ロボットの聖地「ロボット王国」が「テクノロジア」としてアキバに復活


2009年5月8日、秋葉原にまた一つロボットの聖地が誕生した。「Robot Shop テクノロジア」だ。
オープンに先立ち、5月7日に開催された内覧会のレポートをお届けしよう。

「Robot Shop テクノロジア」(テクノロジア株式会社)は、長年ロボットの普及に貢献してきた九十九電機「ロボット王国」の店長であった荒井貞博氏が興したロボットショップということもあり、内覧会にはアキバガイドのメイドさんとして有名なマスダさんも応援に駆けつけるなど注目を集めている。


■ファン・業界のあつい要望からロボットショップを再び - テクノロジア株式会社 荒井貞博氏
荒井氏といえば、ロボット業界の中では知る人ぞ知る重鎮のひとりだ。二足歩行ロボットによる競技大会「ROBO ONE」のオフィシャルジャッジであり、九十九電機「ロボット王国」の店長を長年にわたりつとめ、ロボット愛好者から「国王」という愛称でも親しまれている。
テクノロジア株式会社 荒井貞博氏

今回、荒井氏が「Robot Shop テクノロジア」をオープンした理由は、パーソナルロボット市場の活性化とロボット技術の応用による教育市場の活性化、および日本の技術進化を担う若い技術者の育成を支持したいという思いからだという。

ご本人は、好きなお酒の店を持ちたかったそうだが、ロボット開発企業から「作ったロボットの販売場所がない」という声や「トータルで部品を選べる場所が欲しい」とのロボット愛好者からの要望もあり、ロボットショップを作る決心をしたとのことだ。

■日本の特徴であるロボットの技術を担う人を育てたい
「Robot Shop テクノロジア」では、人気の二足歩行ロボットを中心にロボコンをはじめとするロボット競技大会向けの部品を揃えているが、さらに画像認識など研究向けのロボット部品についても扱っていきたいという。

荒井氏は、
「日本社会の特徴あるロボット技術を担う若い人たちを育てていきたいし、学習系のキットも増やしていきたい。今後いろいろなお客様、メーカー様と接しながら商品開発の面でもコラボレーションがとれればと考えている」と、新しい「ロボット王国」の未来を語った。
「Robot Shop テクノロジア」の店内のロボットたち「Robot Shop テクノロジア」の店内

「Robot Shop テクノロジア」
テクノロジア株式会社

■関連記事
アキバにロボットバーも? 「銀河鉄道999」の世界と新聖地「Robot Shop テクノロジア」

共有する

関連記事

【大人の物欲 工作】電脳ブロックでロボットを作る!「レゴ・マインドストーム NXT」

工作特集も今回で3回目。子供から大人まで楽しめる電脳ブロック「レゴ・マインドストーム NXT」を紹介しよう。■"レゴ・マインドストーム NXT"はレゴじゃないの?"レゴ・マインドストーム NXT"は、コンピューターが内蔵されたレゴ・ブロ…

【大人の物欲 工作】アクロバットプレイを制御せよ!トリッキーなアクションロボット「トルネーダー」

第4回となる今回は、赤外線でリモコン操作できるアクロバットロボット"トルネーダー"を紹介しよう。■"トルネーダー"って、なに?"トルネーダー"は、赤外線リモコンで動きを操作するロボットキット。 高速でのスピン・ターン、片輪走行…

【世界のモバイル】日本発の技術は海外で葬られるのか?- 国内とかけ離れる海外PHSの現状

最新のWindows Mobile 6.0を搭載したスマートフォン"アドエス"ことAdvanced/W-ZERO3[es]や、薄型端末9(nine)などが好調なウィルコム。国内では他のPHSキャリアがサービス停止に動く中、W-SIMや次世代PHSの開発を行うなど"国内唯一"…

【アキバ物欲】最先端の3D技術を体験!未来の生活が見られる実証実験の場

人類の文化は常に高度な技術とともに発展してきた。最先端の技術は企業や大学などの研究所で生まれており、一般の人が触れることはほとんどないのが現状だ。最先端の技術をいち早く知りたいというのは、誰しも願っている夢の一つだろう…

【アキバ物欲】多彩なロボットに出会える2日間!「アキバ・ロボット運動会2007」

2007年10月20日(土)・21日(日)の2日間、秋葉原ダイビルにおいて、NPO法人産学連携推進機構の主催による「アキバ・ロボット運動会」が開催される。入場料は、一般が500円、小中高生・65歳以上が300円、未就学児が無料。■ロボットと人…