10キーは使いやすいのか?au向け「AQUOS PHONE IS11SH」を写真と動画で速攻チェック【フォト&ムービーレポート】



10キー搭載AQUOS PHONE IS11SHを試す!

既報の通り、KDDIおよび沖縄セルラーは、17日、「2011年夏モデル 新商品・新サービス発表会」を行い、シャープ製のケータイライクな10キーを搭載した縦スライド形状のスマートフォンとなる「AQUOS PHONE IS11SH」を発表しています。

OSにAndroid 2.3(開発コード名:Gingerbread)を搭載し、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)、いわゆるケータイで標準的な10キーを搭載し、10キーとタッチパネルによって操作するスマートフォンです。国内で必須度が高い機能の「おサイフケータイ(FeliCa)」や「ワンセグ」、「赤外線機能」に対応し、qHD高精細液晶や1.4GHzプロセッサなどを搭載する高性能な点も見逃せません。発売時期は2011年6下旬以降の予定となっています。

今回は、発表会における展示会場のタッチ&トライにて、実際に展示されていた実機を試してきましたので、写真と動画でレポートしたいと思います。

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端末カラーバリエーションは、アクアホワイト、ストロベリーピンク、ラピスブルー、アッシュブラックの4色が用意。サイズが117×約56.2×15.4mm、質量140g。


コンセプトとしては、従来の10キー操作になれたケータイユーザーに向けて、スマートフォンにも10キーを付けてみたという、少し前にウィルコム向け「HYBRID W-ZERO3」にも見られたものですね。

そもそもタッチパネル操作を想定して開発されているプラットフォーム「Android」だけに、10キーやQWERTY配列のフルキーが必要なのか、搭載すると便利なのかという点にはいろいろな意見があるかと思います。

これまでにも、フルキーを搭載したAndroidスマートフォンは、海外をはじめ、国内を含め何機種か発売されています。総じて、単に搭載しているだけですと、文字入力は、英数字については非常に快適ですが、操作という点では、なかなかカスタマイズなしには、快適というほどではないようなきがしています。IS11SHの場合は、さらにそれが10キーなのです。

個人的には、ドコモ向けのDのスライドケータイ好きで、ずっと使っていましたし、最近でも、ヨコモーションスライドケータイ F-06Bを使っていたりするくらいスライドケータイは好きなので、少し期待したいのですけど、まず、操作すると違和感が・・・。

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1年以上前に発売された同じシャープ製スマートフォンのウィルコム向け「HYBRID W-ZERO3」(左)と並べてみました。同じ縦にスライドして10キーを搭載する機種ですが、HYBRID W-ZERO3は、OSがWindows Mobile 6.5.3を搭載していました。発話・終話キーやディスプレイ側に十字キーがある分、HYBRID W-ZERO3のほうがよりケータイに近い印象です。

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デザイン的にもなんとなく似ていますね。1年以上経ったこともあり、IS11SHのディスプレイは、かなり進化しており、マルチタッチ対応静電容量式タッチパネルを採用した視差バリア方式による裸眼3D対応の約3.7インチqHD(960×540ドット)NewモバイルASV液晶(最大26万色表示)となっています。シャープ製だけあって、のぞき見防止カラーベールビューにも対応。


「終話キーがない」

そう、終話キーがないので、どうしても、終話を押したと思うと、Delキーを押していたりするのです。なんとなくケータイに慣れていれば、慣れているほど、違和感があるような・・・。それ以外にも、基本的には、ディスプレイの下の4つのキーで操作するので、Androidベースなのです。逆順入力があったりするのは、せめてもの救いですけど。

結局、IS11Sを操作するには、それなりに慣れが必要に思いました。慣れが必要ならタッチパネルのソフト10キーでいいような・・・という気もしなくはないですが、それでも、やはり、フリック入力には、さらに慣れが必要というケースもあるでしょうし、タッチパネル操作がどうしても苦手だという場合の保険にはなるのかというくらいです。

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左側面には、ストラップホールやmicroUSB端子が配置。Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n準拠)やBluetooth 3.0+EDR(HSP、HFP、A2DP、AVRCP、OPP、SPP、PBAP)、赤外線(IrSimple)、通信方式にCDMA、GLOBAL PASSPORT CDMA、WIN HIGH SPEED対応(下り最大9.2Mbps/上り最大5.5Mbps)に対応しています。

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右側面には、電源キーや音量上下キーが配置。プロセッサにQUALCOMM Snapdragon 1.4GHz(MSM8655T)を採用、本体メモリに

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下部には、マイク穴が配置。ディスプレイの下には、静電容量式のタッチキーが4つ搭載されており、左からメニューキー、ホームキー、戻るキー、検索キーとなっています。

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上部には、ワンセグ用ロッドアンテナが配置。裏面のバッテリーカバーを開けるための凹みも見えます。ディスプレイの上には、正面から見て(この写真とは逆)、左から充電・着信用LEDライト、受話口、近接センサー/照度センサーが配置されています。

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縦にスライドさせたところです。10キー操作のときもやはりどうしてもディスプレイの下にある静電キーをタッチする必要があり、少し段差は気になりました。アウトラインフォント6種類(モリサワ・新ゴR、モリサワ 丸フォーク、モリサワ陸隷、モリサワ はなトッポR、LC明朝、SHクリスタルタッチ)およびAndroid標準フォント(Droid Sans)とフォントはいろいろあるのが良いですね。

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裏面には、モノラルスピーカーやFelica用アンテナ、805万画素CMOSカメラ、赤外線ポート、カメラ用LEDライトが配置されています。

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バッテリーカバーを開けると、microSD/microSDHCカードスロットやバッテリー、au ICカードが現れます。バッテリーは、3.7V/1030mAhとなっています。モーションセンサー(6軸)やGPSも内蔵しています。


これで防水対応とかだったら、まだ、お風呂で使うときは、10キーのほうが文字入力は断然しやすそうとか思ったのですが、10キーがあまり魅力ではなく、3Dもいらないしな・・・と思っていたら、気づいたら、それはまさにINFOBAR A01でした。

とはいえ、@ezweb.ne.jpドメインのEメールやCメール、LISMO、Skype au、jibe、ドキュメントビューア、au one Market、緊急地震速報などのau独自サービスにも対応していますし、スペック的にも優れていて、かなり動作は快適でしたので、10キーもあるくらいのイメージで購入するならなくはないのかなと思いました。

最後に、慣れてなくて操作がたどたどしいですが、操作しているところをムービーで紹介しておきたいと思います。


AQUOS PHONE IS11SHを操作しているムービー。


記事執筆:memn0ck


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KDDI、Androidスマートフォン6機種を含むau向け2011年夏モデルを15モデルを発表 - S-MAX - ライブドアブログ
KDDI、au向けスライド10キーを搭載したAndroidスマートフォン「AQUOS PHONE IS11SH」を発表 - S-MAX - ライブドアブログ
AQUOS PHONE IS11SH | スマートフォン | au by KDDI


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