iPhoneアプリ制作は仲間と乗り越えろ!空の上から世界遺産を見られる「Bird′s Eye」【iPhoneでチャンス掴め】


「Bird's Eye」は、いつでもどこでも空の旅が楽しめるアプリとして人気を集めています。空から世界遺産を眺めたりできるなど、まさにパイロット気分が味わえます。

「Bird's Eye」は、どのような経緯で開発されたのでしょうか。開発者であり、レインボーアップスクール6期生 Nagamineさんに開発秘話を語っていただきました。

■レインボーアップスクールとの出会い
プログラムで分かるのは、仕事で使っていたExcelのVBA程度でした。iPhoneアプリ用プログラム言語「objective-c」どころかC言語も理解していないところからのスタートでした。

また、グラフィックソフトウェア「Illustrator」、画像編集ソフト「Photoshop」のほか、Webツール等もちょっと触った程度の実力だったのです。

アイデアを考える事は大好きだったのですが、iPhoneでどんな事ができるのかすら分からない状態でした。そこで、出会ったのが、レインボーアップスクールだったのです。

■スクールの教材がキッカケ
レインボーアップスクールの見学に行った時に「爆弾落とし」(現在はスクールの予備教材)の話を聞いていて、たった数時間でGoogle Mapを利用したアプリが作れるところに、素人として驚きを感じました。そこで、スクールで習った「人工衛星の着陸」を基礎にして作り始めたのが「Bird's Eye」です。Googleが作った地図を利用できれば、無駄な労力が必要なくアプリができるのではないかと思ったからです。

アプリ作成のスタート時は、アイコンは現在の飛行機ではなく鳥をアニメーションで動かす、渡り鳥のアプリを作成しようと思っていました。しかし、渡り鳥に詳しいわけでもなく渡り鳥の目的地はあまりにも寂しい場所ばかりでした。

どうすれば、ユーザーが楽しく、アプリを使ってもらえるかが問題でした。

アプリを動かしているうちに、「自分だったらどこを見てみたいんだろう」と思い、「観光地や世界遺産は上から見たらどう見えるんだろう」と思うようになりました。

渡り鳥と違って、人はそれぞれ旅行したいところが異なります。そこで、「場所を完全に限定するのではなく、自由に設定できる方がいいな」と思い、渡り鳥はやめて、観光目的のアプリに内容を変更しました。

■2日目で13位を記録!
リリースしたのち、「iPhoneではどう見えるんだろう?」とApp Storeを確認したところ、書籍「売れるiPhoneアプリの法則」にあった通り手薄なカテゴリだったうえに、メーリングリストで宣伝したスクール仲間のバックアップのおかげで、リリース2日目にしてカテゴリ「旅行」で最高13位になったのです。

宣伝方法の対応もまだまだ先だろうと思い何も考えていなかった時にいきなり上位にランクインしたので、ランキングを維持するにはどうしたらいいのか逆にパニックになりました。

そのうちに、6日後にはランキングが急落したのです。ランキングも25位以内だと1画面で見られますが、それより低いとアピール力が弱くなってしまいます。11日後にはさらに急落しました。
リリースしてからの難しいところは、どうやってPRするかだと思います。この課題をクリアする事が重要になります。

■英語対応は必要なのか?
アプリの内容にもよりますが、英語対応は必要だと思います。自分も、最初から英語対応を視野に入れていました。せっかくアップルが世界に挑戦できる場所を用意してくれているんです。

アップルの審査が実際にどういう事をしているのかは分かりませんが、審査を通っているアプリという意味では、アップルがユーザーに対して安心を与えている事は確かだと思います。

例えば、自分の様な素人が単独でアプリを販売しても世界にアピールする場どころか、信頼などは絶対に得られません! この場を利用しない手は無いと思います。

「本当に、アップルに感謝です!」

iTunes connectでは、世界のどこの地域の人が、自分のアプリを購入してくれたのかが見られます。全く会った事も無い外国の人(地域)が買ってくれるんです! それだけでも非常に楽しく開発の励みになるのです。

■スクールをすすめる理由
レインボーアップスクールの講義を写経にたとえる人もいますが(正直、最初にいきなりMac購入とiPhone developer登録には驚きましたが……)、自分としては購入・登録も含み、レインボーアップスクールに来て「大正解!」だったと思っています。まずは、スポーツでも勉強でも物まねから始まるものだと思います。

その後はアイデアと努力次第です!

1人の知識等は本当に限られたものです。特に私はプロのプログラマーではなかったので、プログラムの作成で1度ひっかかると、なかなか先に進めませんでした。

1人で開発する場合、落とし穴もあります。開発者はアプリの動かし方、ボタンのイラストの意味が分かりますが、ユーザーが動かした時どう動かすのか、またボタンのイラストを見た時、どう理解して判断するのかは分かりません。

そういう意味で、仲間の助言はとても重要です。仲間やレインボーアップスクールのメーリングリスト等があれば、1人では乗り越えられない壁を乗り越えられると思います。

これからiPhoneアプリを作成しようと考えている人は、参考にしてもらえれば幸いです。


[Image] QRコードアプリ名:Bird's Eye
価格:115円
カテゴリ:旅行
開発者:Neptune Blue Works
(c)2011 Neptune Blue Works
バージョン: 1.1
条件:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要
iTunes Store: http://itunes.apple.com/jp/app/birds-eye/id434388939?mt=8


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