【IT革命児】世界と日本 最初のパソコンってどれ? ビル・ゲイツも深い関係


パソコン(Personal Computer)はインターネットの普及とともに我々日常に欠かせない道具となった。内閣府の調査によると、日本国内の一般世帯におけるパソコンの普及率は7割を占める※ほどだ。IT系の企業や教育機関ではパソコンなしの日常は既に考えられないであろう。

世界初のコンピューターは「ENIAC(エニアック)」だが、今我々が使っているPersonal Computer=パソコンの最初をご存じのかたは意外と少ないのではないだろうか。

※参考資料:主要耐久消費財等の普及・保有状況(一般世帯)(内閣府)


■世界最初のパソコンはどれだ?
世界最初のパソコンは諸説あるが、米国のMITS社(Micro Instrumentation and Telemetry Systems)が1974年12月に開発した「Altair 8800(アルテア 8800)」だと言われている。スペックは最小構成で、CPUがインテルの8080 2MHz、メモリが256バイト。今日のパソコンのようにディスプレイやキーボード、マウスといった周辺機器を接続できず、プログラミングはパネルのスイッチをオン・オフする2進数によるものだった。

それでもAltair 8800は当時としては画期的なハードウェアで一般消費者向けに販売された個人向けコンピューターということもあり、1974年12月に発売されたポピュラー・エレクトロニクス誌 1975年1月号に掲載された。

ちなみに「Altair」の名前の由来は、Ed Robertの友人であるLes Solomon※の娘のLaurenによって名づけられた。彼女はスタートレックのファンで、Ed Robertが新製品の名前を相談しにLes Solomonの家を訪れたとき、テレビではスタートレックのエピソード「バルカン星人の秘密」が放映されおり、宇宙船エンタープライズ号の目的地が惑星「Altair VI(アルタイル6号星)」であったことから、「Altair」という名前が付けられたという。
※ポピュラーエレクトロニクスのテクニカルディレクター

●Altair 8800とマイクロソフト ビル・ゲイツとの深い関係
当時、ハネウェル社の社員であったポール・アレンは、ハーバード大学に在籍していたビル・ゲイツとともにAltair 8800用のコンピューター言語「BASIC」を開発した。アレンはMITS社のディレクターとなり、ビル・ゲイツとともにAltair 8800用BASICを販売するMicro-soft社※を設立した。ハイフン「-」はのちに省略され、現在のMicrosoft社となるのだ。


■では、日本初のパソコンはどれ?
Altair 8800が米国で発売されてから2年後の1976年。日本電気株式会社(NEC)はマイクロプロセッサ(マイコン)の需要拡大を図るためにコンピュータ学習用製品としてのトレーニングキット「TK-80」を発売した。販売価格は10万円を切る8万8,500円。当時としては画期的な低価格であったことから、マイコンブームを引き起こした。スペックは、CPUがμPD8080A(i8080互換)、メモリーが512バイト。16進キーボードと8桁のセグメントLED表示部を備えていた。それから2年後、BASICインタープリタとキーボードを備えた機能拡張版の後継モデル「TK-80BS」も発売されてる。

これらTK-80シリーズは、トレーニングキットという販売形態のため、個人ユーザーのなかには配線がうまくできずに動作しないことも多かったため、秋葉原にサポートとして「Bit-INN東京」が開設された。その後、日本初のマイコン専門誌「I/O」(工学社)が創刊され、日本における本格的なマイコンブームが到来することになるのであった。

参考
Altair 8800 - ウィキペディア
Microsoft Fast Facts: 1975(英文) - マイクロソフト
パソコン博物館 - NEC


編集部:関口哲司
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