第二新卒採用は“キャラ採用”が功を奏す!?-人事担当者がこっそり教える採用ウラ話 vol.12


転職者なら誰でも気になる採用する側の心理。しかし、実際に人事担当者から本音を聞きだすことはなかなかできないもの。そこでこのコーナーでは、多くの応募者を見てきた人事担当者に、意外な“採用ポイント”や心に残る採用エピソードなどをこっそり教えていただいた。

第二新卒採用は“キャラ採用”が功を奏す!?



インターネット関連会社
採用担当
丸山 隆文氏(仮名)
私どもの会社では第二新卒の未経験者採用も行っているのですが、合否の判断基準となる経験がない分、われわれ人事がその方のヒューマンスキルを見極めて採用することになります。もちろん、学生時代にネットワークのことを学んでいたり、個人的にホームページを作って、そこでいろいろな技術を独学で身に付けていたりといったことも評価の対象となりますが、私たちが第二新卒の方に求めているのはそういったスキルの有無ではないんです。むしろ熱いスピリットが感じられるかどうか、その部分ですね。

 わが社のような創業間もないベンチャー企業が他の会社と勝負していくには、実績よりもまず“発想力”や“行動力”が重要です。そしてなによりも自分自身に限界を設けず、がむしゃらに頑張って会社とともに自分を成長させたいという強い意志を持った人が必要なんですね。ですから面接の場で「残業は多いんですか?」とか「休日出勤もあるんでしょうか?」とか質問してくる人には、逆に「そんなことを気にするならなぜウチみたいなベンチャーを受けに来たの?」と聞きたくなってしまいます。人一倍働いて、人一倍大きな成果を手にするのがベンチャーの魅力なんですから、まずはこうしたビジネスの価値観が同じでないと一緒に働くことは出来ないでしょう。

私個人としては、若手は“バカ”がつくくらい素直で元気なのがいいと思います。何年か前、面接でいきなり「自分は偏差値でいうと 40 そこそこの人間ですが、頭の悪さは粘り強さで補ってきました。体力とやる気は誰にも負けません!」って言った応募者がいたんです。一緒に面接をしていた人間はあきれていましたが、私はすごく気に入ってしまって。私は小賢しくて自分の力を出し惜しみするやつより、少々不器用でも常に 100 %の力を出し切るヤツの方が成長が速いと思っているので、まわりの反対を押し切って彼を採用しました。

以来、社内では「人事の丸山は“バカキャラ”ばかり採用する」などと言われ、“丸山のバカキャラ採用”なんて揶揄されていますが、そのとき採用した彼は思ったとおり驚異的な成長をみせて、いまでは現場の最前線で活躍してくれていますからね。バカキャラ採用もまんざらではないでしょう ? (笑)

 あ、もちろん本当のバカではいけないんですよ。あくまでも“バカっぽいキャラクター”ですよ。ベースはなくてもいいんです。かわいげがあるヤツといえばいいのかな、素直でスポンジのように吸収の速い人材。それが私が第二新卒を採用するときの条件です。

まあ私のようなおかしな採用基準を持った人事なんてそういないんでしょうが、でも人事も人間ですから、その人のキャラクターが気に入るかどうかで採用を決めることだってあると思いますよ。それが未経験者ならなおのことです。でも、そうかといって人事に自分をよく見せようとしすぎて“ウソの自分”を作らずに、本当のキャラクターで勝負してほしいですね。そして自分の価値観に合った企業を見つける。それが転職者の方にとっても、会社にとってもよい結果を生む絶対条件だと思います。

私がグッときた“あの一言”


「今日お会いしてみて、御社に入りたいという思いがさらに強まりました」

面接はお見合いと一緒。応募者の方が「この会社に受け入れられるのか?」と不安なように、我々にとっても応募者の方がわが社を気に入ってくれるかどうか、すごく気になります。ですから、お会いしてみてこんな風に言われるとやはりすごく嬉しいですね。会社は人と人とが協力して働く場所なんですから、やはり“両思い”であることにこしたことはない。一目合ったその日から…じゃないですけど、長い採用経験のなかで「あ。この人となら」とピピっときた方を採用して失敗だったってことはありません。そのくらいフィーリングって重要なんですよ。
(情報提供元:@type)

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