ついに完結!「ハリー・ポッター」10年の歴史を振り返る


 2001年の第1章『ハリー・ポッターと賢者の石』公開から10年、いよいよ7月15日に公開される『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』で最終章を迎える史上最強のファンタジー映画「ハリー・ポッター」シリーズ。全世界が注目する歴史的フィナーレを前に、これまで同シリーズを観逃してしまった人のためにも、ここで10年の壮大な物語を改めて振り返ってみる。

2001年公開 第1章『ハリー・ポッターと賢者の石』

 「ハリー・ポッター」シリーズは、英国の著者J.K.ローリング原作による世界的ベストセラー・ファンタジー小説の映画化作品。ダニエル・ラドクリフ演じる物語の主人公ハリー・ポッターは11歳の誕生日に、亡き両親が実は魔法使いであり、“悪の帝王”ヴォルデモートに殺害されたことを知る。ホグワーツ魔法魔術学校に入学したハリーは、親友となるロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)と出会い、教師スネイプの行動を疑いながらも、学校に隠された「賢者の石」(どんな金属も黄金に変え、飲めば不老不死になる“命の水”を作り出す)を奪おうとする者と戦う。

2002年公開 第2章『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

 ホグワーツでは、生徒が石にされるという事件が立て続けに発生し、遂にハーマイオニーまでもが犠牲に。“スリザリンの継承者”の手によって、50年前に事件が起きた「秘密の部屋」が再び開かれ、見た者を石化する怪物が解き放たれたのではないかという噂が学内に広まる。ハリーとロンは、ハーマイオニーが握りしめた紙切れをヒントに、怪物退治のため、隠された「秘密の部屋」を探しに向かう。

2004年公開 第3章『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

  ヴォルデモートの手下で、自分の両親を裏切り、死に追いやったと噂されるシリウス・ブラックが「アズカバン」監獄から脱走。自分の命が狙われていることを知るハリー。ホグワーツには、「アズカバン」の看守・吸血鬼がハリーたちを守るために駐在するが、逆にハリーの魂を吸い取ろうとする始末。自らを守るため“守護霊の呪文”を身に付けたハリーだったが、無数の吸血鬼には歯が立たず、気を失ってしまった所を父親らしき人影に救われる。

2005年公開 第4章『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

 シリーズを重ね、登場人物と出演者の成長とともに、物語の世界観は徐々にシリアスなムードへ。魔法界ではホグワーツの他、ダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーによる100年に一度の三大魔法学校対抗試合が開催され、「炎のゴブレット」により各校から一名ずつの代表が選出。ハリーは、想定外の第4の選手として出場することになる。与えられた3つの課題を解き明かす中、ハリーは自らの血によって、遂にヴォルデモートを復活させてしまう。

2007年公開 第5章『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

 ヴォルデモート復活を信じようとしない魔法省とハリーが対立。ホグワーツでは、魔法省から派遣されたアンブリッジが教授に就任し、権力を乱用。魔法省に潜入し、武器となる“予言”を手に入れたハリーたちを、ヴォルデモートの操る死喰い人たちが襲撃。絶体絶命の窮地をダンブルドア校長が結成した「不死鳥の騎士団」によって救われたが、“予言”は砕かれ、ハリーは大事な人を失ってしまう。

2009年公開 第6章『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

 最終章の序章となる第6章では、遂にヴォルデモートの魔の手が、人間界にまで及ぶ。ハリーはダンブルドア校長とともに、ヴォルデモートの不死の秘密を握る7つの“分霊箱”を破壊すべく行動。一方、スネイプは、ハリーのライバル的存在のドラコがヴォルデモートから受けた任務を果たせない時は、代わりに実行するという“破れぬ誓い”を結ぶ。ホグワーツでは、ハリーが「半純血のプリンス」の蔵書を手に入れ、強力な攻撃呪文を覚えるが、ダンブルドアを殺害したスネイプには通用しなかった。

2010年公開 最終章前編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』

 ヴォルデモートの勢力は増す一方で、魔法省は陥落し、ホグワーツの校長にはスネイプが就任。ハリーはダンブルドアの遺志を継ぎ、“分霊箱”を破壊するため、ロンとハーマイオニーと共に旅に出るが、3人の間で仲間割れが起きてしまう。旅の途中、手に入れた者は死に打ち勝つことができる3つの「死の秘宝」の伝説を知り、7月15日に公開となる最終章後半『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に向けて、ヴォルデモートとの最終決戦の時が刻一刻と迫っていく。


 2001年公開の第1章『ハリー・ポッターと賢者の石』から2004年公開 第3章『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』までのシリーズ前半は、ホグワーツ魔法魔術学校を舞台に毎回事件が発生し、ハリーが仲間のハーマイニオニーやロンと共に犯人を追い詰めていく一話完結の要素が強かった本作。回を重ね、登場人物と実在の出演者が成長していくのとリンクするように、物語の背景にあったハリーとヴォルデモートとの戦いは激化し、仲間や恩師の死に直面するシリアスな場面も。

 2005年公開の第4章『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の最後でヴォルデモートが復活して以来、戦況は一転してハリーに不利な状況へと傾く。2007年公開の第5章『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で父親代わりのシリウス・ブラックを、2009年公開の第6章『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でホグワーツのダンブルドア校長を亡くしたハリー。2010年公開の最終章前編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』で存在が明らかになった、ヴォルデモートとの最終決戦の鍵を握る7つの“分霊箱”と3つの「死の秘宝」の秘密は、10年の壮大な物語で張られた伏線とともに明かされるのであろう。

 7月15日公開の最終章後編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』で、魔法界における善と悪の戦いが全て終結。その結末を見逃すな。

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』特集ページ - MOVIE ENTER

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