インタビュー:島田秀平×城田優×椿姫彩菜「どんどん会話が盛り上がる」


世界中で『LOST』を凌ぐ反響を巻き起こしている海外ドラマ『フラッシュフォワード』が3月2日(水)、DVDになって遂に日本上陸。

ある日突然、全世界の人が同時に意識を失い、その間、半年後の未来を目撃する、という壮大なストーリー。同作品の大ファンという俳優の城田優、お笑い芸人の島田秀平、モデルの椿姫彩菜に、作品の見どころなど、思いのたけを語ってもらった。インタビューは、予定の10分間を大きくオーバー。話が止まらない3人は、「このあと、居酒屋さんで座談会したい!」と盛りあがっていた。

――まず、ドラマ『フラッシュフォワード』を見た率直な感想は?

島田秀平(以降、島田):久々に止まらなくなる作品に出会えたなと思いました。いま(手元に)DVDが全巻揃っているんですけど、このまま、持って帰りたいなと思います。

城田優(以降、城田):僕は、全部見させてもらったんですけど、こんなにも、裏の筋書きがたくさんあって、すごくうまいことまとまっていく感じとか、予想外の展開が本当に多くて、いい意味で裏切られることが多い作品ですね。集中して、ハマって見ちゃいました。

島田:あっという間に見終わったんですよね。

城田:3日間くらいで、見終わりました。

椿姫彩菜(以降、椿姫):はや!(笑) 常に展開が速くて、ハラハラドキドキ、楽しい感じなんですが、何かちょっと親しみやすい感じがしました。2分17秒、全世界のみんなが倒れるって、ありえなそうで、実はありえるかなって。もし、実際に起こったら、何をするのかなとか、未来が見えちゃったら、私は何をしているのかなと、自分も考えさせられるドラマだったので、楽しく見させていただきました。

島田:2分17秒、ブラックアウトしてしまうんですよね。だから今、それが起きれば、僕らは全員生きていられるじゃないですか。でも、車を運転中の人は、そのまま突っ込んでしまうし。

椿姫:泳いでいる人は、溺れてしまいますよね。

島田:そうすると、いつ2分17秒が来てもいいように、海とか入るのやめようかなと思ったり。

城田、椿姫:(笑)。

椿姫:思っちゃいますよね(笑)。

城田:もし、あれが起きたらどうしようと考えてしまう方は、本当に制限されちゃいますね。飛行機も乗らない方がいい。車も乗らない方がいい。何もできなくなっちゃいます。

島田:じっとしているしか無いですよね。

椿姫:火とか使えないですね。

島田:使えないですよ。

城田:こんな風に、どんどん会話が盛り上がってくるんですよね。

島田:本当に今日は舞台裏でずっとしゃべっていますからね。城田君とは、会うのが2回目なのに、今日はもうすごく仲がいいですもん。

城田:もはや、“フラッシュフォワード仲間”であるんですよ。

島田、椿姫:確かに。

城田:みんなで座談会したいくらいですよね。

椿姫:したい! みんなで居酒屋さんに行って盛り上がりたいですね。

――『フラッシュフォワード』の中で、一番共感できるキャラクターは?

島田:僕はディミトリですね。

――その理由は?

島田:みんなが2分17秒失神していただけでは無くて、実はその間に、みんなが半年後の未来を見ているという、この作品のキーとなる設定があるんですけれども、みんなが「どんな感じだったの?」と話す中、一人だけポツンとするわけなんです。最初、話している内容がわからない。だって、見てないから。「え?」っていう。自分が何も見ていないということは、半年後に生きていないのかもって思うんです。

死ぬかも知れないような未来を突きつけられる彼なんですけれども、未来を変えたいというよりも、生きたいという。一番切実に未来を変えたいのが、彼なんじゃないかなって思って、それはかなり共感できる。未来を変えなきゃしょうがないっていうのがありますから。

椿姫:島田さんは、そんなに未来を変えたがっていたんですね(笑)。

城田:人の未来をいつも見ているのに(笑)。

島田:人の相談を受けるんだけど、一番自分が悩んでいるかもしれない(笑)。それを相談できる相手がいないので、最近、犬を飼ったんですけどね。犬に相談していたら、えらいものでね。ちょっと病気になったんです。

城田、椿姫:(笑)。

島田:フレンチブルドッグで、真っ白だったのに、最近、茶色くなってきたんです。そういうこともありましたね。僕はディミトリに一票です。

城田:僕はマークですね。僕がマークだったら、たぶん同じことになるだろうなって思えるぐらい、マークの気持ちで見ちゃってた部分があって。マークの未来視も、自分の中ではあまり起こって欲しくないことだったりするんですけど、そこから避けていこうとするときの結果を含めて、マークいいなって思います。かっこいいですね。

島田:未来を変えたつもりでいるんだけど、運命だから、そっちの方に行っちゃう。結局、そっちに引き寄せられていく自分がいるんです。

椿姫:私は、マークの奥さん役のオリヴィアが一番共感できます。私も恋愛に対してはまじめなタイプで、オリヴィアもまじめで、浮気なんてしたことないのに、将来、浮気しちゃっている自分を見てしまって、自分私だったらどうするんだろうと、考えさせられたので…。でも夫婦で頑張って乗り越えようとするんですよ。そこがまた応援してあげたくって、オリヴィアが一番好きですね。

島田:面白いですよね。3人いたら、3人が違う人に感情移入していて、女の子の彩菜ちゃんは、完全に女性の話だけしかしないんですよ。あの恋愛どうなるの? 本当に浮気しちゃうの? とか、男同士ではいっさいその話はしなかったですよね。

城田:そうですね。

島田:子供なんかも登場するじゃないですか。老若男女が出てくるので、皆さんがそれぞれに感情移入できる懐の広さがある作品ですね。

城田:子供から大人まで楽しめる。

椿姫:母親目線だったり、父親目線のもありますもんね。

島田:誰に感情移入したっていう話を、お互いにして、言った人によって、お前、そういうタイプなんだな、と。

城田:ちょっと心理が読める感じ。

椿姫:「フラッシュフォワード占い」みたいなね。
※「フラッシュフォワード特集」で半年先の未来を占うコンテンツを展開中。

島田:これ、新しくやってみましょうね。

城田:それでビジネスを(笑)。

――最後に、『フラッシュフォワード』リリース後の未来はどうなっていると思いますか?

島田:若者を中心に、皆さんが各レンタルショップで「何で置いてないんだよ、置けよ」ってなるほど、レンタル中、レンタル中っていう文字が並んで、フラッシュフォワードコーナーができてしまうくらいになる。で、見終わってすぐに借りに行くっていう若者が増えるんじゃないかと思います。

城田:僕はずばり、シーズン2をやるのかやらないのか、気になるところがあると思うんですが、ぜひ続編を作ってもらいたいなと思いますね。

椿姫:シーズン2はやらないって噂もありますけど、どうなんでしょうね。

城田:日本国内では、まだそんなに有名なことじゃないかも知れないですけれども、僕ぐらいの通(笑)になってくると、進行していないという情報が入ってきていまして、それは、けしからん事だなと。こんなに面白い作品なのに、シーズン2をやらないとはどういうことかと。いま資金を集めて、署名運動をしようかなと思い始めた今日この頃なんですけれども(笑)。

島田:そうか、シーズン1を見終わって、シーズン2に行きたいっていう感じなんですね。シーズン2は無いんですか?

城田:そうなんです。その未来を見せてくださいっていう。

島田:じゃあ、みんな「見せろ!」って怒っている可能性がありますよ。

城田:半年後に、ほとんどの皆さんが見られて、シーズン2を見たいって言う声が多ければ多いほど、実現に向かうと思います。それが、僕の“フラッシュフォワード”です。

椿姫:シーズン2だけじゃなくて、シーズン3、4まで行っちゃうとか。あとは、ディズニーランドのアトラクションで「フラッシュフォワード」ができちゃうとかね。みんながフラッと倒れて、それから、うんちゃらみたいな(笑)。

城田:えー、何それ、面白そう!

島田:いま、すごい大事な部分を「うんちゃら」で逃げましたよ(笑)。そこが大事なんでしょ、そのアトラクションは。

椿姫:それは内緒ということで(笑)。そうなったら、いいなと思っています。

この時点で、インタビューはタイムオーバー。“フラッシュフォワード仲間”の3人の話題は、インタビュールームを出るまで、尽きることがなかった。



■ストーリー
2009年10月6日 全人類が2分17秒の間、同時に意識を失う―。その間、彼らが見たものは、2010年4月29日午後10時の出来事、すなわち自分の未来だった。

もし、自分の未来を垣間見ることが出来てしまったら?そして、その未来が望むものと違ったら?人はその時、未来を変えるべく何を犠牲にし、運命にいかに立ち向かうのか―?
事の始まりは、世界の人々が同時に体験した不可思議な、そして、恐るべき2分17秒。 そこで人々は、それぞれの未来の姿を垣間見てしまう。人々が一瞬目にした未来“フラッシュフォワード”により、世界はパニックに陥る。ロサンゼルスのFBI捜査官マーク・ベンフォードも、この“フラッシュフォワード”にショックを受けた一人。別の男と恋をし自分の元を去ってゆく妻、酒量が増え、投げやりに人生を送る自分自身、そして信頼するパートナーの死…。それは想像もつかない暗い未来であり、マークは何としてもそんな悲劇の原因を突き止め、未来を変えたいと願う。自らを、そして同じように不安を募らせる多くの人々を救うべく立ち上がったマークとそのチーム。人々が目にした数々の“フラッシュフォワード”、その混沌としたモザイクから、事件の正体を見出す事が出来るのか…!?

■関連リンク
海外ドラマ『フラッシュフォワード』公式サイト

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