iPhone追撃は急ピッチ?Androidは発展中【09夏のスマートフォン】
Androidは、Googleなどが提供するオープンなモバイルプラットフォームだ。
一番の特徴は、世界中のどんな企業でも端末制作ができるだけでなく、だれでもインターネットから開発キットをダウンロードすればアプリケーション開発ができるオープンな環境だ。
また、普段使っているGoogleのGメールやブラウザ、Googleマップなどのインターネットサービスがサポートされていることも大きな特徴で、先行するiPhoneを追撃するスマートフォンとして注目を集めている。
docomo PRO series HT-03Aは、本体こそ小型だが現在人気のiPhone 3GSと同様にインターネット利用に適したスマートフォンなのだ。
タッチパネル液晶を搭載し、ハードウェアのキーボードは非搭載だ。文字入力は画面に表示されるソフトキーボードを利用して行う。画面下にはトラックボールがあり、これで画面上の移動や選択(エンター入力)をテキパキ操作することができる。
HT-03Aのトラックボール | 正面から見た、HT-03A |
■インターネットは快適
搭載されている液晶は、3.2インチ ハーフVGA(320×480ドット)と決して大型とはいえないが、ブラウザの視認性・閲覧性は高い。
縦画面 | 横画面 |
快適な理由としては、まず履歴機能だ。この機能により検索の際、フルにキーワードを入力しなくても文字入力の手間がかなり軽減される。表示時は、選択部は赤い枠で囲み表示されるので、どこを操作しているかひと目でわかる。また、トラックボールを利用した選択の移動や画面スクロールが高速なため、モバイル端末でありがちな移動・スクロールでのもたつきを感じないところが快適さを与えている。複数ページの管理は、現在のウィンドウから閉じる、切り替えもできる。
選択部の赤い枠表示 | 現在のウィンドウを表示 |
待受画面のデスクトップには、「検索」ウィジェットが配置されており、すぐにインターネット検索が利用できる。
また、画面下のタブを開いてよく使うアプリケーションをデスクトップに配置することも可能だ。また、左右に1面ずつスライドができるので、3面にアプリケーションなどを配置することもできる。
「検索」ウィジェットでネット検索も簡単 | アプリケーション |
■ストリートビューとコンパス
docomo PRO series HT-03Aの目立つ機能といえば、GPSと地磁気センサーを使ったGoogleマップのストリートビューと羅針盤だろう。
ストリートビュー検索 | ぐるぐる動くストリートビュー |
もうひとつの売りが、羅針盤だ。
羅針盤には、星座、コンパス、サテライト、水準器のツールを切り替えで使うことができる。
星座 | コンパス | サテライト | 水準器 |
■アプリケーションが急速に増加中
Androidが注目されているのは、iPhone同様に世界規模のアプリケーション市場である「Androidマーケット」があるところだ。すでに「Androidマーケット」には、驚くほど多数のアプリケーションが公開され、いまも増えている。
一部有料のアプリケーションもあるが、そのほとんどが無料なのには、改めて世界のオープン環境の勢いを感じさせられた。今後の「Androidマーケット」の発展を予感させる。
拡大中のAndroidマーケット |
■主なスペック
・OS:Android 1.5
・メモリ:ROM 512MB
RAM 192MB
・プロセッサ:Qualcomm MSM7201A 528MHz
・ディスプレイ:約 3.2インチ ハーフVGA TFT、320×480ドット
・カメラ:約 320万画素 CMOS
動画 動画記録サイズ(最大)352×288 3GP
・外部メモリー:最大容量 microSDTM 2GB/microSDHCTM 4GB
・無線:IEEE802.11b/g準拠 、Bluetooth 2.0+EDR
・連続待受時間:3G 約 210時間67
GSM 約 140時間67
・連続通話時間:3G 約 240分
GSM 約 260分
・サイズ:高さ 約 113mm×幅 約 56mm×厚さ 約 14.0mm、重さ 約 123g
■docomo PRO series HT-03A
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