電子書籍市場に新たな展開!角川とドワンゴが資本提携へ


紀伊国屋書店、Android向け電子書籍サービスを開始」で紹介したように、電子書籍市場に名乗りを上げる企業が増えている。そうした電子市場に新たな動きがあった。角川グループホールディングス(角川GHD)とドワンゴは2011年5月26日、資本提携を実施することで合意したことを明らかにした。

発表によると、ネットワーク上におけるコンテンツサービスは、ユーザーニーズの変化がより速く多様化し、またグローバルでの競争が激しくなっており、ユーザーニーズに合致した付加価値の高いコンテンツや新規サービスを、迅速に提供していくことが求められている。

このような観点から、両社は2010年10月28日に業務提携契約を締結し、以下の業務提携を進めていた。
1.角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」と「ニコニコ動画」で新たに提供される電子書籍ビューワ「ニコニコビューワ」の連携
2.角川グループのコンテンツを配信する公式チャンネルを「ニコニコ動画」内に設置
3.その他イベントの共同実施や関連コンテンツの配信

今般、角川GHDとドワンゴの間で協議した結果、業務提携を今後も確実に推進していくに当たり、両社間で安定した信頼関係を構築するため、両社がお互いの株式を保有する形での資本提携が必要であるとの判断に至り、2011年5月26日、資本提携契約を締結することで合意した。

角川GHDが保有する自己株式730,000 株(発行済株式数の2.68%、総額17 億1,696 万円)を第三者割当の方法によりドワンゴに割当て、同社が角川GHDの株式を取得する。

同時に、ドワンゴが保有する自己株式及び同社が発行する新株の合計16,800 株(資本提携実施前の発行済株式数の8.48%、総額30 億1,728 万円)を第三者割当の方法により角川GHDに割当て、同社がドワンゴの株式を取得する。

両者は資本提携により、利用者増を狙う構えだ。電子書籍市場を牽引することができるだろうか。

資本提携に関するお知らせ(PDF形式)

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