WEBプリントにも強い!インクジェットプリンター「PIXUS」発表会レポート
家庭向けプリンターとしてすっかり定着したインクジェットプリンターは、世界的な景気減速の影響を受けてはいるが、複合機をはじめとする高付加価値のプリンターへの買い替えが進むものと期待されている。
■プリンターシェア50%獲得へ - キヤノン 川崎社長
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 代表取締役社長 川崎 正己氏は、新しい「PIXUS」のマーケティング戦略について、
「(今年は)デジタルフォトNo.1。先週も同じような画面をご覧いただいたが、こちらがキヤノンのメインスローガンである。デジタル一眼レフNo.1、デジタルコンパクトNo.1、そして家庭用プリンターNo.1。シェアはもちろんのこと、製品の品質、サービスの品質、顧客満足度。すべてのナンバー1を目指す」と、デジタルフォト市場への意気込みを語った。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 代表取締役社長 川崎 正己氏 |
ここ数年、インクジェットプリンターは飛躍的な画質の向上と高速化を遂げいるが、インクジェット複合機の市場も急速に拡大するなど、さらなる多機能化が進んでいる。
その中でキヤノンは、操作性やデザインの良さに加え、手軽に美しい写真をプリントできる自動写真補正機能や直観的な操作が行える「Easy-ScrollWheel」、簡単さも実現したインクジェット複合機「PIXUS MPシリーズ」、根強い人気のある単機能のプリンター「PIXUS iPシリーズ」など、ユーザーのさまざまなニースに応える幅広いラインナップを展開してきた。
今回、キヤノンが発表した新製品は、インクジェット複合機「PIXUS MPシリーズ」6機種、インクジェットプリンター「PIXUS iPシリーズ」1機種の合計7機種。
インクジェットプリンター「PIXUS MP990」 | キヤノン PIXUSシリーズの新製品 |
いずれの機種も「PIXUS」が誇る高密度プリントヘッド技術「FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)」を搭載し、顔料ブラックと染料カラーを採用したインクシステムにより写真と普通紙の双方で高画質と高速プリントを両立させている。
機能面では、画像の露出状態をエリア別に解析して暗い部分を適正な明るさに補正する「エリア別明るさ補正」機能を追加した「自動写真補正II」を搭載しており、逆光で暗くなってしまった写真の被写体だけを明るくしてより美しい写真を印刷することができる。
さらにウェブページを快適にプリントできるInternet Explorer 7、8(32bit)対応のプラグインソフトウエア「Easy-WebPrint EX」によりウェブページの主要な部分だけを自動的に選択して切り抜いて印刷や、複数のページから必要な部分だけを集めてユーザーがレイアウトして印刷することもできる。
キヤノン 川崎社長は「キヤノンはデジタルフォトのリーディングカンパニーとしてプリンター市場活性化の先頭に立っていく。そのために魅力的な商品を市場に投入して本体の買い替え促進とカレンダー印刷といった積極的な用途提案によるプリントの促進に取り組んでいく。それによって市場拡大に期待される今年の年末商戦は、マーケットシェア50%を目指す。」と、今年度の目標を明らかにした。
キヤノンは今後、インクジェットプリンターの基本性能である画質とスピードのさらなる向上はもちろん、インテリアに調和する洗練されたデザインと快適な操作性を追及した新製品を市場に導入し、より幅広いユーザーに付加価値を提供することで、これからも新しいデジタルフォトライフを提案していくとしている。
■PIXUS 製品情報
■キヤノン