<コラム>やさしいドライバーで飛ばそう【ゴルフ特集】
多くのゴルファーは、200〜230ヤードくらいの間に収まるだろうか。飛ばし自慢のゴルファーなら250〜280ヤードという強者も存在するだろう。
しかし、この数字には、大抵、ミスショットの距離が含まれていないようである。ハンディキャップが一ケタのシングルプレーヤーのような上級者はともかく、初心者から一般的なアベレージゴルファーの場合、ドライバーは、ひっかけやスライス、時にはチョロってしまい数十ヤードしか飛ばないこともしばしばだ。もし、それらを加えると平均飛距離はずいぶん短いものになるのではないだろうか?
前回のコラムでは、ドライバーの最長不倒を目指す、三つの飛びの要素について紹介したが、「今日イチ」などと呼ばれる一発のカッ飛びを狙うことと同時に、安定して、平均的に飛ばすこともゴルフには重要だ。
安定して、平均飛距離を伸ばすには、なんといってもミスに強いやさしいドライバーを使うことが重要。20年くらい前には、ドライバーは、柿の木材で作られたパーシモン製か、メタルドライバーといわれたステンレス製の小ぶりなものが主流だった。現在のドライバーは、ほとんどがチタン合金製。ヘッド体積は、そのころの倍以上になる460ccのものが大半です。
ヘッドが大きくなれば、当たり所が大きくなるわけだからそれだけやさしくなるというわけだ。現代のゴルファーは、大きく進化したやさしいチタンドライバーの恩恵にあずかることができる。
ドライバーのやさしさを測るのに重要な数値になるのが、慣性モーメント(ヘッド左右)だ。ゴルフクラブの場合、ミスヒットの強さ、すなわちやさしさを示す数値として認知されている。カタログに記載されることは少ないが、ヘッドの上下左右に重量を配分したモデルは、慣性モーメントが大きくなる傾向がある。また、構えた時に大きく見える投影面積の大きいモデルも同様に慣性モーメントが大きくなり、やさしいドライバーといえる。
ミスヒットに強いやさしいドライバーは、曲がりを抑えてくれ、当たりが悪くてもまずまず飛距離を出すことが可能。初中級者にはありがたいドライバーだ。そのメリットを生かして、1打のミスが命とりになるプロゴルファーにも使用者は多い。
さらに、ミスショットが左右どちらかに偏るゴルファーは、それらを矯正してくれるドライバーが良い。スライスといって、右に曲がるショットが多いゴルファーは、「つかまりが良い」といわれる左に行きやすいドライバーを。その逆のゴルファーであれば、「左へのミスを防ぐ」と表現されるつかまりにくいドライバーを選択すると、よりストレートに近いドライバーショットになるだろう。
平均飛距離を伸ばすべく、やさしいドライバーを選んでいると、実は飛びの要素であるボール初速の向上やスピン量をより適正にする効果も期待できる。結果的に最長不倒が伸びる可能性も高い。
また、自分のミスショットを防ぐクラブは、知らず知らずのうちにスイングが良くなる可能性も小さくない。いままでできなかったクラブの動きが体感できるし、やさしさが安心感つながり力みも取れるだろう。もちろん大きなミスになりにくいと、ティーショットが安定し、スコアアップにつながる。
やさしいドライバー選びのポイントは、ヘッドが大きく、構えた時の投影面積が大きいこと。シャフト(棒の部分)は短いほうがミートしやすくなる。
ドライバーが不安定で悩んでいるゴルファーは、クラブ選びでかなり解消できることを覚えておくといいだろう。ナイスショットが連発した方が、ゴルフも楽しくなること請け合いだ。
・ゴルフ特集2010 - livedoor HOMME
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児山 和弘(ゴルフライター)
99年大手ゴルフショップFC、03年大型ゴルフショップチェーンの立ち上げに参加。ゴルフライターとして、各種媒体に寄稿する一方、自身のゴルフショップ「39ゴルフ」で、ゴルファーのこだわりをサポート中。ヘッドスピード48m/sの飛ばし屋ながら得意クラブはパター
・39ゴルフ
99年大手ゴルフショップFC、03年大型ゴルフショップチェーンの立ち上げに参加。ゴルフライターとして、各種媒体に寄稿する一方、自身のゴルフショップ「39ゴルフ」で、ゴルファーのこだわりをサポート中。ヘッドスピード48m/sの飛ばし屋ながら得意クラブはパター
・39ゴルフ
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