内定ゲットのその後は…-人事担当者がこっそり教える採用ウラ話 vol.11


転職者なら誰でも気になる採用する側の心理。しかし、実際に人事担当者から本音を聞きだすことはなかなかできないもの。そこでこのコーナーでは、多くの応募者を見てきた人事担当者に、意外な“採用ポイント”や心に残る採用エピソードなどをこっそり教えていただいた。

内定ゲットのその後は…



半導体関連会社
採用担当
平戸 潤平氏(仮名)
転職を考えている人の中には「内定がとれれば転職活動は終わり」と考えている方が多いように思えますが、むしろ重要なのはその後の方だと私は思っています。内定を出した後のその方の対応次第で、こちらの印象も変わりますし、入社後うまくやっていけるかどうかというのも入社までのこの時期になんとなく分かってしまいます。

  たとえば内定後、入社時期を決めるとき。もちろんこちらはすぐにでも来ていただきたくて採用するわけですが、そうもいかない事情がそれぞれあると思います。そうした場合は正直に入社時期の延期を申し出ていただいて構わないと思うんですよ。それまでお世話になった会社に対し、引継ぎもちゃんとせずに「後ろ足で砂をかける」ような方は好ましくないですし、やはり円満退社を経てうちに入社していただきたいですからね。ただし延長といってもせいぜい数ヶ月程度。引継ぎに時間がかかりすぎているようではその方の事務処理能力を疑ってしまいます。

  それから、他社とてんびんにかけて迷っている場合。これも私たちとしてはうれしくないことですが、しょうがない。他社を受けていることが選考上不利になるということはありません。ですが、どことてんびんにかけていて、なぜウチに入ることを迷っているのか、それはきっちり伝えてほしいと思います。私にも転職経験があるので分かるのですが、内定を断るのって非常に罪悪感があるんですよね。相手の会社に対して申し訳ないというような。ですから他社とてんびんにかけていることを正直に話すのは非常に勇気がいることだというのは理解できます。けど、採用担当の立場から言わせていただければ、中途採用は会社にとっても転職者にとっても WIN-WIN の関係でなければなりません。応募者の方が悩んでいるだとしたら、どんな結果が出るにしろベストな決断をしていただきたいと思っていますから、そのためのお手伝いならしようと思います。入社のネックに感じることがあるなら相談してほしい。もしかしたらこちらで解決できることなのかもしれないのに、一人で悩んで内定を辞退してしまったのでは、後の祭り。こちらはなにもしてあげられませんから。

  ただ、あまりにも長期間グズグズと悩んでいる方には、こちらからお断りしたケースもあります。そういう人って、えてして「青い鳥症候群」みたいな人が多い(笑)。理想を追求し続けるあまり、内定した会社の「アラ」ばかりが目に付いて決断できなくなっちゃうんですよね。そうやって細かいことを色々と気にしているようだと、前向きに転職できないんじゃないのかなぁ。どれだけ考えたって、結論は入社 or 辞退の 2 通りしかないんですから、要は何が自分にとって一番重要なのか、それを判断基準にスパッと決めていただくしかないんですよ。

  採用にあたって私の基本姿勢は、会社と本人がハッピーになれるかどうか、それに尽きます。だからハッピーになれない要素が多くあるのであれば、仕事ができそうな人で、職場もその人を欲しがっている場合でも人事としてNGを勧める場合があります。入社することがゴールじゃなく、それはスタートなんです。自分の夢、キャリアビジョンを実現するために「転職」という手段を使うだけなんですからね。

  みなさんも内定をとったら今一度、その転職が本当に自分の夢を実現する手段となるのかどうかよく考えてみてください。そこで確信を得られたなら、あなたも会社もハッピーになれると思いますよ。

私がグッときた“あの一言”


「 お世話になったいま会社に迷惑をかけたくありません 」

入社・退社のタイミングって非常に難しいんですよね。採る側はすぐにでも来て欲しいと思っていますから、「どうにか来月から来てもらえない?」なんてお願いをすることもしばしば。そんな時、「はぁ…でも…、じゃあどうにかします」なんて答えられると、こちらは助かるけどなんだか心もとない。「いまこういう状況にあるので、引継ぎをきっちり終えるまで、 2 ヶ月待ってください」と言われる分には、こちらとしては痛いけれど「お世話になった会社を裏切らない、責任感の強い人なんだな」という好印象を受けますね。
(情報提供元:@type)

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