健康は食から変える!水で焼くオーブン「ヘルシオ」の健康効果【最新ハイテク講座】
厚生労働省が2008年12月に実施した調査によると、糖尿病が強く疑われる人はおよそ890万人。糖尿病の可能性が否定できない人は約1,320万人、合わせて約2,210万人と推定されている。
・平成19年国民健康・栄養調査結果の概要について - 厚生労働省
生活習慣病の解消には、適度な運動や規則正しい食生活、バランスのとれた食事などが不可欠だ。特に高カロリーの食事が大きな問題ともなっている。
食生活を改善する方法として、「水で焼く」という調理から改善することが大きな話題となったウォーターオーブン「ヘルシオ」がある。
なぜ「水で焼く」ことができるのか?
仕組みはわからないという人が多い中、食品の美味しさや栄養を損なわずに脱油や減塩を実現できることから大ヒット商品となった「ヘルシオ」の技術をみてみよう。
■「ヘルシオ」は何ができるの?
コンビニエンスストアでお馴染みの電子レンジはマイクロ波を使用して素早く加熱調理ができる反面、食品の細胞が壊れやすく、美味しさが損なわれやすいという欠点も持っていた。
一方、オーブンはパリッした食感と美味しそうな焦げ目をつけられるが、内部まで熱が伝わりにくい。スチーム式のオーブンは普通のオーブンに比べて表面が乾燥しにくいが、こちらも内部まで熱を伝えにくい。
「ヘルシオ」は、電子レンジやオーブンの弱点を克服しだけでなく、あたらしいメリットまで実現した調理器具なのだ。加熱方式の調理器具では食品の細胞破壊や酸化が著しく起きるが、これを大幅の抑えることができるのだ。
まるで魔法のような話だが、「ヘルシオ」には、いったいどのような技術が使われているのだろうか。
■水で焼く画期的な技術 - ウォーターヒート技術
「ヘルシオ」にはシャープが独自に開発した「ウォーターヒート技術」が使われている。
水を加熱すると、お湯になり水蒸気を発生するが、水蒸気をさらに加熱すると、どうなるのかをご存じだろうか?
水蒸気をさらに加熱すると、100度以上の温度を持った「加熱水蒸気」と呼ばれる無色透明の気体になる。
この「加熱水蒸気」は、食品に触れると539cal/gもの熱を食品の内部にまで伝えて加熱調理ができるというわけなのだ。
■美味しさの秘密は「低酸素調理」
「加熱水蒸気」の利点は、もうひとつある。それは「低酸素調理」ができる点だ。
体内の活性酸素は体内のたんぱく質や脂質、DNAなどを変化させて、体にさまざまな悪影響を及ぼすといわれている。
活性酸素の活動を抑制するためには、ビタミンCやポリフェノールなどに代表される抗酸化物質を多く摂取する必要がある。ところが食品中に含まれる抗酸化物質の多くは、調理などで加熱される段階で体に入る前に酸化してしまうのだ。
「ヘルシオ」の「ウォーターヒート技術」は、酸素濃度0.1%※以下という低酸素調理により、食品の酸化を抑えることで、ビタミンCやポリフェノールなどをキープしてくれるのだ。
※シャープのヘルシオ「AX-X1」
■脱油・減塩効果もあり
「ヘルシオ」の「加熱水蒸気」による調理では、脱油・減塩の効果も見逃せない。
シャープの調査によると、鳥のモモ肉を焼いた場合、フライパンでの調理に比べて1人前でおよそ22%、カロリーして実に58kcalもカットできるという。また、減塩効果では塩鮭を焼いた場合、焼き網での調理に比べて1人前で26.4%と、およそ4.7倍もの減塩に繋がるというのだ。
参考:
・「ヘルシオ」
・シャープ
■こちらもオススメ!最新ハイテク講座 最新ニュース
・PS3の頭脳がパソコンを救う!驚異の映像処理チップ「SpursEngine」
・ネットブックとモバイラーの救世主!次世代の高速データ通信「WILLCOM CORE XGP」
・ネットブックキラーの秘密兵器!「光センサー液晶パッド」の謎に迫る
・PCもケータイも不要!インターネットはMID時代へ?
・ネットブックでゲームもブルーレイもOK!低価格PCの切り札「ION」
・【最新ハイテク講座】をもっとみる