビュー

レノボの「ThinkPad T60p」は、ThinkPadシリーズならではの高い剛性と質感を持つ、同シリーズ最高級モデルだ。黒色でスクエアなデザインも同シリーズならではの特徴。レビューしたワイド液晶モデルの価格はメーカー直販サイトで397,950…

【ケータイラボ】「極める」ケータイ登場!ドコモ 703iシリーズ発表会レポート

NTTドコモは20071月16日(火)、都内 代官山ヒルサイドテラスにおいて、携帯電話端末の新モデル「FOMA 703iシリーズ」など10機種を発表した。FOMA 703iシリーズは、スタンダードな機能を持ちつつデザインにも注力した個性的なモデルと…

【デジカメ調査室】買うならどっち?初めてのデジタル一眼

昨年9月に発売されたCanonのEOS Kiss Digital Xと、同年12月に発売されたNikonのD40と、現在人気の2台のエントリーモデルを比較してみた。キヤノンのEOS Kiss Digital Xは、デジタル一眼レフブームの火付け役になったEOS Kiss Digital…

【デジカメ調査室】強力二重奏!新「LUMIX」シリーズ6機種発表

松下電器産業は2007年1月31日(水)、パナソニックセンター東京において、デジタルカメラ「LUMIX」シリーズ新製品6機種の記者発表会を行った。今回発表された製品は、世界最薄※1・広角28mm※2ズームレンズ搭載の「FX30」、世界最小※…