NTTドコモ「spモード」がもうすぐスタート!導入前に知っておきたいQ&Aまとめ


いよいよiモードメールが利用できる「spモード」が9/1(水)から開始!

docomoスマートフォンでもiモードメール(「@docomo.ne.jp」ドメインのメールアドレス)が利用できるようになる「spモード」が9月1日(水)から提供開始される。

今までdocomoスマートフォンを利用してきたユーザーや、メールアドレス関連の問題でスマートフォン移行を見送っていたユーザーには非常に興味深いサービスとなるだろう。今回はspモードを導入する前に知っておきたい注意点などを軽く紹介しておこう。
まずは「spモード」の概要について軽く触れておきたい。これまで公式にはiモードメールが利用できなかったdocomoスマートフォンで、iモードメール(厳密には@docomo.ne.jpドメインのメールではあるが"iモードメール"ではない)が利用できるようになるスマートフォン向けの新しいISPサービスだ。またメール以外にもフィルタリングやコンテンツ決済などにも対応するようになるので、docomoスマートフォンを利用するユーザーはこれまでに比べ利便性が向上するとみていいだろう。しかし、spモードを導入する上で注意すべき点もいくつかあるので、それらをQ&A形式にして紹介する。

サービス提供前につき、提供時には内容が変更される場合があります


■月額料金はいくら?
月額料金は315円。スマートプライスキャンペーンによってspモードの月額使用料金が最大で半年間無料になる。また、ISPセット割にも対応するので、別途iモードやmoperaUのようなISP契約をした場合157.5円/月の割引が受けられる。

ただし、スマートプライスキャンペーンによるspモードの利用料半額とISPセット割との併用は不可。spモードのみならスマートプライスキャンペーン、spモードとiモードの併用ならISPセット割とするのが良い。


■spモードだけ契約すればそのままインターネットできる?
アクセスポイントの設定さえすればスマートフォンでインターネットができる。従来のdocomoスマートフォンではspモード対応のアクセスポイントを手動設定しなければいけない可能性があるので確認したいところだ。


■spモード対応端末は?
2010年8月30日時点では「Xperia SO-01B」「LYNX SH-10B」「SC-01B」「dynapocket T-01A(WM6.5版)」「dynapocket T-01B」の5機種。

■spモードメールを利用するにはアプリが必要
spモードメールを利用するには、元々端末にプリインストールされているメーラーではなくspモードメール用アプリをインストールする必要がある。ドコモマーケットからダウロードし、インストールしよう(Android端末ではGoogleアカウント、WindowsPhone(WM)端末ではWindowsLive IDが必要。登録は無料)


■今までのiモードメールは引継ぎできる?
答えはイエス。そのままiモードメールアドレスを引継ぎさせるには、spモード加入時と同時にiモード契約の解約が必要となる。その際、iモード対応携帯側で受信していないメールは消え、登録している公式サイトは自動解除されてしまうので注意したい。

また、iモード必須サービス(iチャネルやiコンシェルなど)も自動解約となる。spモードのみ契約の状態でiモード対応携帯(通常のケータイ)にFOMAカードを挿入してもメールやiモードはできなくなってしまうので、もしiモード対応FOMA端末と併用したい場合にはiモード契約は解約しない方がいいだろう。


■iモードとspモードを同時契約するとメールアドレスはどうなる?
iモードとspモードは別契約となる為、iモードメールのメールアドレスはそのままにspモード用メールアドレス(@docomo.ne.jp)が提供される。つまり、@docomo.ne.jpのメールアドレスを2つ所持できるようになるわけだ。なお、2つある@docomo.ne.jpメールアドレスのどちらをiモードケータイで利用するかの入れ替えはスマートフォン側からspモードの設定サイトより変更が可能。ちなみにiモードとspモードを両方契約してもISPセット割があるので月額は315円のままとなる(2つ以上のISP契約ひとつの電話番号で契約をするとそれぞれのISP契約が157.5円割引となる。iモード契約315円/月→157.5円/月 spモード契約315円/月→157.5円/月)


■迷惑メール設定は?
従来の設定をそのまま引き継げる。ドメイン指定やなりすまし設定、URL付きメール設定もそのまま引き継がれる。なお、spモードの「@docomo.ne.jp」はキャリアメールとなる為、受信側の迷惑メール設定でPCメール拒否状態でも受信できるので安心しても良さそうだ。


■spモードのメールサーバー容量は?
最大1000件または最大50MBまで。30日間保存で、圏外などで通信可能になった時点でメール再送にも対応する。メールサーバーの容量自体はそれほど大きくないので、大容量の添付付きメールは早めに受信してしまおう。


■家族間メールは無料?メール使いホーダイは?
spモードは家族(ファミリー割引)間のメール無料には非対応だが、相手側がspモードであってもiモードメールで送受信したメールは無料対象となる。メール使いホーダイではspモードメールも無料対象となる。


■メールの容量は?
宛先、件名、本文、添付ファイルを含めて最大10MB。ただ、初期設定では最大2MBとなっているのでスマートフォンよりspモード設定サイトで送受信ファイルサイズを変更しなければならないので注意したい。


■受信したメールはどこに保存される?
スマートフォン本体に保存される。別途microSDにも保存が可能。ただ、通常のFOMA端末からmicroSDに保存したメールとは互換性が無いので注意したい。


■Wi-Fi利用時に、spモードメール「@docomo.ne.jp」は利用できる?
できない。Wi-Fi利用時にもメール受信のアイコンは表示されるが、Wi-Fi利用時には受信も送信もできない。送受信を行う場合にはWi-FiをOFFにし3G通信に切り替える必要がある。自宅などでWi-Fi利用するユーザーは特に注意が必要だ。


■海外利用時に「海外パケ・ホーダイ」対応する?
9月より提供される「海外パケ・ホーダイ」には対応する。その場合、渡航先で対応事業者の通信網に切り替えればOK。


■フィルタリングサービスはどういったもの?
カテゴリをカスタマイズする形式で、変更には「リミットパスワード」が必要となる。Wi-Fi利用時にはフィルタリングサービスが適用されないので注意したい。


■コンテンツ課金がどういうもの?
ドコモマーケットで提供されている都度課金アプリを毎月の支払いにて決済できるサービス。再ダウンロードにも対応している(課金するかどうかはコンテンツプロバイダーによる)。


筆者が調べてみた内容をざっと箇条書きにしてみたがいかがだろうか。今回は久しぶりに新ISP契約がスタートするのと同時に、注目度の高いサービスなので内容をしっかり把握して利用してもらいたい。特にWi-Fi関連などは「メールが送受信できないぞ?」となりかねないので注意しておきたいところだし、スマートフォンと通常のiモード端末をFOMAカードを差し替えて併用する場合にも若干ややこしい面がある。
この辺は少しづつでも改善していって欲しいと期待したいところだ。


記事執筆:ホセ

■関連リンク
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