お金ザクザク作戦!ネットショップを開店しよう - 準備編


「ネットで稼ごう計画」では、過去4回に渡って、旧サーバー から新サーバーへの移行方法を詳細に解説した。前回では新サーバーに移行し、ブログまで公開することができたので、いよいよ本命のネットショップを立ち上げることにしよう。

ネットショップを作成・開店するには、いくつかの方法がある。「EC CUBE」などのECオープンソースのツールを使う方法もあるが、今回はネット通販ソフト「It's eShop 6」を使ってみることにした。

「EC CUBE」は優秀なソースでカスタマイズの自由度も高いが、本格運用のためには決算システムのモジュールを追加して設定を行うなど、初心者はカスタマイズではまってしまう場合もある。

それに対し、「It's eShop6」は、ネット通販のホームページ作成、注文メール受け取り、通販データ管理、差込メール送信など、ネット通販サイトの作成に必要な機能が搭載されており、簡単に通販サイトを開店することができる。

■「It's eShop6」の特徴
「It's eShop 6」では、パソコン上で通販サイトを構築してサーバーにアップする方法と、サーバー上だけに通販サイトを構築する方法の2種類ある。

いずれの方法でも、パソコンにソフトをインストールする必要がある。インストールは、ソフトウェアCDをパソコンのドライブにセットして画面の指示に従うだけでよい。ただしWindows XP以降のOSでは、管理者権限(Administrator)でないと、正常にインストールすることができない場合があるので注意しよう。


「It's eShop6」は、ネット通販ホームページ作成ソフト「It's eShop6」とネット通販管理ソフト「It's Tsuhan6」という2つのソフトウェアで構成されている。後者は、通販サイトからの注文メールの送受信および通販業務の管理を行うソフトなので、通販サイトが完成してから詳細に解説することにしよう。

「It's eShop6」の便利なところは、ネット通販サイトに必要な事項があらかじめテンプレートで用意されている点だ。
1.トップページ
2.新着情報
3.初めての方へ
4.注文方法
5.商品画面(商品分類一覧画面/カテゴリ一覧画面/商品詳細画面)
6.注文フォーム
7.贈答用フォーム
8.特定商取引に関する法律の表記
9.お問い合わせ
10.注文ありがとうございます

ユーザーは、ネット通販に必要な項目をパソコンから入力して、ホームページのひな形(テンプレート)により通販サイトを自動生成し、サーバーへ転送することができる。また、サーバーに転送する前にローカルで通販サイトを確認することもできる※。
※後述するCGIテンプレートでは、パソコン(ローカル)での確認はできない

■習うより慣れろ! サイトを作ってみよう
早速、通販サイトを作ってみよう。今回はサイトの外観を作るところまでを解説しよう。

「It's eShop6」を起動したら、サイト名を新規に作成して開いてみる。メインメニューには、ショップ情報、通販条件、デザイン、通信設定、商品登録、生成・転送、待避・復元、終了という8つのボタンが表示される。

●ショップ情報を入力しよう
お客さんと対面販売ができないネットショップでは、お店の紹介が信用のよりどころになるので、ショップ情報を入力しよう。

[ショップ情報]-[ショップ情報]を選択して、ショップ名や住所、担当者などの情報を入力することだ。アンケートに答える感覚で、ひととおりの入力が終わったら、登録ボタンを押そう。
ショップ情報の画面

●サイトを設定しよう
次に、[通信等設定]-[サイト設定]で、テンプレートを選択しよう。「It's eShop6」には、次の3つのテンプレートが用意されている。

1.HTMLテンプレート
オリジナルCGIが使用できないレンタルサーバーの場合に選択してみよう。商品検索機能やクレジットカード登録、在庫管理機能、アクセス解析などの機能はないが、パソコンのプレビューで通販サイトを確認することができる。

2.CGIテンプレート
オリジナルCGIが使用できるレンタルサーバーの場合に選択してみよう。パソコンでのプレビューで通販サイトを確認することはできないが、商品検索機能やクレジットカード登録、在庫管理機能、アクセス解析などの機能を備えている。

3.常時接続用CGIテンプレート
オリジナルCGIが使用でき、常時接続でブラウザから商品管理がしたい場合に選択してみよう。CGIテンプレートよりも動作条件は厳しいので、レンタルサーバーによっては動作しない場合がある。

livedoor レンタルサーバーでは「常時接続用CGIテンプレート」が問題なく動作した。「常時接続用CGIテンプレート」は、ほとんどがCGIで動作するので、ブラウザがあれば、どこからでもサーバー上の管理画面で商品を管理することができる。livedoor レンタルサーバーのユーザーであれば、「常時接続用CGIテンプレート」を選択するとよいだろう。

●通信設定をしよう
いよいよ、今回の最大の山場だ。通販サイトを運営するためには、インターネット上にサイトを開設する必要があるので、サーバーにコンテンツを登録するための通信設定を行う必要がある。

FTPサーバー名、ユーザー名、パスワード、アップロード先ディレクトリ、ディレクトリURL(ブラウザからアクセスするためのURL)のほかに、perlとsendmailのパスも指定する必要がある。

livedoor レンタルサーバでの、perlとsendmailのパスは下記のとおり。
perlのパス:/usr/bin/perl
sendmailのパス:/usr/sbin/sendmail

●トップページを設定しよう
通販サイトといえども、お店の看板がないと見栄えが悪いので、トップページに画像を配置してみよう。難しいことは一切なく、[デザイン]-[トップページ]を選択して、お店の看板となる画像を登録するだけでよい。今回は、サンプルの画像を入れてみた。
トップページの画面

●ホームページの生成・アップロード
[生成・生成]-[ホームページ生成]で、テンプレートを選択したら、[生成]ボタンを押したあとに[アップロード]ボタンを押そう。すると、「It's eShop6」のFTPソフトが起動するので、サーバーに接続して、ファイルを転送しよう。

最初にアクセスするときには、通販サイト用のフォルダがサーバー上にないので、「フォルダを作成しますか?」とたずねられるので、[はい]ボタンを押そう。ラジオボタンで「全転送」を指定して、[アップロード]ボタンを押せば、サーバーに通販サイトが構築される。

アップロードが完了したら、WEBブラウザを起動して通信設定で入力した「ディレクトリURL」にアクセスしてみよう(例:http://ドメイン名/shop/)。何も問題がなければ、通販サイトが表示されるはずだ。


「It's eShop6」を使用すると、驚くほど簡単に立派な通販サイトを作ることができる。次回は、今回作った通販サイトをカスタマイズして、実際に商品を陳列するので、お楽しみに!

livedoor レンタルサーバ

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