【気になるトレンド用語】バレンタインデー、今やチョコは女性のため?


誰もが一度はドキドキしたことがある、そう2月14日はバレンタインデーです。日本では女性から男性へチョコレートのプレゼントとともに愛の告白をする日です。

男性にとっては義理チョコでもいいからプレゼントされたいものですが、女性たちにとっては、義理チョコの出費と準備に頭が痛いシーズンでもあります。ところが海外へ目を向けるとバレンタインデーは日本とは様子が違うようです。

そもそも、なぜプレゼントはチョコレートなのでしょう。今回はバレンタインデーの意味とチョコについて考えてみましょう。

■バレンタインって誰なの
バレンタインデーは、英語では「Saint Valentine’s Day」、日本語に訳すと「聖バレンタインの日」という意味です。バレンタインは人名で、西暦3世紀のローマに実在した人物です。

当時のローマ皇帝クラウディウス二世(在位268−270)は、兵士たちが戦争に出兵したがらないことに手を焼いていました。クラウディウスは、その理由を彼らが自分の家族や愛する者たちの元を離れたくないからだと確信し、結婚を禁止するという強行策をとるに至りました。

ところがインテラムナ(イタリア中部にある町で、現在のテラモ)のキリスト教司祭であるバレンチノ(英語読みでバレンタイン)は、兵士たちを内緒で結婚をさせていたそうです。
当然、皇帝の怒りをかうこととなります。

当時のローマは、キリスト教が迫害されおり、クラウディウスはバレンチノに罪を認めさせてローマの宗教に改宗させようとしましたが、バレンチノは拒否し投獄、そして西暦270年2月14日に処刑されました。

■バレンタインデーの起源
バレンタインが誰であるのかは分かりましたが、バレンタインデーが行事となったのはどうしてなのでしょう。

かつてローマではルペルクスという豊穣(ほうじょう)の神のためにルペルカーリアという祭りが何百年も行われていました。この祭りでは、毎年2月14日の夕方に若い未婚女性たちの名前が書かれた紙を、祭りが始まる翌15日に男性たちが引いて、当たった娘と祭りの間や1年間も付き合いをするというものだったそうです。

496年に風紀の乱れを憂いて教皇ゲラシウス一世がルペルカーリア祭を禁じます。その代わりに聖人の名前をくじで引かせて、1年間の間聖人の人生にならった生き方をするように励ますという催しを行います。そして200年ほど前の同時期に殉教した聖バレンチノを行事の守護聖人としたのです。その後、時代とともにこの日に恋人たちが贈り物やカードを交換するようになっていったようです。

■なぜチョコレートなのでしょうか
さて、なぜ、日本はチョコレートを贈るのでしょうか。
女性が男性にチョコレートを贈るのは日本独自の習慣です。欧米では、恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈ります。

チョコレートを贈ることになったきっかけは、1958年に伊勢丹新宿本店で開かれたバレンタイン・セールで、メリーチョコレート社が行ったキャンペーンが始まりだそうです。
しかし当時のキャンペーンでは、3日間で30円の板チョコ5枚と4円のカード5枚しか売れなかったそうです。そこでメリーチョコレート社は、翌年にハート形チョコレートを作り、「女性から男性へ贈りましょう」という宣伝を始めましたのです。

その後、日本チョコレート・ココア協会が2月14日を「チョコレートの日」と制定し、デパートなどの流通業界も加わって大々的にチョコレート商戦を繰り広げた結果、1970年代後半から定着し始め、現在ではバレンタインデーといえばチョコレートを連想するまでになったというわけです。

■なくても良かったかも、ホワイトデー
日本では3月14日をホワイトデーと呼び、バレンタインデーのチョコレートのお返しをする日として知られています。

主にクッキー・マシュマロ・飴などを贈るのですが、地域によってバレンタインデーの告白を受け入れる場合はマシュマロ、ゴメンナサイの場合は飴などと返礼の品に意味を持たせている場合もあります。また、地域によっても、関東では主にキャンディーを、関西ではマシュマロを贈るなどの違いがあるようです。

既に恋人同士の場合は、アクセサリーなど高額なものを期待されていることもありますので、男性にとってはクリスマスに続いて痛い出費のシーズンとなっているようです。

■ブラックデーって何だ
韓国では4月14日も特別な日になっています。ブラックデーなのです。この日は、バレンタインデーやホワイトデーに贈り物を受け取れず、恋人ができなかった男女が黒い洋服を着て集まり、チャジャン麺やブラックコーヒーを飲み食いする日だそうです。ここ1〜2年で急速に盛り上がりを見せているようですが、負け組の日、非モテの日ともいえそうですね。

■今は女性が楽しむ日
バレンタインデーが近づくと菓子店やデパートの地下食品売り場ではチョコレートの特設会場が設けられることが多くなりました。ここには多くの女性たちが押し寄せるわけですが、最近では彼女たちの目的が変わってきているようです。

彼女たちの目的は、好意を寄せる男性への本命チョコでも、どうでもいい男性への義理チョコでもありません。本当の目当ては「自分チョコ」なのです。この時期、売り場には普段ではお目にかかれないような珍しいチョコレートが集められます。甘いものが好きな女性たちにとっては、めったに口にすることのできないチョコレートを買い集めて、自分たちで味わうのです。中にはちゃっかり試食だけを楽しむ女性もいるとか……。

バレンタインデーもクリスマスも、キリスト教に余りなじみのない日本では本来の意味が忘れられがちですね。節分の恵方巻き、土用のうなぎなどと同様に、ちゃっかりセールスに利用してしまうところは、日本商人のたくましさといったところでしょうか。

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