au、「禁断のアプリ」は回線交換「Skype」！SNS統合管理ソフト「jibe」も発表に
| 「禁断のアプリ」は回線交換方式の「Skype」だった！ |
10月4日に行われたスマートフォンIS03の発表の際、「禁断のアプリ」を用意しているとの話がKDDI田中孝司代表取締役執行役員専務の口から発表されました。様々な憶測を呼んだ「禁断のアプリ」でしたが、昨日、18日の新商品発表会にて、それは「Skype au」であることが発表されました。
「Skypeなんて既にAndroidアプリで存在しているじゃないか」とお思いの方も多いと思いますが、「Skype au」は既存の「Skype」アプリと違い、なんとauの電話回線網を用いて通話を行う回線交換方式の「Skype」であるということだったんです。また、来年にはスマートフォン以外のauの従来型携帯電話にも「Skype au」アプリを搭載することも発表されました。ただ単にスマートフォンに「Skype」アプリをインストールした、というだけにとどまらない大きな発表となりました。
加えてキラーアプリとしてSNSサービスを一元管理できる「jibe」をauのAndroid端末向けに提供することも発表されました。今回の新商品発表会では2つのアプリを体験することができたので、報告いたします。■ 回線交換方式を採用した「Skype au」
KDDIは今回、スカイプ・テクノロジーズS.A.社と戦略的包括提携に合意したことを発表し、2010年11月下旬以降に発売となる「IS03」向けに「Skype au」アプリケーションを提供し、以後発売されるAndroidスマートフォン、そして2011年にはau従来型携帯電話へと提供の対象を広げることが発表されました。
先述の通り、今回はインターネット網ではなく、au電話回線を通しての通話を行い、安定した通話品質を実現したとのことです。また、「Skype au」アプリは常時バックグラウンドで動くため、従来のアプリケーションよりも、バックグラウンドでの動作時にバッテリー消費を最小限に抑えているとのことです。
こちらが実際の「Skype au」のコンタクトリスト画面です。こちらでオンラインのユーザを確認し、通話やメッセージ送信を行います。
こちらが実際の通話デモンストレーションです。パソコンから、IS03へとSkypeで発信しているところです。
パソコンでの発信を、IS03で着信したところがこちらです。実際、筆者も通話を試すことができましたが、非常にクリアな音質での通話が可能で驚きました。インターネットによる通信ですと、回線の状況によっては通信が厳しくなりますが、auの電話回線網を使うことで、通話の品質を保てるとのことです。
気になる料金についてですが、KDDI田中氏は「Skypeは無料、という考えを前提にしているが、全てが無料ではない」ということで何らかの課金システムを考えている模様で、こちらは11月に発表になるとのことでした。安価で高音質なSkypeを使うことができれば、auにとっての大きな強みとなることは間違いないことでしょう。
■ 16のSNSサービスを一括管理できる「jibe」
「jibe」はJibe Mobile株式会社が開発したauのAndroidスマートフォン向けソーシャルアドレス帳アプリです。
Twitterやau one GREE mixiなどのSNSサービスやAmebaやココログなどのblog、ぐるなびやlivedoorグルメなどの店舗情報など16サービスをまとめて一つの画面で表示できるアプリです。
こちらは「jibe」の「タイムライン」画面。TwitterのツイートだけでなくFacebookのニュースフィードが時系列で同じ画面に表示されていることがわかります。その他mixiボイスなども同じタイムラインの画面に表示できます。もちろん表示させるSNSについてはユーザーが設定できます。
「jibe」の「フレンド」画面。芸能人・有名人の名前と共に、Android端末の電話帳に登録されている名前が表示されています。自分がよくblogを読んでいる芸能人・有名人も端末の電話帳に登録されている知人も全て一元管理できます。
「jibe」の「スポット」画面。現在地や検索した場所でのホテルや飲食店を検索して表示できます。
「スポット」で渋谷駅周辺のホテルを検索したところです。
「jibe」の「トレンド」画面。トピックはRSSリーダーで最新のニュースが読めます。また芸能人・有名人のブログやTwitterが登録されており、自分がTwitterなどをやっていなくても楽しめる仕組みになっています。
Twitterやmixiボイスなどへ一斉送信可能な投稿画面です。
以上のように単なるSNSアカウントにとどまらず、多くのサービスを一元管理できるのが「jibe」の魅力です。ドコモのXperiaでも「Timescape」という似たアプリがありましたが、それをはるかにしのぐ高機能なアプリと言えましょう。ただ、最初は多機能すぎて、どこで何が表示できるのか戸惑うかもしれません。
禁断のアプリ「Skype au」、キラーアプリとなりそうな「jibe」。2つのアプリがauのAndroid端末を大いに魅力あるものにしてくれそうです。
記事執筆：こば（小林健志）
■関連リンク
・エスマックス（S-MAX）
・エスマックス（S-MAX） smaxjp on Twitter
・KDDIとSkypeの戦略的包括提携「Skype™ au」の提供について(KDDIプレスリリース)
・auのAndroid™ 搭載スマートフォン向けソーシャルアドレス帳機能「jibe」の搭載について(KDDIプレスリリース)
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