高性能グラフィックスは本当か!内蔵グラフィックスだけでもゲームPCが作れる「A75シリーズ」の実力をさぐる
最大の特長は、最新プロセッサー「AMD Aシリーズ APU」をサポートした点であり、同プロセッサーは外付けのグラフィックスカードと同様の3Dゲームやマルチメディアを体験できるDirectX 11対応の高性能グラフィックスを搭載した初のプロセッサーとなっている。
GIGABYTE「A75シリーズ」と「AMD Aシリーズ APU」を組み合わせることで、ゲームPCのシステム構築が非常に安価に実現できるわけだが、実際のパフォーマンスが如何ほどであるのかが気になる人もいるだろう。
そこで今回は「A75シリーズ」の、ベンチマークを測定し、その実力を検証してみた。
■あえて標準クーラーでオーバークロックに挑戦
「A75シリーズ」は、ハイエンドのA8-3850を例にとると、GPUコアとしてRadeon HD6550Dが組み込まれており、これはミドルレンジのグラフィックスカードと同等もしくはそれ以上の性能を発揮するとのことだ。
GPUコアとしてRadeon HD6550Dが組み込まれた最新プロセッサー「AMD A8-3850」 |
パフォーマンスは、どれくらいなのだろうか?
グラフィックス性能を知るために、Futuremark社の3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」を使用して、グラフィックス性能を測定してみることにした。
GIGABYTE「A75シリーズ」で組み上げたパソコン環境 |
ベンチマークソフトは、パソコン環境に大きく依存する。もっとも発熱するプロセッサーの冷却対策を徹底的に施せば、それだけ高いスコアを目指せる。しかし、今回はあえてCPUに同梱されているリテールファンを使うこととし、オーバークロックにより更なる高みを目指してみた。
プロセッサーに標準付属の冷却ファン |
●標準状態での測定
早速、3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」を実行してみた。
オーバークロックしていない標準の状態だが、「3DMark Vantage」の数値は「2943」となった。
この数値は、実売価格6000〜8000円程度のエントリークラスのグラフィックスカードと同等か、それ以上の性能を意味する。
3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」の結果(ビフォアー) |
●オーバークロックでの測定
GIGABYTE「A75シリーズ」は、手軽にオーバークロックが設定できるマザーボードでもある。そこで今回は、オーバークロックにより、ビデオのパフォーマンスがどれくらい向上するのかも、測定してみた。
オーバークロックした状態では、「3DMark Vantage」の数値は「4934」となった。この数値は、ミドルクラスのビデオカードとしてはなかなかの数値だ。
3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」の結果(アフター) |
(テスト環境)
OS :Windows7 Ultimate 64bit
MB :GA-A75-D3H
CPU:AMD A8-3850
メモリ:CORSAIR CMT8GX3MA200C9×2枚(合計16GB)
HDD:WD5000AAKS(SATA2_2接続:システムドライブ)
VGA:なし(プロセッサー内蔵のビデオを使用)
ギガバイトのマザーボードは、常に業界最新の技術を盛り込むことで定評がある。実際、今回もAMDの最新プロセッサー「AMD A8-3850」の発表と同時に、GIGABYTE「A75シリーズ」を投入してきた。
マザーボード「GA-A75-D3H」は、3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」からもわかるように、最新「AMD A8-3850」の性能を遺憾なく発揮させることができた。
今回はプロセッサーに付属の空冷ファンを使用したが、冷却効果の高いサードパーティ製の空冷ファンや、水冷ファンを使用すれば、さらなるオーバークロックを目指せるだろう。
「GA-A75-D3H」を使えば、ゲームが快適に楽しめるパソコンを誰でも手軽に構築できるわけだ。
なお、海外メディア「Tweak Town」 によるとMicroATX版となるマザーボード「GA-A75-UD2H」では、「3DMark Vantage」で「 6281」の数値を出したそうだ。小型でもハイパフォーマンスなPCを作りたい人は、こちらを購入する選択肢もある。
この夏、ゲームPCを組み上げたい自作PCユーザーにとって、GIGABYTE「A75シリーズ」は選択肢のひとつとして考えておきたいマザーボードと言えるだろう。
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