東芝、Android 3.1を搭載したタブレットPC「REGZA Tablet AT300/24C」を発売開始!先行する他社製品とはどこが違う?



遂に発売された東芝製のAndroidタブレット「REGZA Tablet AT300」

東芝は、OSにAndroid 3.1(Honeycomb)を搭載したタブレットPC「REGZA Tablet AT300/24C」(以下、REGZA Tablet)を今月22日(金)から発売開始した。既報の通り、タブレット向けのプラットフォームとなるAndroid 3.1を搭載し、10.1インチのワイドディスプレイ、CPUに1GHzの「NVIDIA Tegra 2」、16GBのフラッシュメモリ、HDMI端子やUSB/miniUSBポートなどを備えており、大手国内PCメーカーとしては初めてAndroid 3.1を採用したハイスペックな国内向けタブレット製品となる。

コンシューマー向けモデルのREGZA Tabletは、発売時からAndroid 3.1を搭載するとのことで当初の予定より発売時期を遅らせて発売。価格も発売前は6万円前後とみられていたが、発売されてみれば実勢価格は49,800円程度と、かなりの低価格帯を実現。6月下旬に発売されたASUSTeK Computer製の「Eee Pad Transformer TF101」(以下、Transformer)が59,800円程度、acer製の「ICONIA TAB A500-10S16」(以下、ICONIA TAB)が39,800円程度で販売されており、ちょうどその中間の価格帯となった。

では、それらの先行製品とどこが違うのかを簡単に見ていこう。基本的な仕様、いわゆるカタログスペックとしては3製品ともほぼ同等のスペックを備えているが、実際の製品に触れてみると細かい点が異なる。

まずは、前述のように発売開始の時点でAndroid 3.1を搭載している点。TransformerとICONIA TABは、いずれも発売時点ではAndroid 3.0での登場となった。ただし、Transformerは既に3.1へのアップデートが開始されており、ICONIA TABも間もなくアップデートが開始される予定だ。両製品ともアップデートを行えばこの点についても、3製品とも同等となるが、購入時点で3.1搭載で、アップデートの手間をかけたくないというユーザーにとってはREGZA Tabletにアドバンテージがあるといえよう。

続いてディスプレイ。10.1インチの画面サイズや1200×800ドットの解像度は3製品とも同じだが、REGZA Tabletは同社の液晶テレビ「REGZA」のブランド名を冠した製品となっており、とても鮮やかで綺麗なディスプレイを搭載している。ディスプレイの鮮やかさや綺麗さやではTransformerも負けていないが、ICONIA TABは若干見劣りがする。また、ディスプレイだけではなく、「レグザ Apps コネクト」によりREGZAのリモコンや消費電力を確認して節電モードへの切り替えが可能など同社製品と連携した機能を備えている。

そして見やすいという点で見逃せないのが文字フォントである。購入前はあまり気にしない点とも言えるが、ICONIA TABについては、Android標準の「DroidSansFallback」フォントを使用しているため日本語漢字表示の一部が常用漢字以外の文字で表示される。こうした部分に強い違和感を感じてしまうユーザーにとってはREGZA TabletやTransformerの方が安心して利用できるといえよう。

最後に筐体面について。Transformerはドッキングが可能なキーボードが付属している点が最も特徴的だが、REGZA Tabletは、背面の「バックカバー」を外すことができる点が他の製品にはない特徴といえる。別売のバッテリー(12,600円程度)の交換が可能なほか、「ラズベリーピンク」と「フレッシュグリーン」の2色のバックカバーが8月に発売される予定となっている。タブレットにおいて、バックカバーが外せる製品はかなり珍しいが、その分本体の厚みが増しているのは少し残念だ。手に持った際、本体の厚みとしてはICONIA TABが圧倒的に薄く感じる。

そのほか、REGZA Tabletは、キーボードやマウスに加え、ゲームコントローラーなどの外部機器をUSBやHDMI端子、Bluetoothにより接続可能なほか、別売のクレードルによりUSBポートやHDMI端子の拡張もできる点も注目すべきポイントだろう。

以上のように、それぞれの製品には一長一短があるため、利用目的によって機能や価格をしっかり検討して購入したいところだ。大型の量販店などでは、製品に触れることもできるため、実際に試しながら比較してみることをおすすめする。

記事執筆:2106bpm


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