Android 3.0が宣戦布告!タブレット端末が次世代に進化【ITフラッシュバック】


スマートフォンに引き続き、タブレットも戦国時代に突入しようとしている。Googleの最新OS「Android 2.3」は、IP電話やおサイフケータイに対応しやすくなるなど、機能を強化してきた。そう、AndroidはiPhoneを機能面で超えてきたのだ。

Googleはそれだけでなく、iPadに対抗するように新しいAndroidの開発が進んでいた。スマートフォンの次はタブレットをターゲットにした。それが、ラスベガスで開催しているCESで発表されたAndroid 3.0だ。

最新記事の中から気になる記事をピックアップするITフラッシュバックでは、Android 3.0にフォーカスしてみた。

Android 2.3(Gingerbread)の熱が冷めやらぬうちにAndroid 3.0(Honeycomb)が発表された。次世代のプラットフォームで、大画面を搭載した、特にタブレットのようなデバイスのためにゼロから開発されている。つまり、バージョンアップではなく、フルモデルチェンジしたまったく新しいOSなのだ。

ユーザーインターフェースが一新されている。ホログラフのようなインターフェースは、大画面を前提にデザインされている。そして、マルチタスク、Android Marketの10万以上のアプリ、3D体験ができるホーム画面、よりインタラクティブになったウィジェットなどの機能が盛り込まれている。

ブラウザーもパワーアップされている。タブブラウジングに対応し、Google Chromeのブックマークとシンクロするなど、プライベートのブラウザーと同期して使えるのだ。

そして最大の特徴といえるのが地図表示機能「Google Map 5」、電子書籍サービス「Google eBook」、コミュニケーションサービス「Google Talk」とGoogle Mobileの最新機能に対応したこと。Google Map 5は3D表示が可能で、Google eBookでは300万冊以上もの電子書籍を用意、Google Talkはビデオチャットやボイスチャットに対応している。

Android 3.0搭載端末は、Motorola MobilityとVerizon Wireless「XOOM」、LG ElectronicsとT-Mobile「G-Slate」のほか、ASUSTekなどが発表している。

■高画質なHDビデオをサポート「XOOM」
1GHzで動作するデュアルコアプロセッサーを搭載したパワフルなマシンだ。ディスプレイはHDが表示できる10.1インチタイプ(1280×800)で、3G対応だが4Gへのアップグレードに対応している。1080pのHDビデオをサポートし、HDMI出力ができるため、大画面テレビでXOOM内のビデオなどを楽しめる。

前面にはビデオチャット用の200万画素、背面には720pのビデオも撮影できる500万画素のカメラを持ち、ジャイロスコープ、電子コンパスなどを搭載している。WiFi機能も持ち、2011年第1四半期に3G/WiFi対応モデル(4Gにアップグレード可能)が、2011年第2四半期に4G LTE/WiFiモデルが登場する予定だ。



■近日中に詳細を発表「G-Slate」
「XOOM」ほど詳細が明らかにされていないが、4Gに対応するようだ。もちろん、Google Mobileの最新サービスとしてGoogle Map 5、Google eBook、Google Talkは搭載するらしい。近日中に詳細が明らかになるとのことだ。

■強力なTerga 2を採用「ASUS tablets」
ASUSTekは3種類のマシンを発表している。「Eee Pad MeMO」「Eee Pad Transformer」「Eee Pad Slider」
「Eee Pad MeMO」は、Snapdragon、7インチ画面を採用している。「Eee Pad Transformer」「Eee Pad Slider」は、10.1インチのIPSタッチスクリーン、NVIDIA Terga 2を搭載し、16時間駆動が可能だ。

Eee Pad Transformer


iPadが切り開いたタブレット端末の市場に、ソニーやシャープなどの国内メーカーも電子書籍端末で参入してきた。今回、Androidが参加することで、スマートフォンと同様にタブレット端末の分野でもAndroid旋風が吹き荒れそうだ。

Google Mobile Blog
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ASUSTek Computer

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