低予算から高性能志向まで選べる!高速USB3.0を使い倒せるマザーボード指南【ギガバイトのPC道場】


前回の「iPhoneやiPad、携帯電話で見よう!ギガバイトで作る高速な動画編集パソコン」で紹介したように、テレビ番組の録画やデジタルムービー、デジタルカメラで撮った動画をiPhoneやPSPで見たりする機会が増えてきた。

HD動画などは、音楽ファイルに比べてファイルサイズがはるかに大きいので、PCに保存やバックアップするだけでも今まで以上に時間が掛かるため、一苦労となってきた。このような大容量のデータ転送に対応した規格として注目を集めているのが、USB3.0だ。

そこで今回は、USB3.0に対応したマザーボードの選び方を紹介しよう。

■10倍も速くなるUSB3.0の魅力
USB3.0は、現在のパソコンの主流ともいえるインターフェイス USB2.0の上位規格にあたる。最大の魅力は、データ転送速度がとにかく高速であることだ。あくまで理論値だが、USB3.0はUSB2.0に比べて約10倍の5Gbpsを誇る。

DVDソフト5枚分に相当するデータ(25GB)を転送した場合、USB2.0は約13.9分(834秒)も掛かるが、USB3.0はわずか70秒で転送することができるのだ。
25GB HDムービーの転送

USB3.0は、ただ、早いだけでない。優れたデータ転送効率も見逃せない。
USB2.0は、USBデバイスとPC間のデータ転送は一方向であるため、データは一度に送信または受信のどちらかしかできない。

それに対してUSB3.0は、USBデバイスとPC間で双方向のデータ転送となる。つまり同時にデータの送信と受信ができる。例えれば、USB2.0は1車線通行で上りと下りを切り替えているが、USB3.0は2車線通行で停止せずに上りと下りがスムーズに流れるようなものだ。

USB3.0対応機器は、まだハードディスクやSSD、ブルーレイドライブなど、まだ少ない状況だが、データ転送の速度が高速である点は折り紙付きだ。

■目的や予算で選べるギガバイトのマザーボード
さて、とびきり高速なUSB3.0に対応したマザーボードには、どんなものがあるのか。ギガバイトの数あるマザーボードの中から、ここでは、あえて3つを選択してみた。

●最強最速パソコンを作るなら「GA-X58A-UD9」(予算:7万円)
ギガバイトのマザーボードの中でも最上位モデルにあたるのが「GA-X58A-UD9」だ。「GA-X58A-UD9」は、LGA1366ソケット対応のIntel Corei7 プロセッサーをサポートしたX58シリーズ・XL-ATX対応のギガバイト最強マザーボード。

実売価格は、6万円台後半と高価だが、その性能は、オーバークロッカーの折り紙付きで、実際に数々のオーバークロック大会で輝かしい記録を打ち立てている。オーバークロックという通常よりも過酷な動作環境でも安定して動くということは、通常使用時の安定性と信頼性が非常に高いマザーボードである証しでもある。

コンシューマー向けとしては、最強最速のCPU「Intel Core i7-980 Extreme」に対応しているだけでなく、ビデオカードの4枚挿しも可能。NVIDIAやAMDのビデオカードでは、複数の同じ種類のカードを挿すことによって、グラフィックスの処理速度を向上させることができる。また「GA-X58A-UD9」では、PCI-E x16が7スロットあり、4WAY SLIとCrossFireX(x16動作)をサポートする。

「GA-X58A-UD9」は高価だが、その価格に見合うだけの性能を備えたマザーボードだ。
ギガバイト最強マザーボード「GA-X58A-UD9」

●コストパフォーマンス抜群の「GA-P55-USB3」(予算:1万5千円)
「安くてそこそこパフォーマンスの高いマザーボードが欲しい!」という、PCユーザーの我がままに応えてくれるのが、ギガバイトの「GA-P55-USB3」だ。

「GA-P55-USB3」は、P55マザーボードのスタンダードモデルにUSB 3.0を搭載したモデルだ。
3D性能を引き上げるCrossFireXに対応しているほか、後述するオン/オフチャージと3x USB Powerにもバッチリと対応している。

予算はあまりないが、USB3.0対応のマザーボードにアップグレードしたい人にお勧めのマザーボードだ。
コストパフォーマンス抜群の「GA-P55-USB3」

●小型サーバーを作りたいなら「GA-H55N-USB3」(予算:2万円)
小型サーバーなど、場所をとらない小型パソコンを作りたい人に最適なマザーボードが「GA-H55N-USB3」だ。Mini-ITXの基盤でありながら、4+2パワーフェーズを採用しており、ATXプラットフォーム相当の使用が期待できる。

予算は2万円と、「GA-P55-USB3」に比べて少し高価だが、それに見合うだけのスペックがある。
リアパネルには、D-sub、DVI、HDMIのグラフィックコネクタをオンボードで用意し、PS2キーボード/マウス、 SPDIF-OUT、USB3.0/USB2.0、IEEE1394、ギガビットLAN、eSATA、8chオーディオコネクターを備える。

小さな基盤なのに多様性に優れたスペックなので、リビングPCを作る人にも最適なマザーボードといえる。
小型パソコンに最適な「GA-H55N-USB3」

■iPadを電源オフで充電!4割も時短 - オン/オフチャージと3x USB Power
最近は、iPhoneやiPad、iPod touchを持ち歩いている人をよく見かけるようになってきた。これらの機器は、パソコンのUSBポートで充電できるが、パソコンが起動していないと充電することができなかった。とくにiPadは、電流量が大きくないと充電モードに入らないため、パソコンのUSBポートで充電できないことも多いのだ。

この問題を解消したのが、ギガバイトのマザーボードだけに搭載されているオン/オフチャージと3x USB Powerの機能だ。

基板上の赤いUSBピンヘッダに接続したUSBポートは、オン/オフチャージ機能に対応したポートだ。
パソコンが起動していなくても、iPhoneやiPad、iPod touchといったUSBデバイスを充電することができる。音楽をパソコンと同期した後にパソコンの電源をうっかり切ってしまった場合でも、そのまま充電は継続されるというわけだ。

USBポートは、独自に通常規格の3倍の電力(バスパワー電力)を供給しており、USB機器への充電時にも安定した電源供給ができる。まだクイック充電に対応しているので、通常のUSB充電に比べて最大40%も時間を短縮して充電することができる。
iPadの充電が電源オフでもできる

ギガバイトのマザーボードには、ここで紹介したもの以外にも多種多様な製品が用意されているので、ユーザーは予算や目的に合わせて選択が可能だ。USB3.0は拡張ボードでも追加できるが、ギガバイトのマザーボードなら、USBポートでの充電にも心強いし、マザーボードごとの交換は何より面倒がない。

USB3.0対応の周辺機器に魅力を感じている人は、それらの周辺機器を購入するのと一緒に、ギガバイトのマザーボードも購入を検討してみては如何だろうか。


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