【特集/JOURNEY】 刺激的で優しいアラブの国へ （8/8）
ドバイが誇る楽園リゾートへの誘い
旅においては時として「どこの国に行くか」より「どのホテルに泊まるか」のほうが重要なことがある。ドバイへの旅はまさにそれだ。首長の強力なリーダーシップによって一気に中東随一の観光国となったドバイは、なにしろホテルの数が多い。価格帯もタイプも様々なので、自分が求めるタイプのホテルを明確にしておかないと、結果として不満足な旅になってしまうこともあり得る。大きく分けてドバイのホテル選びのパターンは2つ。前回紹介したような都市部のタワー型ホテルに宿泊してアクティブに行動するか、あるいは海に面したリゾートホテルをブックしてリラックスした休日を過ごすかのどちらかになる。じつは個人的にお勧めしたいのは後者。ちょっと意外に思うかもしれないが、ドバイの海はとても綺麗だ。いかにも中東らしい澄んだ空と深いブルーの海が織りなすコントラストは見ているだけで異国情緒を感じられる。ドバイが長年にわたってヨーロッパのツーリストたちから人気を集めている理由は、リゾート気分を満喫できる質の高いホテルが数多くあるからに他ならない。
ワン＆オンリーが誇る「ザ・パーム」
ここで紹介するのは世界中でハイエンドリゾートホテルを展開しているワン＆オンリーの最新プロパティ「ザ・パーム」。現在も開発が進むパームエリアに昨年建てられたスモールラグジュアリーホテルで、広大な敷地の中にある客室はわずか100部屋程度。850平米もある大型のメインプールを中心にレセプションがあるマナーハウスとゲストハウスがゆったりと配置され、対岸に見える都心部の雑踏がまるで違う世界のように感じるほどリラックスした時間が流れている。もちろんプライベートビーチもあり誰にも邪魔されることなくアラビアならではの海を堪能できる。客室も洗練されていてモダン。都心部のホテルよりも広めの設定となっているもの嬉しい。さらに話題のレストラン「STAY バイ ヤニック アレノ」やハイセンスなクラブ＆バー「101」などがホテル内にあるのも魅力のひとつ。その気になればディナーや夜遊びさえも、宿泊しているホテルから出ることなく楽しむことができるのだ。上の写真でもお判りいただけるとおり、夕暮れから夜にかけてのこのホテルはとても美しい。古の砂漠の民が憧れてきた、水を湛えた宮殿のような趣はきっと思い出の1ページを鮮やかに飾ってくれるだろう。
ドバイらしさを感じる「ロイヤルミラージュ」
もっとビーチリゾートのような開放感を楽しみたいという方は、同じくワン＆オンリーブランドの「ロイヤルミラージュ」にステイするといい。こちらはジュメイラビーチに沿って約1kmにも及ぶ広大なプライベートビーチをもった大型ホテル。ゴージャスさも際立っているため、ハワイなどのアイランドリゾートに行き慣れた人にも大いに魅力的に映るだろう。アラビアンテイストを強く打ち出しつつも、どこかにヨーロッパの洗練された空気感を感じさせる大人の雰囲気は唯一無二。古くから多種多様な文化の交差点だったドバイならではのミックス感を非常に巧く表現したホテルと言える。
成田からの直行便が就航した今となっては、ドバイはすでに"遠い国"ではない。この夏のリゾート計画がまだ決まっていないなら、ドバイも候補に入れてみてはどうだろう。
One＆Only The Palm
Address：West Crescent Palm jumeirah,PO BOX114843,Dubai UAE
Tel：＋971-4-440-10-10
日本での問い合わせ先：ザ・リーディング・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド
Free Dial：0120-086-230
One＆Only Royal Mirage
Address：Jumeira Beach,PO BOX37252,Dubai UAE
Tel：＋971-4-399-99-99
日本での問い合わせ先：ザ・リーディング・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド
Free Dial：0120-086-230 ※レジデンス＆スパ棟のみ受付可
【Text=日比崇幸 / Photo=小林邦寿】
■livedoorHOMME【特集/JOURNEY】
『刺激的で優しいアラブの国へ 〜ドバイ〜』（全8回）