ライブドア、新規事業「Blogger Alliance」を発表 3年後に売り上げ150億円を目指す


株式会社ライブドアは2009年4月20日、都内 秋葉原UDXビル「カンファレンスRoom」において業界初の新規事業となるブログシステムネットワーク「Blogger Alliance(ブロガーアライアンス)」のプレス向け発表会および中期戦略説明会を行った。

本日より開始される「Blogger Alliance」とは、livedoor Blogのシステムをブログ事業者にASPとして提供するもので、ライブドアが自社のブログ事業で培ったノウハウとブロガーネットワークを他社のプロダクトやメディアに提供するというものだ。

発表会では、株式会社ライブドア 代表取締役 出澤 剛 氏から同社の現在の事業状況と今後の戦略についての説明があった。

■3年後に売り上げ150億円を目指す - ライブドア 出澤社長
株式会社ライブドアは2007年4月から分社化し、インターネット専門企業となった。それ以来「技術のライブドア」に立ち返り、高まるユーザーからの支持によってlivedoor トップページの月間閲覧回数は2009年3月で5,000万PVを突破した。

同社の業績としては、2008年9月期に売り上げ高8,676百万、営業利益726百万と連結・通期で黒字化に成功。2009年も好調を維持している背景には、「好調な広告収入」「堅調なデータセンター事業」「思い切ったコスト削減」の3つに要因があるという。
株式会社ライブドア 代表取締役社長
出澤 剛 氏


・好調な広告収入
ポータルのトップ面の全面ジャックや、ブログを活用した独自の口コミPRなど、コンテンツ開発技術を応用したユニークな広告メニューにより、大手クライアントからのリピート受注が増え、分社化以前と比べて売り上げが倍増。

・堅調なデータセンター事業
ライブドアのもう一つの柱は、法人向けのデータセンター事業。24時間・365日のフルマネージド体制とポータルを支えてきた技術により、成長するデータセンター市場の中で差別化したポジションを確立した。

・思い切ったコスト削減
メールはGmail、画像検索は百度など、他社の優良サービスのOEM採用。新規事業の立ち上げと並行して不採算部門・コンテンツの閉鎖を実施した結果、コスト意識が全社に浸透し、億単位のコスト削減に成功した。

株式会社ライブドア 出澤社長は、「今期は、反転攻勢。守りから攻めの一年にしたいと考えている。3年後に売り上げ150億円  、さらにその先を目指して成長していきたい。その根底となるビジョンは、インターネットサービスに特化して高収益を追求。テクノロジーを駆使して世の中に新しい価値を提供したい」と、今後の展望について述べた。

■ブログ市場を拡大したい - ライブドア 佐々木氏
引き続き、株式会社ライブドア ブログビジネスユニット長 佐々木大輔氏から、同社の新規事業となるブログシステムネットワーク「Blogger Alliance」についての説明があった。

livedoor Blogは2003年に登場してから6年で大きく成長し、巨大なメディアとなった。なかでもブログクチコミ広告市場は大きく成長中の分野で、2010年には130億円規模※になると予想されている。
※矢野経済研究所 調べ

その一方で、ブログサービスを終了する企業が増加しており、新規参入も減少している。ブログ事業者が抱える問題点としては、サーバの維持費や開発・運用のコスト、純広告やクチコミ広告の売り上げが停滞しているなどがあげられる。
株式会社ライブドア
ブログビジネスユニット長
佐々木 大輔 氏

そうした背景の中でライブドアが黒字化に成功した理由は、高品質なインフラを自社データセンターで安定運用し、パソコンとモバイルによる広告と課金により、バランスのよい収益構造を確立したことにあるという。

今後同社はブログ市場の成長のために下記の2つに注力し、その具体的なプランが今回発表した「Blogger Alliance」というのだ。
・ブログサービスの運営継続と新規参入を、システム面から支援し、アクティブなブロガーを増やすこと
・ブログクチコミ広告のノウハウを各種メディアに提供し、健全かつ、巨大なクチコミ市場を作り出すこと

「Blogger Alliance」は、同社のブログサービス「livedoor Blog」のシステムをASPサービス化し、共有プラットフォームとして複数のブログ事業者に有償提供することで、多種多様なブログサービスを横断・連結する新サービスおよびネットワーク化する。
こうしたネットワークによりブログ集団を核とするクチコミプロモーション展開をSNSサービスなどのネットメディアや4大マスメディア(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)にも解放し、「ブログと紙媒体広告」、「ブログと電波媒体広告」といったクチコミブロガーとのクロスメディア広告商品の共同販売と異業種メディアの提携事業の両サービスより構成されている。

佐々木氏は、今回のプログASPパートナーの第1弾として、「pixiv(ピクシブ)」を紹介した。
pixivは、イラストコミュニケーションサービス。開始から1年半で6.5億PV、78万会員を誇り、現在もっとも注目を集めるCGMサービス。従来のイラストコミュニケーションサービスに加え、livedoor Blog ASPを利用した無料ブログサービスを提供するという。

「pixiv」がBlogger Allianceに参加するメリットは、システムが共通なのでlivedoorユーザーとpixivユーザーが共通の機能を利用した交流によるサービスの活性化だ。またpixivユーザーにとっては、pixiv IDをそのまま利用することができるため利便性も損なわれず、ブランディングも完全にpixivとなる。

さらにメディアパートナーとして、小学館「DIME」とのタイアップ企画の紹介があった。
「DIME」は創刊23年目に突入した、ビジネスマンのためのトレンド情報誌。「DIME」と「ブログ」のクチコミ広告「マガブロ」により、スポンサー・広告代理店への提案力をアップできるというのだ。

具体的なブログ連動の「マガブロ」による販売事例として、現在、livedoor Blogで展開している、日本ヒューレットパッカード(日本HP)とDIMEのタイアップ企画「HP×DIME タッチスマートラボ」を紹介。日本HPのノートPC「TouchSmart tx2」のモニターを両メディアで募集し、「タッチスマートラボ」の研究員として、「TouchSmart tx2 でプライベートを豊かにする方法」をブログで提案してもらうという。

ライブドア 佐々木氏は、「livedoor Blogのシステムを弊社だけに閉じ込めておくのではなく、ASPとしてオープンに提供していきたいと考えている。そこで上がる利益を我々だけで得るのではなくて、シェアして市場を拡大していきたい」と、同社が「Blogger Alliance」で目指す未来を述べた。

ライブドアは今後、ブログサービスの「オープン&シェア」をテーマに、「Blogger Alliance」に賛同するパートナー企業および媒体を幅広く募ることで、規模の拡大と同時にクロスメディア連動の魅力的なブログプロモーションで広告主への訴求を高め、2011年度までに新規事業となるブログシステムネットワーク「Blogger Alliance」による売上高20億円を目指すとしている。

Blogger Alliance(ブロガーアライアンス)
livedoor BR(ビーアール)
livedoor Blog
ポータルサイト livedoor

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