【特集/JOURNEY】 刺激的で優しいアラブの国へ (6/8)
アラビアンナイトの夜遊び
ドバイは夜が面白い。それもそのはず、砂漠の国であるドバイは4月から11月の平均気温が軒並み30度オーバー(!)。サマーシーズンともなれば連日当たり前のように40度を超えてくるので、とてもじゃないが昼間に外出してアクティブに動きまわろうなんて気にはならない。太陽が照りつける日中はクーラーの効いたホテルやプールサイドでのんびり過ごし、涼しくなった夕方以降に街に繰り出すのがドバイ流だ。
治安がいいからこそ楽しめるドバイの夜
夕暮れを迎え、辺りが暗くなり始めるとドバイの街は昼間とは違う表情へと変わっていく。高層ビル群やショッピングモールは言うに及ばず、スークの商店やレストランに至るまで煌びやかにライトアップされ、なんとも言えない幻想的な雰囲気を味わうことができる。
旅先で夜間に出歩いて大丈夫なのか? そう思う読者の方もいるかもしれないが、ドバイに関しては心配ご無用。治安の良いこの国では、夜出歩くことにそれほどの抵抗感は感じない。日本と同じような感覚で用心して行動すれば、女性でも心配なくアラビアンナイトを楽しむことができるはずだ。
ドバイ観光においての夜のハイライトといえば「バージュ・ハリファ」の下で行われる「ドバイ・ファウンテン」だろう。これは最大で高さ150メートルまで噴き上がるという巨大噴水が光と音楽に合わせて、一大スペクタクルを繰り広げるというもの。間近で見るとその迫力はかなりのもので、まるで巨大な水の壁が迫ってくるかのような演出に興奮させられる。砂漠の民にとって水はとても貴重なもの。その貴重な水を惜しみなく使ったアトラクションを見せることは、豊かさや力強さのアピールでもある。世界一の高さを誇る「バージュ・ハリファ」を背景に見る世界一の噴水ショー。現在のドバイが持つパワーを肌で感じられる瞬間だ。
“クラブ遊び”はホテルの中で
さて、ここまでは観光ガイドでも散々語られてきた話。ここから先はライブドアHOMMEらしく、男の夜遊びに目を向けていきたいと思う。男の夜遊びというとどうしても淫らな想像をするむきもあると思うが、そっちの話ではないのであしからず。今回はドバイのナイトクラビングをレポートしていきたいと思う。ドバイのクラブ(踊るほうのクラブね)は基本的にホテル内にある。敬虔なイスラム教徒が多いドバイでは、アルコール類の提供には許可が必要で、基本的にホテルやレストラン以外では販売していない。そのためクラブもホテルの中につくることで、アルコール類を提供できるようにしている。話題のホテルが出来ると同時に新しいクラブがオープンする、というケースが多く地元で働く高感度な若者たちの関心も非常に高い。我々が訪れたのは、ファッションブランドとして名高い「ロベルト・カヴァリ」がプロデュースし、フェアモントホテル内にオープンさせた「カヴァリクラブ」。取材が金曜日の夜だったこともあり、エントランスは長蛇の列。パーキングエリアには東京でも見ることが少ない高級車がずらりと並ぶ。まさしくテレビで見て想像していたとおりのオイルマネーに湧く中東のリッチな夜遊びの姿! バブル期の日本をも凌ぐギラギラとした雰囲気に自然に高揚してくる。
ドバイのクラブは音楽のレベルも高い。世界各国からDJを呼び寄せて行われるイベントは、クラブ通を自認する人にも満足していただけるはずだ。もうひとつ言うなら、クラブ内の雰囲気がとても良い。というのも、ゲストの半数以上が地元でサービス業に就く人達で海外出身者ばかり。当然、英語が通じるし、誰もがフレンドリーなのだ。海外のクラブでここまで警戒感なく楽しめるところは稀。30代になり、すっかり東京のクラブには行かなくなってしまった筆者にも、ドバイのクラブはかなり楽しめた。明け方までクラブで遊んで、翌日はクーラーの効いた部屋でゆっくり過ごす。これもドバイの正しい楽しみ方のひとつに違いない。
最後に、この夏ドバイへ行こうと考えている方にお得な情報をひとつ。ドバイ政府観光局では、9月30日までの期間、家族旅行で行く子供の航空機代金が半額になるキャンペーンを実施中! 詳しくは以下のアドレスにアクセスして確認してみてほしい。
・ドバイ政府観光局
【Text=日比崇幸 / Photo=小林邦寿】
■livedoorHOMME【特集/JOURNEY】
『刺激的で優しいアラブの国へ 〜ドバイ〜』(全8回)