理想は高倉健!すべては自分次第 私は肉食系エンジョイエンジニア【左脳をシゲキするエンジニア】


1日で100のアイデアを生み出し、年間に100以上のサービスをリリースする面白法人カヤック
その中でもイベントや書籍などウェブの枠すら超える活動を続けるのが面白ラボBM11(ブッコミイレブン)だ。

今回は、先にパソナテックのイベントで「1日で100のアイデアを生み出す方法」を披露し、現在様々な分野で活躍中の林 真由美さんにカヤックとの関わりから自身のキャラクターについても伺った。

■カヤック入社でヒッキー脱出?
林さんは、カヤックの意匠部(デザイン部)に所属し、サイトデザイン、名刺のイラスト、企画、ディレクター、PMまでこなすマルチクリエイターだ。現在、マークアップエンジニアを含むデザイン部は26名だと言う。
「最初はサイトデザインの仕事が中心だったのですが、カヤック自体がギャラリーや飲食、プロダクトなどWEBの枠を超えて展開するようになって、いろいろなことを手がけることが増えてきました。」

林さんは、どのようにしてカヤックに入社したのだろうか? 当時のことを伺ってみた。

林さんのデザイナー生活は早く、大学を辞めて早々にデザインの仕事についたそうだ。その後は在宅でデザインの仕事をしていたそうだが、このまま引きこもった仕事をしていてはいけないと一念発起して就活を開始したと言う。

カヤックを受けた理由を林さんは、こう振り返る。
「カヤックの募集要項の内容は他の制作会社と違って、サイコロ給や、旅する支社のことなどが書かれていたりして、異常に要項の量が多かったんですよ。その中で一番気になったのが、『ピラミッド弁当』の紹介です。食品の鮮度を維持するピラミッドパワーを利用した弁当箱なんですけど、普通の法人は、こういう商品を企画・販売とかしませんよね。そこで、どうやって会社を存続させているのか凄く興味をもってしまって、応募しちゃったんです。」

ところが当時の林さんは、何社か面接を受けたが落ちまくり、かなり落ち込んでいたそうだ。カヤックの面接でも元気がなかったという。
「漫画の話とかをした記憶はあるんですけど、へこんでいたので全然話も弾まず、私が当時の面接担当だったら絶対落としているだろうとなぁと思うんですよ。なぜ採用されたかは、今でもわからないんです。」
当時の面接担当者は、林さんの性格やキャラクターの資質を見抜いていたのかもしれない。

こうして林さんは、2002年にカヤックに入社 現在7年目とのこと。今や社歴は上から数えていた方が早いくらいの古株だと言う。入社当時、カヤックの従業員は10名ほどでマンション風の事務所だったそうだ。
「トイレは男女兼用が一つで、ウォシュレットがないタイプでした。実は社員同士が近所のウォシュレットのあるトイレ施設の情報共有とかしていました。」ただ、林さん自身は、トイレ環境は気にしたことはないと言う。

■よく10年以上継続しているな
林さんがカヤックに入社して驚いたことは、会社の生存力だそうだ。
「この会社って、先ほどのピラミッド弁当や今年リリースした貧乏ゆすりのプロダクトなど制作物が普通は会社でつくらないでしょう、というようなものばかりなので、よくこれで会社が維持できているなぁと常々思っているんです。なのに、カヤックには他の会社と違って専門の営業部署がないんですよね。でも、新規開拓ラボでたくさんの作品を作るので、作品自体が営業やプロモーションになることが多かったりします。」
新技術の具現化や法人ビジネス向け、個人向け、ネタ的サービスまで、多様な作品を作ることが営業面で役にたっているのだと言う。
2008年度グッドデザイン賞を受賞したデスク中央に畳空間のあるカヤック鎌倉オフィス


営業職がいない環境を支えているのがクリエイターの一石二鳥を狙う姿勢だと林さんは言う。
「カヤックのクリエイターは、一石二鳥を狙うタイプが多いんですよ。先ほどの、ラボの作品が営業ツールになることもそうですし、技術をつきつめながらほかの面もアピールすることをいつも考えています。ラボで99個の作品をリリースすると言ってしまっているのも、宣言することで後に引けなくなるでしょ。こうやってプレッシャーをガンガンかけて自分たちを追い込んで馬力を出すことも担っているのです。ただ単に追い込むのが好きなのもありますけど。仕事に対してはマゾ体質なのかもしれませんね。」

ここで林さんに夏休みの宿題はいつやるタイプだったのかを聞いてみた。
「「小さい頃は、最初にやったり最後にやったりしていましたけど、高学年になって知恵がつくと完璧に後出しです。最後の日にやって間に合わなかったとき、あまり怒られなかったので、その後は、始業式が始まってから手をつけ始めていました。
あと、子どもの頃、そろばん塾に自分から言って通わせてもらっていたんですが、案の定、途中で行きたくなくなりまして子供ながらに悩んでいたんですけど、先生に相談したたら、行きたくないときは行かなくて良いと言われたです。無理をしてまで『行かなくて良い』という選択肢もあるのだと、そのとき覚えました。」
どうやら、林さんは、無理にやりたくないことをサボるということも、時には必要だと先生からおそわったようだ。

■自分のスキルは自分であげる
林さんは、カヤックでは一人にかかる責任が大きいと言う。
「デザインだけでなく、いろいろなことを受け持ったりしますので、一人で抱える責任が自然と大きくなるんです。あと、基本は面倒みてくれないので自己学習が必要なんです。でも基本的にみんな好きなことを仕事にしているので自分から自然と学んでいますね。」

いろいろな制作を手がけている林さんだが、失敗したときやミスしたときは、どうしているのだろうか。
「カヤックの社風が失敗をおそれないと言うか、ポジティブなこともあるのですが、私自身も反省しないタイプと言うか、くよくよ失敗を悩まないタイプです。失敗してもバッドノウハウを得ることができますので、次に役立てることで挽回しますね。」

■攻め続けて欲しい
カヤックで7年仕事を続けてきた林さんだが、その理由を聞いてみた。
「最初は、ウェブ制作だったわけですが、書籍やイベントなど、いろいろな仕事・経験ができたことですね。飽きっぽいのもありますが、新しいものを取り入れてアップデートしていくのが好きなので。
あと、入社当時の従業員10人から現在の100人規模の会社になったプロセスでの変化も楽しんでいます。会社の規模が大きくなると、組織が整ってきて申請書とかの事務処理や手続きも増えてきます。面倒だと思う人もいるのかもしれないけど、私には楽しい経験なんです。」

成長を続ける会社ルールも楽しんでいる林さんだが、今後のカヤックには何を望んでいるのだろうか
「今のように攻め続づけて欲しいですね。守りに回らないで欲しい。あと会社が大きくなるのは歓迎ですね。どうせなら自社ビルとか、保養所とか、島を保有するとか、そこまで行って欲しいです(笑)。そういえば、昔カヤックの20年計画っていうのを作ったのですが、その中にはちゃんと島とか保養所とかありましたね。(笑)」

■私は肉食系! ストイックなエンジニアになりたい
林さんの魅力は、仕事のスキルもさることながら、個性あふれるキャラクターだ。後半では、林さんのキャラクターに迫ってみよう。
面白ラボBM11(ブッコミイレブン) 林 真由美さん(barimi)さん


林さんは、自身では、どのいようなエンジニア、性格なのだろうか?
「楽しんで作業するタイプなので、エンジョイエンジニアですかね。ただ、ストイックなエンジニアにはあこがれていまして、なりたいと思っているんです。『やる』から『やりきれる』人になりたいということですね。
尊敬しているクリエイターさんには、細谷巌さん、仲條正義さん、服部一成さんという方たちがいます。作品自体に惹かれることももちろんですが、デザインに対する姿勢にあこがれているところが多いです。特に細谷さん仲條さんは年齢を重ねてもデザインという仕事に携わっていることと、常に自分や作品をアップデートしているところが素敵です。」

そんな林さんは、近しい友人からは、生意気と言われることもあると言う。
「思ったことは口走っちゃうんです。言いたいことを我慢して悶々としているより、バシッと言って結果は受け止めるって言う自分が好きだったりするんです。」

また、林さんは逆境好きでもあると言う。
「仕事で追い込まれているときや忙しいときに限って、なぜか部屋の掃除を始めたりするんです。追いつめられているときがチャンスだと自分で勘違いするらしいのです。ついでにいろいろやっちゃえとか…。」

■マイブームは新体験の実験
今、林さんのマイブームは、毎週自分でテーマを決めて新体験・実験をすることなのだそうだ。何を新体験しているのだろう?
「最初の週は、プチ断食を3日間やってみたんですが、意外と簡単にできちゃったんです。会社でもちょっと流行っていたのでできたのかなぁと思って自分の実力を試すため、他の社員にばれないように、あとでこっそり4日間やってみたらできちゃいました。ただ、私には言われているような効果が実感できなかったです。むしろ、筋肉がすごく落ちてしまって。
そこで次の週は筋肉強化をしました。うちの会社、筋肉に関してはすごく理解があるんですよ。代表も筋肉について記事を書いています(筋肉とIT)。ただ、筋肉はついたんですが、鶏肉とフルーツだけの生活がなんだかむなしくて…。
そうやって毎週新しいことを実験してみては、何度も失敗しているのですが、今一番成功を実感できているのが早起きです。
早起きはメリットが多いなと感じています。一日の時間を効率よく長く使えるし、朝一で家の掃除すると帰宅後の気分がいいし、朝5時に起きて7時に出社して作業すると昼までにかなりの仕事が片づくんです。早朝はオフィスも静かなんで、ますます仕事がはかどりますね。」

林さんは、昔は夜型だったそうだが、朝方を試したところ効果が多いので今も続けていると言う。また、睡眠が短く、1回の睡眠は3時間程度(仮眠などは別途してるらしい)でも大丈夫なのだそうだ。

■私は肉食系 理想は…健さん?
林さんは、予想通り肉食系なのだそうだ。
「自分を擬態化して隠れるが苦手ですね。どんどん自分を出していくのが好きなので、バッチリ肉食系です(笑)。

でも、理想は高倉健さんですかねぇ、やっぱり(笑)。本当は寡黙でストイックになりたいと思っています。」

■トラウマ? 甘いものがが苦手ってほんと?
林さんは、意外にも甘いものが苦手らしい。実家がケーキ屋さんなので、毎日ケーキを見ていたら、次第に甘いものに興味がなくなってしまったとのことだ。
「好きな食べ物は、甘くなくて白いもの、豆乳とか白子とかです。あと、ちくわぶと・きりたんぽのような練り物も好きです。食に関しては、あまり主張しないものが好きですね。味も食感も、肉やチョコレートなど、他のものに比べていまいちぱっとしないんですけど、そこに自分なりの美味しさや楽しみを見つけられたときは嬉しいです。」

■野望は どこまで行くのか
林さんにおそるおそる、今後の野望を聞いてみた。
「会社でお金をどーんとかけて映画を撮ってみたいですね。爆破もドカドカあったりするのとか、惜しげもなく花火を打ち上げたりする映画なんか撮ってみたいですねぇ。貧乏ゆすりのプロダクトを作っているときに、会社なのにいろんなことができるなぁ。と、ますます実感できたので、映画制作もぜんぜん夢物語じゃないですね。」

ちなみに映画を撮りたいという林さんの家には、テレビはないと言う。半年前にあまり見ないから棄ててみたら平気だったので、今もないそうだ。あと、もう一つないものがある、それが料理道具。

林さん曰く
「テレビもそうなのですが、普通の生活にあるものが無くなったらどうだろう?と思ってちょっとやってみたんですよ。それに、前々から料理道具をもっているのに、料理に時間を割けないっていうフラストレーションをなくしたかったのもあったんで。
今のところ、料理したいなぁとたまに思うこともありますが、逆に物が増えなくて助かっています。物って、1つ買うとそれに合わせて他の物も増えて結局3つに増えることが多くて。それに、料理道具や食器は見ているだけでもいいと思えちゃうので危険なんです。あわせて食材もどんどん増えちゃいますしね。」なのだそうだ。

■すべては自分次第だ!
最後に、林さんのポリシーを伺った。
「ウェブは、永遠のβとよく言われていますよね。それと同じで自分の作ったものも、作成直後は満足していますが、後から見るともっといいものを作りたいと思うんです。

そのためにはいろんなことを取り入れようと思っているので、毎週新しいことを始めたり、最近では仕事以外の活字(本)とかも読むようにしています。これを始めようとしたきっかけは、尊敬する服部一成さんが、自分は文章からもデザインのアイデアをもらっている。と言っていたことからなんです。
私は漫画が好きで、まとめ買いしてたくさん読むんですけど、活字は漫画とはまた別のイメージが広がりますね。
そうやっていろいろなものから吸収して自分をアップデートしていきたいと思っています。

とにかく、今は自分から何でもやってみることを楽しんでいます。もちろん失敗も多いですが、それもバッドノウハウで生かせちゃうので。(笑)

ですから、どんなことも、自分次第!
面白くするのも、つまらなくするも、自分次第だと思っているので、人や物や事のせいにしない。というのがポリシーですね。」

林さんは、常にポジティブで明日に向かって駆け抜ける、まさにエンジョイエンジニアだ。

面白ラボBM11(ブッコミイレブン)
面白法人カヤック

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