ジョニー・デップ&中田英寿が日本にエール「復興できると信じています」


 ディズニーランドの人気アトラクションである“カリブの海賊”を映画化したアクション・アドベンチャー大作の「パイレーツ・オブ・カリビアン」。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長の魔の海を舞台にした活躍や、テーマパークさながらのファンタジックな世界観を壮大なスケールで描いて世界中で大ヒットした本シリーズ。その最新作である『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』の特別記者会見がアメリカのロサンゼルスにて現地時間である4日に執り行われ、主演のジョニー・デップが登場した。

 今回は震災が起きた日本にエールを送るため、世界のメディアが集まって取材をする中、日本のためだけという異例中の異例の対応で開催された。さらに、会見には世界的ヒットを続ける本作に相応しい「世界を舞台に活躍する日本人」として今週土曜日に行われるワールド・プレミアに招待されている中田英寿が登場した。

 髪をばっさりと切ったさわやかなジョニーは、日本のファンを少しでも勇気づけるためにと、本作のスタッフ・キャストが作成した横断幕が掲げられた会見場に登場すると、「日本の皆さんとお会いできて、光栄です。皆さんのご家族やご友人のご無事をお祈りしています。日本は大変な時ですが、我々パイレーツスタッフも出来る限りのことをして、日本の復興にお役に立てればと思います」と挨拶。「日本語で会見が出来なくてごめんね」と緊張感漂う会場を和ませた。今回の新しいジャック・スパロウを演じるにあたり、工夫したところはという記者の質問に対し、「新しいストーリーの中でジャックが新しい経験をし、今後どのようになっていくのかという所を一番考えたよ。フレッシュな印象を与えたいと思ったんだ」と答えた。

 そして、ジャック・スパロウというキャラクターについては、「僕の子供と一緒に育ってきたようなものなんだ。僕の上の娘が3歳、下の息子が6ヶ月の時、第1作目を撮影したんだけど、今はもう12歳と9歳になったんだ。今回の新作の撮影中は、ハワイ、ロス、ロンドンと子供達がずっと一緒だったんだ。二人ともジャックが大好きだから、今後も続けていきたいと思っているよ」と次回作への意気込みを語った。さらに、今作に登場する“永遠の命”を手に入れられる“生命の泉”については、「千年も生きれば、さすがに飽きると思うよ。歳を重ねることで、経験を積んでユーモアのセンスが生まれたり、物事がわかってくるんだ。人生は限りがあるから素晴らしいんだよ」とコメント。確かにこのシリーズもジョニーが歳を経ていく程に深みが増してきている。

 そして、中田からの提案で会場に飾られていた横断幕には、ジョニーから日本のファンへの直筆メッセージが実現。ジョニーは、「心からの敬意をこめて、皆さんを応援しています」とサインとともにしたためると、中田も、「さらなる発展をとげる その日まで!!」と書き込んだ。

 会見の最後にジョニーから、「横断幕は、私達としばらく旅をして、海を渡ってロンドンやロシアへ行きます。そして、世界規模で日本を支援したいと思います。日本の皆さんは強い文化と強い心を持った人々だと思うので、復興できると信じています」と親日家であるジョニー・デップから力強い声援が送られた。

 自由奔放な海賊キャプテン・ジャック・スパロウが、繰り広げるアドベンチャーのように、この横断幕も世界中からの日本復興のエールを乗せて、今月17日、ジャパン・プレミア会場に届けられ、日本人にとってはパワーの源になることだろう。

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』-映画詳細

■メッセージ横断幕のスケジュール ※すべて現地時間
1.5月4日(水)日本用記者会見@LA  初お披露目&ジョニー・デップによるメッセージ
2.5月7日(土)USプレミア  @アナハイム ディズニーランド
出席者:ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、キース・リチャーズ、ロブ・マーシャル監督ほか(予定)
3.5月11日(水)ロシアプレミア  @モスクワ プレミア会場
4.5月12日(木)UKプレミア  @ロンドン プレミア会場
5.5月17日(火)ジャパン・プレミア @TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
⇒ジョニー・デップのコメント映像、メッセージ横断幕の登場

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