Windows 7のライブラリより便利! カラフルタグでファイル管理【知っ得!虎の巻】


フォルダーごとにファイルを分類するのは当たり前。だが、実際に仕事をする際に必要となるファイルは、何も1つのフォルダーにまとめられているとは限らない。たとえば新製品のプレゼンテーションを作る時、仕様については開発のフォルダー、販売計画については営業のフォルダー、そして今までのプレゼンテーションファイルはまとめてプレゼン関係のフォルダーにといったように、あちこちに散在していることもよくある。こんな時、フォルダーとはまた別に、ファイルごとに印を付けて管理しておけば、あれ、あのファイルどこに入れたんだっけ? などと悩まずにすむ。

■知っ得 No.0139 「FenrirFS 1.1.1」でファイルにカラフルなラベルを付けて管理しよう
Windows 7には、新しく「ライブラリ」という機能が追加された。ライブラリとはいわゆる仮想フォルダーで、ファイルの実体は動かさずに、仮想的に作られたライブラリ上のフォルダーに登録することで、テーマごとにフォルダーをまとめて管理できる。分散しているファイルを活用する上で非常に便利な機能だ。

しかし、今回紹介する「FenrirFS 1.1.1」を利用すれば、さらに細かくファイルを管理することが可能となる。Windows 7はもちろん、Vista、XPでも利用可能だ。まず、「FenrirFS 1.1.1」では、フォルダーではなく、ファイル単位で管理することができる。そしてなんと言っても特徴的なのが、そのファイルの管理方法。カラフルな色別のラベルをファイルに付けるので、一目見ただけでも分類がパッと分かる。もちろんラベルごとに絞り込んで表示することもできるので、必要なファイルを探し出すのは簡単だ。

●「FenrirFS 1.1.1」をダウンロードしよう
FenrirFS 1.1.1のサイト(http://www.fenrir.co.jp/fenrirfs/)にアクセスし、[FenrirFSをダウンロード(無料)]をクリックする(画面1)。
画面1 [FenrirFSをダウンロード(無料)]をクリックする

ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックすれば、セットアップが始まるので、メッセージに従ってFenrirFS 1.1.1をセットアップしよう。

●ファイルを分類するためのラベルを作成する
デスクトップのFenrirFSアイコンをダブルクリックすれば、FenrirFS 1.1.1が起動する。まずはファイルを分類するためのラベルを作成しよう。画面左側の[ラベル]で、[ラベル/ラベルグループに対する操作を選択]アイコンをクリックし、[ラベルの追加]を選択する。ラベルの名前と色を選択し、[OK]をクリックすれば(画面2)、ラベルが作成される。同様にして、必要なだけラベルを作成しておこう。例えば、業務の内容や取引先ごとのラベルを作っておくと管理しやすい。
画面2 ラベルの名前と色を設定してラベルを作成する

●ファイルにラベルを付ける
ラベルが準備できたら、ファイルにラベルを付けていく。別に全ファイルを分類する必要はない。現在作業中のファイル、いつも使用するファイル、違うフォルダーに保存されているが、お互いを参照しながら作業する必要があるファイルなど、必要と思われるものだけでかまわない。FenrirFS 1.1.1でファイルを管理するには、[作業トレイ]にファイルをドラッグ&ドロップする。これでファイルが専用のフォルダーに移動され、管理可能になるというわけだ。しかし、デスクトップなどに散らかったファイルをまとめて管理したい場合はこれでいいが、きちんとフォルダーに分けて管理しているファイルや、共有しているファイルなどは、移動させたくないはず。そういう場合は「エイリアスモード」を利用しよう。この機能を使えば、ファイル自体は動かさずに管理できる。

ツールバーの一番左側にあるメインメニューから[環境設定]を選択し、[ドロップ操作]タブを開く。[テンプレート]から[エイリアスモード]を選択すれば、ファイルの実体を動かさずに管理することができるようになる(画面3)。
画面3 環境設定でエイリアスモードを選択すれば、ファイルを移動することなく作業できる

作業トレイにファイルのエイリアスを移したら、いよいよラベルを貼り付けていく。ラベルを付けたいファイルを選択したら、メニューから[ラベル]を選択し、ラベル名を選択する(画面4)。これで完了だ。ラベルは1つのファイルに複数付けることも可能となっている。ラベルにはそれぞれ色が設定されているので、視覚的にファイルを管理できるのもありがたい。
画面4 ファイルを選択し、設定するラベルを選択する。1つのファイルに複数のラベルを付けられる

ラベルを付け終わったファイルは、メニューの[アーカイブ]を選択してアーカイブしておけば、作業トレイに表示されなくなる。現在作業中のファイルだけを表示したい場合には利用するといいだろう。なお、ファイルをラベルの一覧にドラッグ&ドロップすることで、ラベルを付けると同時にアーカイブすることもできる。この操作も覚えておくと便利だ。

●ラベルでファイルを分類表示しよう
ラベルごとにファイルを表示したい場合は、ラベル一覧からラベルを選択する。すると、そのラベルが設定されているファイルが一覧で表示される。[Ctrl]キーを利用して複数のラベルを選択すれば、それらすべてのラベルが設定されているファイルだけを一覧表示させることも可能だ(画面5)。
画面5 ラベル一覧でラベルを選択することで、そのラベルが設定されたファイルを一覧表示できる

ファイルには、ラベルの他にも「スター」や「コメント」を付けることができる。スターを設定したファイルは、一覧の先頭の☆印に色が付く。[スター付き]を選択することで絞り込むこともできる。ちょっとした説明や覚え書きはコメントとして追加しておくと便利だろう。

この他にも、FenrirFS 1.1.1には、ファイル名や拡張子、サイズ、日付などから、ファイルに自動的にラベルを付けることができる「ファイルの自動振り分け」、ファイルの種類や今日使ったファイル、一ヶ月以上使っていないファイルなどの条件でファイルを分類表示してくれる「スマートフォルダ」という機能も用意されている。さらに検索機能ではインクリメンタルサーチを利用できるなど、実にさまざまな方法で目的のファイルを探し出すことができるようになっている。もう必要なファイルが見つからないと嘆くことはない。FenrirFS 1.1.1を使いこなして、効率的にファイル管理しよう!

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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