【年末企画】2010年のスマートフォンをケータイで振り返ってみる〜遅れてきた番外編(ライター・せう編)
ケータイの方が正直好きです。 |
「世間で言う『スマートフォン』は本当に『スマート』なのか?」と、スマートフォンは使いつつも、スマートフォンシフトに懐疑的な思いがあるライターのせうです。こんにちは。
今年は、色々と日本的な「ケータイ」の機能を詰め込んだスマートフォンも出てきましたが、それでもやはり世の中の大半の人が持っているのは「ケータイ」であって、それを知らずに日本の携帯電話全般を語るのはいかがなものか、と思う面もあります。
そこで、その異端っぷりを発揮すべく、今年の自分のケータイを振り返ってみます。良いことも悪いことも……。
昨年、発売日に喜び勇んで買ったのがF-01B。今年も、私事で「ケータイ会議7」に参加するまでずっと使っていました。ある意味、日本のケータイの象徴になった折りたたみ式のボディ、防水機能を備えたハイエンドケータイです。ドコモは、「オペレーターパック」と呼ばれるメーカー間共通の部位を増やしたソフトウェアの導入を、夏モデルから固めていたため、このF-01Bがある意味、旧プラットフォームの集大成だろうと思い買いました。
個人的には、半年ごとにメイン端末を買い換えてきた中で、1年以上同じ端末を使ったのはかなり久しぶりです(次に購入したF-06Bがあまりにもアレだったためですが...)。
今夏モデルであるF-06Bも、契約上の都合で発売日ではありませんでしたが、購入しました。Symbian OSをプラットフォームとして採用しているメーカー(富士通・シャープ)では初めての「オペレーターパック」採用機種です。
ハードウェアプラットフォームはHSUPA(最大5.7Mbps)に対応した"SH-Mobile G4"となりました。ソフトウェアプラットフォーム面では、共通化要素がより深まったため、シャープ製FOMAのユーザーインターフェースが所々に見られるようになりました。が、その中でも、指紋認証システムなど、富士通ケータイならではの機能は忘れず搭載してきました。ドコモではNEC(現NECカシオ)以外のメーカーで初めて無線LAN機能を、アクセスポイントモード付きで搭載した点も良いポイントでした(さすがに「ホームU」には対応していないのですが...)。フルHD動画撮影機能も、目新しいものでした。
しかし、プラットフォームの最適化が進んでいないせいか、ハードウェアの性能が向上したはずなのに、あまりソフトウェアのパフォーマンスがあまり良くなっておらず(一言で言うと「もっさり」)、ソフトウェア面での不具合としか思えない挙動も多々ありました。
結果、自分のケータイ史上では前代未聞の、メインケータイを前の機種(F-01B)に戻すという事態になってしまった訳です...
N-08Bも、非常におもしろい端末でした。Symbian OS採用メーカーに先んじてオペレーターパックに移行したLiMo(Linuxベースの携帯電話用OS)陣営であるNECカシオ。F-06B同様、移行当初はあれが出来ないこれが不具合と、苦しんでいましたが、先行者故の余裕が出てきたのか、そのプラットフォームを活かしたおもしろい試みとして出てきました。
ご覧の通り、モバイルギア・シグマリオンの経験が活きたQWERTYキーボード、ホームU(フレッツ網経由のiモードアクセス)やアクセスポイントモードにも対応した無線LAN機能など、モバイルギークでも楽しく使えるiモード端末、という位置づけだと個人的には思っています。おサイフケータイが付いていたら、メイン端末にしようと思ったぐらい、非常に使っていて楽しいケータイです。現在は、家での「ひかり電話」クライアントとしての利用が主になっています。
そして、冬モデル。本当は発表会で触ったF-01Cがあまりにも良い出来だったので、自分で購入する準備を進めていたのですが、「当たるはず無いよなぁ...」と思って申し込んだ「ケータイ会議7」に当選。F-01C、F-02C、F-03Cを同時に使って、最後に寄り添う1台を選べることになったのです。
これらのケータイは、F-06B同様、「オペレーターパック」を使っているのですが、F-06Bで問題になったポイントをほぼ全て解消しているのです。動作はF-03Cを除いて大変サクサクですし(F-03Cは背面モニターの仕組み上、もっさりに感じる点が少々ある)、F-01Cのタッチパネルは、iPhone 4以上に思ったところをタッチした感覚が得られます。地道に改良していることがよく分かります。iコンシェルの新機能は良い点・悪い点混在しており、もうちょっと使い込まないと検証できないかな、と思っています。
現在、自分が持っているケータイで一番新しいのが、借り物ではありますが、このP-03Cです。パナソニックのデジカメブランドである"LUMIX"を冠しており、カメラでの撮影機能を重視した端末になっています。
この端末、非常に高い所有感を有していて、実は持っていて一番満足感が得られる、最強の所有感端末だと思っています。元々、FOMAに契約変更する際に、見た目の良いP900iVを買ったことで、色んなメーカーの端末に手を出すようになった自分。当時から、パナソニックのケータイは所有感という面では他社の追随を許さないのは相変わらずだと感じています。
と、いうわけで、個人的に自分の目の前を通ったケータイたちを振り返りました。ケータイも捨てたものじゃないとこの冬は改めて感じるところです。ただ、これからはケータイの良い点とスマホの良い点を一緒にした端末が主流になるんじゃないか、とも感じています。
さてはて。来年はどんなケータイが自分を楽しませてくれるのでしょうか……?
記事執筆:せう
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