【Office Scope vol.06】まるでジャングル!? 花と緑に囲まれた都会のオアシス（ 株式会社パーク・コーポレーション）
豊かなグリーンは自然の加湿器として役割を果たし、程よい湿度を保ってくれるそうだ。
資料の詰まった棚は、映画に出てくる書庫のよう。上部のものは可動式のハシゴで。
グリーン×インテリア・・・オフィスを公園に
1988年にパーティーの企画・運営会社として設立された株式会社パーク・コーポレーション。翌年には生花販売を開始。首都圏を中心に関西、九州、北海道などに店舗を持つ「青山フラワーマーケット」が93年からスタートした。さらにグリーン専門のブランド「Jungle COLLECTION」、実用からプロ育成まで行うフラワースクール「hana-kichi」などの事業も行っている。2010年には「Indoor Park」プロジェクトがスタート。「直線の多い都会に植物を取り入れ、屋内を公園化することを目標にしたプロジェクトです。グリーンを効果的に使ったデザインで付加価値の高い空間を作ろうと、オフィスや商業施設を中心に緑化環境を提案しています（※注1）」（株式会社パーク・コーポレーション広報）
オフィスのあらゆる場所に観葉植物が。各部署でエリア別にメンテナンスを行っている。
デスクワーク中にも緑を感じることができ、メンタル的なストレスサポートにも。
植物を通して、グリーン・コミュニケーション
吊り下げられたプランターから垂れる
緑と、その影も味わい深いものがある。
オフィスにある植物というと、気付かれなかったり、いつの間にか枯れてしまったりすることも多いのが実情。だからこそ一過性のものではなく、維持されていく・育っていく植物のある環境づくりを目指している。その第一歩として、まずは自社からグリーンを取り入れ、提案の場としても活用している。社内にもたらす効果は？
「植物を通して、『花が咲いたよ』とか、『メンテナンスをこうしよう』といった、オフィスでのコミュニケーションの活性につながっています」
直線的で無機質な都会において、自然にしか生み出せない曲線や揺らぎを感じることで、ストレスを和らげる効果があるそう。葉が揺れる影を演出するために照明にまでこだわっているという徹底ぶりには脱帽だ。
キッチンスペースは「花屋にあるキッチン」をイメージ。ちょっとした休憩に。
青山フラワーマーケットがカフェをオープン
「都会に住む人に、花やグリーンを身近に感じてもらう空間の第一弾」として、青山フラワーマーケット南青山本店の奥部分を改装し、カフェがオープンする。その名も“Aoyama Flower Market TEA HOUSE”。取材日は社内で行われるセレモニーがあり、開店前の様子を見せていただいた。「ビニールハウスをイメージしているので、ボックス席ではなく、あえて直線的な席のつくりにしています。花は季節によって変わるので、その変化も楽しんでほしい」
席数は40程度、メニューはハーブティーをはじめ、デザートやパンなどを予定。空間プロデュースからメニュー作成まで、試行錯誤しながら、すべて自社で行うことでオリジナル性を追求していくそうだ。何度行っても発見がある、そんなカフェになることは間違いない。
取材日の席はひまわりに囲まれていて、視覚から夏を感じることができた。
ガラステーブルの下にも植物が。都会でこんなにも緑を感じられる空間は他にないかも。
花屋さんならではの感性を生かしたディスプレイ。
東京の緑化計画推進中！
東京都が推進する「緑の東京10年プロジェクト」と並行し、室内の緑化を拡大するプロジェクトを計画中。Indoor Parkのコンセプトのもと、グリーンとインテリアの組み合わせによって、空間をまるごとデザインする事業にも今後力を入れていく予定だ。現在はオフィスだけでなく、空港ラウンジやホテル、商業施設のIndoor Park化など、順調なすべり出しをみせている。無機質だったオフィスに緑が増え、室内が緑いっぱいの住宅が発売され、個人の緑保有量が世界1の都市になる・・・。そんな東京の姿も、そう遠くはない未来に実現するかもしれない。
緑に囲まれながらの社内会議は、穏やかな雰囲気になりそう・・・？
※注1：問い合わせ先：03-3797-0732（Indoor Park事業部）
■関連リンク
・花や緑に囲まれた心ゆたかなライフスタイルを提案するpark corporation（パーク・コーポレーション）
・Office Scope過去記事一覧
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