原発への不信感が広がる!関西電力が緊急対策・応急対策を発表


東日本大震災から1カ月が経過した。今回の震災では、福島第一原子力発電所が大きな被害を受け、東京電力は経済産業省から「平成23年福島第一・福島第二原子力発電所事故を踏まえた他の発電所の緊急安全対策の実施について」の指示文書を受け取るなど、各方面に影響を及ぼした。
そこで関西電力は、福島第一原子力発電所の現状を踏まえた、安全性向上対策の実行計画を発表した。

福島原発では、津波により全交流電源、炉心冷却機能、使用済燃料ピット冷却機能の3つの機能全てを喪失したことが、事故の拡大をもたらした直接的な要因と考えられる。このため関西電力は、その機能確保のための対策を策定した。

電源は、電源車、資機材の配備、保管、健全性の確認を全プラントで実施する。炉心冷却機能と使用済燃料ピット冷却機能については、消防車/消防ポンプ、消火ホースなどの配備、保管、健全性の確認を行うとした。あわせて送電線の強化、非常用発電機代替設備の設置、タンク間の配管改造、タンク周りの防護壁の設置を進める。
さらに今後の情報収集、分析を継続し、新たな問題が見つかれば迅速に対応策を追加するとしている。

福島原発の事故が、原子力発電所の本質的な問題が露見した。もう、“想定していませんでした”では、すまされないのだ。

関西電力

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