【デジカメ調査室】1,406万画素の極上の色再現性!撮るためのカメラ「シグマ SD14」レビュー


シグマより、1,406万画素のイメージセンサーを搭載した一眼レフデジタルカメラ「SD14」が発売された。本体の価格は、実売価格で19万5,000円前後となる。前モデルの「SD10」と比較すると、イメージセンサーの画素数が1,029万画素から1,406万画素にアップし、記録方式がRAW形式のみからJPEG形式でも記録できるようになった。また、背面の液晶モニターも1.8型から2.5型へと大型化、バッテリーは単三型乾電池から専用リチウム電池に変更され、より使いやすいデジタル一眼レフカメラに生まれ変わっている。

■本体特徴

RGB3層構造をもつ1,406万画素CMOSセンサーを採用。マウントは、シグマSAバヨネットマウントとなる。ファインダー部は、ペンタプリズム式を採用しているので明るくピントの山も掴みやすくなっている。撮影感度はISO100、200、400、800、1600の中から選択が可能。記録媒体は、コンパクトフラッシュまたはマイクロドライブとなる。サイズは144mm (幅) × 107.3mm (高さ) × 80.5mm(奥行)で重量は本体のみで700gとなっており、前モデルのSD10と比較すると一回り小さくなり重量も軽くなった。

撮影モードを選択するモードダイヤルのほか、連続撮影、タイマー、ミラーアップ撮影などもダイヤルで設定できるので、素早い操作が可能だ。ミラーアップ撮影は、パンタミラーをあげたままの状態からシャッターを切る撮影モードだ。ミラーアップの振動による手ぶれを防ぐ撮影方法で、シャッター速度の遅い状態での撮影などでは役立ちそうだ。
写真:正面から見た「シグマ SD14」
写真:背面から見た「シグマ SD14」
写真:モードダイヤル。プログラムオート、絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル露出のモードを選択する
写真:Dダイヤル。各ドライブエリアの選択やOFFなどのスイッチとなる

■RGBそれぞれの層を持つダイレクトイメージセンサー

ほかのデジタルカメラで採用されている従来型のCMOSセンサーでは、ひとつの層に敷き詰められている赤(R)・緑(G)・青(B)のそれぞれセンサーで感知したものを演算処理して画像を生成する。例えば、赤の光を感知する画素でとらえた情報と、その周辺にある緑や青の画素でとらえた情報をもとに演算処理してカラーの画像を生成しているというわけだ。

しかし「SD14」に採用されている"FOVEON X3ダイレクトイメージセンサー"は、3層構造のCMOSセンサーとなっており、赤の光を感知する層、緑の光を感知する層、青の光を感知する層というように、それぞれの層で光を取り込んで画像を生成する方式になっている。

つまり、1画素の領域に当たる光からRGBの情報を取得できるので複雑な演算処理をすることなくカラー画像を生成できるというわけだ。ソフトウェア的な合成処理を行って画像を生成しないので、色の再現性が良いといわれている方式のセンサーなのである。

■ダストプロテクターでホコリの進入を防ぐ

一眼レフカメラの魅力といえばレンズ交換ができることだが、このレンズ交換をする際にホコリが進入してしまい、センサーに付着するとホコリの陰が写り込んでしまう。こうしたゴミ写り込みを防ぐ方法として、ほかのメーカーの一眼レフでは付着したゴミを振動などでふるい落とすなどの対策が施されている。しかし「SD14」では、ゴミが付着した時の対策ではなくゴミを進入させない方向の対策が取られている。

レンズを外すとすぐにガラスによるシールド機構があり、これにより外部からのホコリの進入を防ぐことができる。この方式だと、スクリーンやパンタミラーに付くホコリも防ぐことができるので、ホコリの写真への写り込みのほか、ファインダーを覗いたときに見えるホコリも防げそうだ。
写真:ガラスのプロテクターがホコリの進入を防ぐ

■撮影例

撮影はすべてプログラムモード、オートホワイトバランスで撮影した。全体的な印象としてコントラストが強い印象だ。暗い部分などは黒くつぶれぎみになってしまう傾向がある。しかし、色の発色再現性は良くキレイに写る印象だ。

●公園の樹木
写真:1/200 F8.0 ISO400

●花
写真:1/500 F10 ISO200
写真:1/500 F11 ISO400

●ビル
写真:1/400 F13 ISO400

●夜景
写真:1/8 F4 ISO400

●マクロ撮影
写真:1/80 F3.5 ISO200

■シンプルな操作性で使いやすい

最近は、一眼レフカメラでもシーンごとに最適な撮影ができるモードや画像加工がカメラ本体でできるなどの機能が備わっている機種も多くなってきている。だが「SD14」はそんな機能は一切備えず、撮影と画質にこだわったカメラで、撮影に必要な機能だけを集約したカメラらしい操作性となっている。マニュアル指向な操作性のカメラで、どちらかというとマニア受けするカメラと言ってもよいかもしれない。ISOやホワイトバランスの設定は画面からの設定となるが、そのほかの撮影時に行いそうな主要な操作はボタンやダイヤルで行えるため、なれれば素早い操作が可能だ。

何でもオートで楽に撮影という人には向かないかも知れないが、マニュアル操作での撮影がメインという人にはお勧めしたい。操作感覚的には、フィルム一眼レフの操作性をそのままデジタル一眼レフに持ち込んだという印象だ。今回初めてフィルム一眼レフカメラからデジタル一眼レフに乗り換えるといった人にも迷うことなく取り扱いができるカメラだろう。

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SD14
シグマ

編集部:篠崎哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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