吉高由里子が現場で涙「こんな時だからこそ、ほっこり笑える映画を」
11時半からの上映終了後、MCの紹介により吉高由里子、加瀬亮、浜野謙太、前田弘二監督が登壇。吉高が「面白かったですかー?」と聞くと、客席の各所から「面白かった!!」との声が上がる。吉高が「もっとちょうだい!」と要求すると、場内が笑いに包まれ、にこやかなムードでイベントがスタートした。
――ご挨拶をお願いします。
吉高由里子(以降、吉高):本日はありがとうございました。緊張しますね…。今日はお父さんとおばあちゃんがきているんですが、おばあちゃんに「こんな映画にでるんだよ」と言ったら「5人の男の人と?」とビックリされました。そういうシーンはないので、おばあちゃん良かったね(笑)。加瀬亮(以降、加瀬):今日はたくさんの方にきて頂き、ありがとうございます。監督は経歴を見ると、小さい作品をたくさんたくさん作られていて、そんな積み重ねがあって、今回のような映画にたどり着いたんだと思います。そんな映画に出れて嬉しいです。
浜野謙太(以降、浜野):普段は「SAKEROCK」というバンドをやっています。監督が5年前にライブを見たきた時に「なんか面白いヤツがいたな」と思い出してくれたみたいで、今回キャストに選ばれました。
前田弘二監督(以降、前田):4年前に脚本を書いたんですけど、今日のこんな日が迎えられて、諦めずにやって良かったと思います。自分ごとなんですけど去年まで、このテアトル新宿でアルバイトをしていたので、こういう形で戻ってこれて良かったです。
――吉高さんは撮影中、監督にいじめられたと聞きましたが?
吉高:いじめられたというか、無視されていましたね。それが演出だったと知らなかったので、監督に嫌われているんじゃないかと思っていました。加瀬さんや浜野さんとしゃべっている時はニコニコしているのに、私が入ると笑顔が消えたり(笑)。撮影が終わった後に、私の役は起伏が激しい役なので、普段からイライラを維持して欲しいと思ったからと聞いて、ビックリしました。前田:すみません(笑)。本当に吉高さんの演じるチエは、間違ったら女の子に嫌われてしまいそうな役なんですけど、それをとても可愛く演じてくれて、僕の方が仕掛けたのに、反対に仕掛けられた感じです。
――役作りはされましたか?
加瀬:吉高さんへの接し方は普段と同じでしたね。いろいろ話しかけられても、話を半分しか聞いていないとか(笑)なので、役作りはしなかったです。吉高:テンションが高い役だったので、とにかく疲れてましたね。たくさんご飯も食べていましたし。監督はすごくこだわる人で、100%は100%ではないとダメなんです。ベソかいて泣いた時があるんですけど、その時浜野さんと一緒の撮影で、普通ならそこで慰めたりするじゃないですか。それがスーとセットからいなくなって、ひどいですよね。
浜野:吉高さんは全部の雰囲気を自分の物にしてしまうので、必要ないかなと思っていました。(その時は何をしていたんですか?の質問に)すみません、音楽を聴いていました(笑)。
――最後に一言ずつお願いします。
吉高:2年前に加瀬さんに「笑ってしまうから視界に入るな」と言われ、2年経った今、やっと視界に入ることができました(笑)。監督も大事に大事に温めて作った映画が、やっとみんなのところに届いて嬉しいと思います。こんな時だからこそ、ほっこり笑えるこんな映画を観て欲しいと思います。加瀬:こういう状況の中、この時間がどういう時間になるか不安だったんですが、みなさんに拍手をもらえて、本当に良かったです。
浜野:みなさんの明るい笑顔が見れて安心しました。ダメな人達がたくさん出て、ダメながらにうまくまとまっていく映画です。気楽に観れるので、楽しみにきてください。
前田:僕もこんなにたくさんの拍手をもらえて元気になれました。本当に本当にありがとうございました。たくさんの方に、観て欲しいです。
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